公開日:2026-05-21
「AIが普及したらデザイナーの仕事はなくなるのでは?」そう感じている人もいるかもしれません。しかし実際に起きていることは逆です。デジタルハリウッドに集まるデータを見ると、20代のUI/UXデザイン希望者が2年間で急増し、特に20代前半では2.6倍という数値が出ています。この記事では、なぜAI時代にUI/UXデザイナーへの需要が高まっているのか、市場データと受講生の声から読み解きます。
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AIに代替されない職種として注目されるUI/UXデザイナー
生成AIが普及した結果、起きたことは「デザイナー不要」ではなく「デザイナーの二極化」でした。厚生労働省の「職業情報提供サイト(job tag)」は、Webデザイナーについて「競争が激しく供給過多」と評価する一方、UX/UIデザイナーについては「力のある人材は売り手市場」「活躍の場はさらに拡大」と正反対の評価を示しています。
その違いはシンプルでバナー制作や素材加工のような「形をつくる作業」はAIが得意な領域です。一方で、「ユーザーが何を感じ、どう動くか」を設計する仕事、つまりUI/UXデザインは、人間の洞察と判断が不可欠な領域として市場から評価されています。
UIUX市場のデータ
UI/UXデザイナー求人倍率(※1)
26.8倍
令和6年度ハローワーク統計
Webデザイナー全体求人倍率(※)
7.5倍
同統計 / 約3.6倍の差
求人倍率の差は歴然としています。UI/UXデザイナーの26.8倍に対し、Webデザイナー全体は7.5倍。デジタルハリウッド専用の求人情報サイト「JobstyleSearch」でも、UI/UX求人は前年度比約1.72倍に増加しました。
▼ 数値の出典・詳細データ(2026年5月時点)
- 出典: 厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」UX/UIデザイナー(ID:552)・Webデザイナー(ID:326)各職業詳細
- https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/326
- https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/552
※Webデザイナーの求人倍率は令和6年度ハローワーク統計、平均年収は令和7年賃金構造基本統計調査に基づく参考値
※2023~2025年度のデジタルハリウッド来校者データを分析
デジタルハリウッドのデータに見る「Z世代のキャリア観の変化」
年代別で見ると、変化が最も大きいのは20〜24歳のZ世代です。来校者数自体は75%以上増加しているにもかかわらず、UI/UX希望者はさらに速いペースで増え、2年間で2.6倍(160%増)に達しました。UI/UX比率も24.0%から35.5%へ、3人に1人以上がUI/UXに関心を持つ水準になっています。
週2回以上AIツールを活用するデジタルネイティブ世代にとって、「AIと共存しながら価値を出せる職種は何か」という問いへの答えが、UI/UXデザインだということが数値にも表れています。
① 20代前半(20〜24歳)の希望者が2年で2.6倍
年代別で見ると、変化が最も大きいのは20〜24歳のZ世代です。来校者数自体は75%以上増加しているにもかかわらず、UI/UX希望者はさらに速いペースで増え、2年間で2.6倍(160%増)に達しました。UI/UX比率も24.0%から35.5%へ、3人に1人以上がUI/UXに関心を持つ水準になっています。
週2回以上AIツールを活用するデジタルネイティブ世代にとって、「AIと共存しながら価値を出せる職種は何か」という問いへの答えが、UI/UXデザインだということが数値にも表れています。
②「就職のために学ぶ」から「キャリアアップのために学ぶ」へ
20代後半(25〜29歳)のUI/UX希望者を学習目的別に見ると、転職目的の割合が53.2%(2023年度)→82.1%(2025年度)へと急増しています。20代前半でも、転職・スキルアップ目的が増加し、「就職前に学ぶ」から「就職後にキャリアを作り直す」という学び方の重心が変わっています。20代前半の正社員UI/UX希望者数は2023年度から2025年度で約9倍になっており、就職直後にUI/UXスキルを取りにくる若手という新しい層が生まれていることも注目に値します。
③需要拡大は全国で起きている
UI/UXデザインへの関心は関東・関西にとどまらず、東海・九州・東北・中国など全国各地に広がりを見せています。地方在住者の多くは地元のデジタルハリウッドSTUDIOへ積極的に足を運んでおり、オンラインからの説明会参加者の増加も相まって北海道から九州まで幅広いエリアからの参加が増えています。
