エンジニアとプログラマーの違いは?仕事内容や目指す方法を解説

エンジニアとプログラマーの違いは?仕事内容や目指す方法を解説

公開日:2023-07-01

「エンジニア」と「プログラマー」という職業名を聞いたこともある方も多いかと思いますが、どのような違いがあるかご存じでしょうか。システムエンジニアとプログラマーは同じような意味で捉える方もいますが、実はこの2つの職業にはそれぞれ仕事内容などに違いがあります。

今回の記事では、それぞれの仕事内容やどのように目指したら良いのか、どのようなスキルが必要なのか、資格が必要なのかどうかなどを解説します。

エンジニアとは?

エンジニアとは、一言でいうと「技術者」のことを指します。

技術者とは、具体的には、工学に関する専門的なスキルや知識を持っている人のことを意味します。

また、エンジニアには様々な種類があります。例えば、IT技術に関しての専門知識を持っている人を「ITエンジニア」と呼んだり、AIに関する専門知識を持ちAI開発に携わる人を「AIエンジニア」と呼んだりします。

いずれの分野においても、エンジニアの持つ専門的な知識やスキルは、ものを作るうえで必要不可欠であり現代において欠かせない職業と言えます。

エンジニアとプログラマーの仕事内容の違い

エンジニアの仕事内容

エンジニアには様々な種類があります。そこで今回は代表的なエンジニアの仕事内容をご紹介します。


システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、コンピューターシステムを顧客や社内の要望に沿って提案・設計・開発・テストの一連に携わります。システムを制作するにあたって仕様書を作成するのが主な仕事になります。システムの設計以外にも、予算管理や進捗の管理のようなマネージメントにも関わることもあります。


Webエンジニア

Webエンジニアとは、Web上で動作するサービス(アプリやWebサイト)の開発を主に行います。

Webエンジニアは、Webサイト上でユーザーが使用する部分であるフロントエンドに関わる開発や設計を担うフロントエンドエンジニアと、ユーザーの目には触れない部分であるバックエンド側のデータ処理などを行うバックエンドエンジニアの大きく2つに分かれます。

プログラマーの仕事内容

プログラマーは、実際にコードを書き、機能を実装することがメインの仕事内容になります。

システムエンジニアが書いた仕様書をもとにプログラミング言語の知識をもとにプログラミングを行い機能を実装していきます。エンジニアがクライアントからの要望を汲み取り設計書を進めプログラマーが実装していくような流れで進むこともあります。

どのようなプログラミング言語を扱うかで、Webプログラマー、PHPプログラマー、アプリケーションプログラマーなど細分化した職種名で呼ばれることもあります。

エンジニアとプログラマーのスキルや資格の違い

エンジニアを目指したい人におすすめのスキルと資格

エンジニアを目指す方におすすめのスキルと資格をご紹介します。


いくつかおすすめのスキルをご紹介します。


・論理的に考える力

ITに関しての知識や技術力を持ち合わせていることが前提ですが、プログラミングは直観ではなく根拠や事実に基づいて業務を行うことが必要です。コンピューターは人間の言葉を理解してくれません。そのためプログラミング言語を用いて指示を出さなければなりません。

システム開発や管理を行う中で様々な障害が起こりますが、その際に論理的に考える力が必要になります。また納期までにシステムを完成させるには、クライアントの要望を踏まえどのような過程で進めれば良いのかなどを考える際に論理的な思考と行動が欠かせません。


・コミュニケーション力

クライアントなどからの要望をヒアリングしプログラマーに適切に伝えることが必要になります。他の職種の方ともやり取りする機会が多いのでどんな場面でもコミュニケーションを円滑に取れると良いでしょう。


・英語力

プログラミング言語の多くは英語がベースになっています。何かしらでうまくコードが動かない時に出るエラーメッセージも英語で表示されることが多いです。公式に出るドキュメントなども英語だけで提供されていることもあるためある程度の英語を理解できる力を持っていた方が仕事がやりやすいでしょう。


