ゲームCGデザイナーになるには?仕事内容や必要なスキル・資格を紹介

ゲームCGデザイナーになるには?仕事内容や必要なスキル・資格を紹介

公開日:2023-07-01

今人気のゲームにはCGが多用されています。今やゲーム制作とCGは切り離せない存在ですが、どのような方が制作に関わっているのかはご存知でしょうか。今回は、ゲームCGデザイナーとはどのような職業で、どのような仕事内容なのかといった概要からゲームCGデザイナーを目指すために必要なスキルや資格、活躍できる場面などをご紹介します。

【目次】

ゲームCGデザイナーとはどんな職業?

ゲームCGデザイナーとは、ゲームのCGグラフィックスを制作する職業です。ゲームに関連した画像やアニメーションなど、ゲームそれぞれにあった世界観の表現をCGで制作することが求められます。ゲームCGは、ファンタジー・ダーク・コミカルなどそのゲームの世界観にあったCGグラフィックスの制作が求められるため制作難易度の高いジャンルになります。

最新の技術やコンピューターを駆使し2次元・3次元のCGデザインを制作します。CGは、専用ソフトを用いて制作を行うため専門的な知識やスキルが求められます。

ゲームCGデザイナーは、スマホ向けゲームアプリからPlayStationやニンテンドースイッチといったコンシューマーゲームの制作まで幅広く活躍の場があります。

企業によっては、ゲームCGデザイナーをCGクリエイターと広く呼ぶこともあります。モデリング、ライティング、質感・テクスチャリング、レンダリング、アニメーションなど一連を担当する場合もあります。

ゲームCGデザイナーの仕事内容

ゲームCGデザイナーの仕事内容は、単にCGグラフィックスだけを担当するわけではありません。また、ゲーム内のCGをすべて1人が担当する訳ではなく複数名のクリエイターで仕事内容を分担し、チームで制作を進めていくのが一般的です。

ゲームの世界は、現実では不可能なことを表現する必要があるためCG技術を用いて、プレイヤーがリアルに感じられ、ゲームの世界に没入できるような表現の制作をしていく必要があります。また、ゲームの場合は、単にデザインだけではなく、ファイル容量や処理性能を加味したうえで表現を行う必要があり総合的な知識やスキルも必要です。


ゲームCGデザイナーは、チームで制作を進めることが一般的と記載しましたが、以下のような工程を分担して進めることが多いです。それぞれの役割と仕事内容を見ていきましょう。

①モデリング

モデリングとは、CG専門ソフトを用いてゲーム内に出てくるキャラクターや背景、小物(アイテム)、メカ、建物などを立体的に形作る仕事になります。平面のデッサンを立体的な形状にしていく役割です。デザイナーが描いたイメージや世界観を崩すことのないようモデリングしていきます。

②テクスチャリング

テクスチャリングとは、モデリングされた物体(ポリゴン画像)に色や質感をつけることを指します。テクスチャの工程では、模様の表現、金属の錆の具合、凹凸やザラザラ感の表現など様々な色味や質感を表現することが可能です。

③ライティング

ライティングとは、テクスチャリングしたものを、よりリアルな質感を出すために「光」の量や当て方を調整することを指します。テクスチャリングだけではのっぺり感が出てしまいがちですが、ライティングを行うことによって、リアルに存在しているかのように表現することが可能になります。

④レンダリング

レンダリングとは、①〜③で作成したCGが実際にどのように映るのかコンピューターに計算させる作業のことです。物体の形状や質感、色味、ライティングなどが実際にどのように表現されるのかを計算させ出力します。

ゲームCGデザイナーが活躍する場面

それでは、ゲームCGデザイナーが活躍できるのはどのような場面があるでしょうか。

今回は、ゲームCGデザイナーが活躍する具体的な場面を4つほど紹介します。

キャラクター

ゲーム内に出てくるキャラクターをデザインします。主人公だけではなく敵やモンスター、クリーチャー、武器、マシンなどさまざまなキャラクターを作り出します。キャラクターデザイナーとも呼ばれることがあります。

背景

ゲームの世界観をつくるのに欠かせないのが背景です。コンセプトアーティストや背景デザイナーとも呼ばれます。ゲームの世界観やコンセプトを理解した上でリアルな背景を表現する必要があります。

モーション

モーションデザイナーと呼ばれることもあります。ゲーム内での動きに特化した制作を担当しています。静止画のCGにアクションや表情などの動きを加えます。モーション次第でキャラクターの印象が変わり、キャラクターをより魅力的にみせることにつながります。