来校者データでも東海エリアは年度ごとに増加傾向が顕著で、地方での認知拡大が着実に進んでいます。UI/UXデザイナーを目指す動きはもはや都市部だけの現象ではなく、全国規模のキャリアトレンドになりつつあります。
UIUXの学びを選択した卒業生・受講生の声
M.Y.さん|20代女性・看護師→UIUXデザイナー
「看護学校に通っていた頃、自閉症の子ども向けアプリ開発をしている講師の話を聞き、『アプリやサービスには誰かの人生を豊かにする力がある』と強く感じました。AIが多くの作業を自動化していく時代だからこそ、人の感情や体験に寄り添うデザインの価値はますます高まると確信し、UI/UXデザインコースを選びました。オンラインと通学のハイブリッドで仕事と両立しながら学べる環境も、踏み出す後押しになりました。」
G.L.さん|20代女性・大学生(現在受講中)
「AIが制作の一部を担うようになった今だからこそ、ユーザーの課題を深く理解し体験を設計できる力が求められると感じ、専門的・実践的なスキルを体系的に身につけたいと思い入学しました。社会人の受講生と意見交換する中で、学生の枠にとらわれない多角的な視点が育まれています。単なる見た目の美しさではなく、ユーザーの課題解決につながるデザイン思考が養われていると実感しています。」
M.M.さん|20代女性・IT系企業営業→フリーランス(アイルランドへ留学)
「AIやデジタルツールが普及した今、デザインスキルさえあれば場所や雇用形態を選ばず働ける時代だと感じています。働きながら自分のペースで学べるカリキュラムで着実にスキルを身につけ、卒業後は日本でWebデザインの案件を獲得しながらアイルランドへの渡航も実現しました。デジタルスキルは、自分の未来の選択肢を広げてくれると実感しています。」
D.M.さん|20代男性・SNSマーケティング職→UIUXデザイナー(事業会社)
「SNSマーケティングの仕事をする中で、会社のサイトの使いづらさが気になり、自分で作れるようになりたい!と学びをスタートしました。入学後はHTML・CSSからUIデザインまで一貫して学べるカリキュラムで、デザインと実装の両方がわかることで、デザイナーとエンジニアの間をつなぐ役割ができると実感できたのが大きな自信になりました。リスキリング支援制度を活用しながらスキルを磨き、卒業後は事業会社でUXデザイナーとして働いています。」
まとめ:「AIに強いデザイナー」とは何か
この記事で見てきたデータを振り返ると、一つのことが浮かび上がります。AIが普及した時代に淘汰されるのは「デザイナー」という職種ではなく、「作ることだけ」を仕事にしてきた人です。
UI/UXデザイナーへの需要が急拡大しているのは、偶然ではありません。ユーザーが何を求めているかを理解し、体験の全体を設計する力は、AIが代替しにくい人間固有の領域です。20代前半の希望者が2年で2.6倍になったという数値は、Z世代がその現実をいち早く察知した結果とも言えます。
求人倍率26.8倍という数字は、市場が「その人材を探している」ことを意味します。同時に、25〜29歳の正社員UI/UX希望者の82.1%が転職目的であるというデータは、「今の仕事を続けながらでも動き出せる」という現実を示しています。学ぶタイミングに、年齢も職種も関係ありません。
AIをツールとして使いこなしながら、人の体験を設計できるデザイナーその需要はこれからも拡大し続けます。まず一歩を踏み出すとすれば、何が自分に合っているかを確かめることから始めてみてください。
UI/UXをデジタルハリウッドで学ぶなら
コース名:本科UI/UXデザイン専攻
開講時期:年2回(4月/10月)
受講期間:1年間
授業形式:クラス授業(週1回)+映像教材+個別指導
※クラス授業は対面・オンライ
ンのハイブリッドおよび録画あり
【本科UI/UXデザイン専攻 開講校舎について】
STUDIO新宿・STUDIO渋谷・STUDIO大阪梅田・オンライン
これまでデジタルハリウッドの東京本校・大阪本校のみで提供していた本科UI/UXデザイン専攻を、全国に展開するデジタルハリウッドSTUDIOのうち新宿・渋谷・大阪梅田の3校舎で提供を開始します。また地方からの需要とニーズに合わせ、校舎のないエリアの方も受講ができるよう、「ライブ配信型クラス授業」×「録画配信」により、オンラインの学びの場も拡大します。
よくある質問
Q UI/UXデザイナーとWebデザイナーは何が違うのですか?
Q UI/UXデザイナーへ未経験からキャリアチェンジするために必要なスキルは?
Q 社会人・働きながらでもUI/UXを学ぶことは可能ですか?
Q 給付金・助成金の受講料補助制度は利用できますか?
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