この資格を持っていないとエンジニアになれないというものではありませんがいくつかおすすめの資格をご紹介します。


・基本情報技術者試験(IPA)

・応用情報技術者試験(IPA)

・マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)

・ITパスポート試験

・Oracleマスター


などがあげられます。会社によっては必須の資格があるところもあります。

また、システムエンジニアの場合は、クライアントの業界に関しての資格を持っていると役にたつこともあります。


プログラマーを目指したい人におすすめのスキルと資格

それでは、プログラマーにはどのようなスキルや資格が求められるのでしょうか。


まずは、おすすめのスキルですが、プログラマーも上記で紹介したエンジニアと似たスキルが求められます。


・プログラミング言語の知識

プログラマーは、プログラミング言語を用いてプログラムの実装を行うことが仕事です。そのためプログラミング言語の知識は必須です。


・コミュニケーション力

1人でコードを書くこともありますが、プロジェクトは基本的にはチームで行うことが多くコミュニケーション力も求められます。


・論理的に考える力

エンジニア同様、論理的に考え実行にうつす力はプログラマーにも求められます。


次に、プログラマーを目指す方におすすめの資格をいくつかご紹介します。プログラマーもエンジニアと同様、資格がないからといってなれない訳ではありませんが、資格取得による知識の習得だけではなく、面接時や転職時に有利になる場合もあります。


・ ITパスポート試験

この試験は、経済産業省の独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験の一つであり、資格を取ることでITに関する基本的な知識を持っていることを証明することができます。


・基本情報技術者試験

・応用情報技術者試験


基本と応用に試験は分かれています。基本情報技術者試験は、特定の機種やOSに限らない形で問題が作成されているので実践的な知識を身につけることができるでしょう。


・PHP技術者認定試験

この試験は、一般社団法人「PHP技術者認定機構」によって運営されています。資格を持っていることで、PHPプログラミングの基本知識を保有していることが認定されます。

エンジニアとプログラマーのキャリアパス

どうすればエンジニアになれる?

エンジニアになるには、まず専門的な知識やスキルを身につける必要があります。スキルや知識の身につけ方としては、本やWebサイトを通して独学で学ぶ方法や、専門スクールに通うなどの方法があります。未経験可で募集をかけている企業もあり、そういった場合は知識やスキルを身につけながら働くこともできます。

エンジニアは主に、フリーランスもしくは会社員の2つのパターンの働き方があります。

フリーランスの場合、自分で仕事を受注しなければなりませんが自由に時間を使うことができます。一方、会社員の場合は時間の制約がある一方、安定した収入を得ることができます。

また、エンジニアには様々な種類がありますが、システムエンジニアとして働いた場合のキャリアパスとしては、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになるケースが多いです。

どうすればプログラマーになれる?

プログラマーになるには、プログラミングスキルを身につける必要があります。基本的な知識やスキルがあれば経歴を問わず、採用される場合も多い職業と言えます。

プログラミングスキルの身につけ方は、エンジニアのなり方と同様、独学もしくは専門スクールなどに通うといった方法があります。

プログラマーのキャリアパスとしては、プログラマーとして働いた後、システムエンジニアになるケースが多いです。最近では、システムの多様化により、プログラマーとして専門知識とスキルを高めエキスパート系プログラマーになるケースも多くみられます。

まとめ

今回は、エンジニアとプログラミングの違いや仕事内容や目指す方法を紹介させていただきました。よく混同される職種ではありますが、それぞれ違う役割を持っている職種だということはご理解いただけましたでしょうか。

エンジニアもプログラマーも現代においては、どちらも将来性のある職種であり、今後も需要が見込まれる業界です。未経験からでもどちらの職種も目指すことは可能ですが、専門スキルや知識を身につけていることは必須です。スキルや知識の身につけ方は人それぞれですので自分に合った学び方を見つけてください。

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著者:デジタルハリウッド スクール 編集部