エフェクト

エフェクトデザイナーやエフェクトアーティストと呼ばれることもあります。エフェクトは、ゲーム内の「効果」の制作を担当します。『爆発』『炎』『煙』『液体』『流体』『物体の破壊』『発光』『ヒット効果』『キラキラした光』などの自然現象や現実に存在しないような表現をまるで現実に起こっているかのように制作します。エフェクトがあることで作品全体のクオリティが変わってきます。

ゲームCGデザイナーになるには?必要なスキル・資質

ゲームCGデザイナーになるために求められるスキルや資質はどのようなものがあるでしょうか。今回は、5つほどご紹介します。

コミュニケーションスキル

ゲームCGデザイナーは、ゲーム内での様々な制作を1人ではなくそれぞれ役割ごとに分担し制作をチームで進めていく必要があります。チームで制作を進めるにあたって、意思疎通ができたり、対人コミュニケーションを行ったりできるスキルが必要になります。

Web・CGスキル

ゲームCGデザイナーは、WebやCGの世界への理解の他、専門ソフトを使いこなせるスキルを持っていることが求められます。Maya、3dsMaxなどのCG制作ソフトの他、Photoshop/Illustratorなどのクリエイティブソフトなどのスキルが必要です。こういったスキルは独学で学ぶことも可能ではありますが、専門スクールなどに通うことで効率よくスキルを身につけることもできます。

発想力・想像力

ゲーム制作では、実際には存在しないものをまるで現実に存在するかのように制作する力が必要です。現実ではあり得ないファンタジーの世界の中でどのようにキャラクターやアイテムが存在し、動くのかなど発想力と想像力を膨らませながら制作を行う必要があります。

ゲームが好きであること

なんといってもゲームが好きであることが大切です。専門的な知識やスキルが求められる職業ではありますが、ゲームが好きでなければなかなか継続して学び続けることは難しいでしょう。ゲームCGデザイナーには、最新の表現方法にはどのようなものがあるのかや、今、世の中に流行っているゲームはどのようなものなのかのかなど、継続的にインプットし、学習し続ける姿勢も重要です。

集中力・体力

ゲーム制作においては、作品規模にはよりますが、細かな作業を長期間にわたって行うことが多いです。また、納期までに制作物を納品する必要があり、集中力と体力が必要になります。根気強く制作に取り組める方が向いていると言えるでしょう。

ゲームCGデザイナーに必要な資格は?

ゲームCGデザイナーになるために必須で持っていなければならない資格は特にはありません。しかし、以下で紹介するような資格を持っていることで、一定のスキルや知識を持っていることの証明になります。


Illustrator®クリエイター能力認定試験/Photoshop®クリエイター能力試験

CGクリエイター検定

色彩検定


これらの資格取得を行うための勉強の中でテクニックや知識を身につけられることもあります。また、ゲームCGデザイナーは、デザインなどの制作を行う上で専門ソフトのスキルを持っていることが必須となるため、実践で知識やスキルを身につけることも重要ですが、こういった資格を持っていても損はないでしょう。

ゲームCGデザイナーの勉強は専門スクールがおすすめ

ゲームCGデザイナーになるためには、CGに関しての知識やスキルを身につけ、ポートフォリオ(自分がどういったスキルを持っているかの作品集)を持って就職活動を行い、ゲーム関連の制作会社への就職を目指すことがほとんどです。独学で身につけることも不可能ではありませんが、最短で効率よくスキルと知識を身につけたい場合、専門スクールの受講がおすすめです。

ゲームCGデザイナーを目指すなら「デジタルハリウッドスクール」へ

ゲームCGデザイナーを目指すにあたり、専門スクール受講を検討している方は、デジタルハリウッドスクールがおすすめです。どのようなゲーム会社へ就職や転職をしたいのか、ゲームCGデザイナーの中でもどのような役割を担当しスキルを身につけたいのかで、学んだ方が良い専門ソフトや、おすすめの受講コースが変わってきます。


【1年で未経験からゲームCGデザイナーを目指す場合、受講可能なコース】


本科CG/VFX専攻(週2回の受講)

専科3DCGデザイナー専攻(週1回の受講)


現時点では、ゲーム業界へ行きたい!と漠然と希望がある方も、受講生や卒業生の作品を見ることで今後作りたいものや行きたい業界、職種などが見えてくるかもしれません。

気になる方は、お気軽に資料請求もしくは、個別の説明会へご参加ください。

まとめ

今回は、ゲームCGデザイナーになるにはどのような方法があるのかや、ゲームCGデザイナーの仕事内容や必要なスキル・資格を紹介させていただきました。ゲームCGデザイナーに求められるスキルや資質は多岐にわたりますが、その分、やりがいや面白さは大きいでしょう。ゲーム業界は今後も伸びていくと思われます。それに伴いゲームCGデザイナーも引き続き必要な存在となるでしょう。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部