エフェクトデザイナーになるには?仕事内容や年収、必要な資格やスキル、将来性などを解説!

エフェクトデザイナーになるには?仕事内容や年収、必要な資格やスキル、将来性などを解説!

公開日:2023-07-01

エフェクトデザイナーとは?仕事内容や年収、必要なスキル・資格、将来性などを解説!


「ゲーム業界で働きたい」


「なるべく早く、就職・転職を目指したい」


「エフェクトに興味があるけど、教材が少なくて学べない…」


「独学では、自分のスキルが分からない」


「未経験からどうやってゲーム業界を目指せばいいんだろう…」


このようなお悩みをお持ちの方は、エフェクトデザイナーを目指すのも一つの選択肢にするのはいかがでしょうか。現在、ゲームエフェクトデザイナーは、最短でゲーム業界への就職を目指すことのできる職業の一つです。

今回は、エフェクトデザイナーの仕事内容や年収、求められているスキルや資格、将来性について紹介します。


【目次】

エフェクトデザイナーとは?

エフェクトデザイナーとは、主にゲーム内で起こるエフェクトをCGで表現するデザイナーのことを指します。ゲーム制作会社で活躍することの多い職業です。企業によっては、エフェクター、VFXアーティストと呼ぶこともあります。

ゲーム内のエフェクトは、ゲームを盛り上げるために欠かせない演出です。ゲーム内のエフェクトとは、具体的には、ビームや波動砲などの攻撃・刀を振ったときの斬撃・炎・煙・魔法陣・回復シーンなどが該当します。これらのエフェクトがあることでゲームプレイヤーは、ゲームに手ごたえや楽しさを感じやすくなり、よりゲームの世界に没入することができます。

エフェクトデザイナーの仕事内容は?

エフェクトデザイナーは、ゲーム内で起こる実体のないイメージや現象などをエフェクトとして視覚的に表すことが主な仕事です。

ここでは、エフェクトデザイナーが手がける仕事内容を2つほど紹介します。

攻撃やダメージを与えるエフェクト制作

ゲーム内で攻撃した時や、攻撃を受けた時、相手にダメージを与えたり、回復したりなどのエフェクトを制作します。例えば、ゲーム内で敵にアイテムで攻撃を行った際に、煙や火花など何かしらの攻撃エフェクトがなければ攻撃をしたという手ごたえをプレイヤーは感じることができません。攻撃やダメージのエフェクトがあることで、視覚的に分かりやすくなるという効果があります。さらに、爆撃をした際の炎や煙、PRGで魔法を使った時の魔法陣や光の演出などでは、ゲーム画面をより華やかに見せることもできます。攻撃やダメージを受けた際のエフェクトは、ゲームでの爽快感を高めることにもつながります。

攻撃シーン以外でのムービーでのエフェクト制作

攻撃シーン以外でのムービーシーンにおいてもエフェクトは必要不可欠です。例えば、リズムゲームでタップしたときの演出、コンボのときの演出、アイテムを使用した際にアイテムにかかっている光の演出などです。こういったエフェクトがあることでゲーム内での状況をプレイヤーが視覚的に直観的に分かるようにする効果があります。

また、ゲームのプレイ中だけではなくオープニングやエンディングムービーにもエフェクトは使用されることも多いです。

エフェクトデザイナーの年収はいくら?

エフェクトデザイナーの年収は、求人サイトを見ると、350万〜700万円前後での掲載が多いようです。月収でいうと30万〜60万円と幅があります。

エフェクトデザイナーは、経歴よりもスキルや今までの実績で判断されることが多く、年収の幅も大きくなります。

年収を上げる方法はある?

エフェクトデザイナーが年収をあげるには、個人のスキルをあげることが重要です。

グラフィックデザインの制作スキルやデザイン力、CGスキルの向上を行い実績を積み重ねることが必要です。複雑なエフェクトを表現するためには、高いスキルが必要になります。高いスキルを持っていることで役職があがったり、業務の幅が広がったりします。結果的に高いスキルを持っていることが年収をあげることにもつながりやすくなります。

また、企業によっては1,000万円以上を年収の上限としている企業もあるため、スキルがあればキャリアアップも目指せる職種といえるでしょう。

エフェクトデザイナーになるために必要なスキル・経験・知識

ゲームにおいて欠かせないエフェクトを制作するエフェクトデザイナーですが、エフェクトデザイナーになるためには必要なスキル・経験・知識があります。求められるものは多岐に渡りますが、ここではいくつか紹介します。

グラフィックデザイン制作スキル

エフェクトのデザインを行う際は、デザインソフトの操作ができ、グラフィックデザインの制作ができることが求められます。デザインソフトとは、PhotoshopやIllustratorのことを指します。また、デザインを制作するにあたり、After Effectsや、3DCG制作ソフトであるMaya・3dsMax、ゲーム開発に使用されることの多いUnityやUnreal Engineといったソフトスキルもあわせて持っていることが必要です。

自然現象や科学に関する知識

例えば、炎のエフェクトを制作する際は、科学や自然現象に関しての知識を持っていることでよりリアルな表現ができます。どのように光が反射するのか、水しぶきはどのような角度で飛ぶのかなど、自然現象に関しての知識も幅広くあると良いエフェクト表現につながるでしょう。

想像力や発想力

エフェクトデザインを行う際は、新たなエフェクトを生み出し制作する想像力や発想力が必要です。プレイヤーがよりゲームに没入し爽快感を得るにはどのようなエフェクトが必要なのかを場面ごとに考え制作する力が求められます。

こういった想像力や発想力は、一長一短に得られるものではありません。日々、どのようなゲームが人気なのかを自分でもプレイしてみるなど日頃のインプットが重要です。

コミュニケーション力

エフェクトデザイナーは、多くのクリエイターと協力し制作を進めることが多い職種です。そのためコミュニケーション力が求められます。

単純にエフェクトだけを制作するのではなく、CGキャラクターを動かすための設定である「リギング」の設定を理解したり、プログラマーと連携をしながらエフェクトを作成しシステムに落とし込んで制作を行うなど他のクリエイターと連携を図りながら制作を進めていきます。

エフェクトデザイナーになるために必要な資格

エフェクトデザイナーになるために必須の資格はありません。ただし持っていることで一定のスキルの証明になります。ここでは、いくつか持っていると就職活動などで有利になる可能性のある資格を紹介します。


Photoshopクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験


Photoshop(R)クリエイター能力認定試験は、「Photoshop(フォトショップ)」の知識とスキルを認定する資格試験です。 また、Illustrator(R)クリエイター能力認定試験は、「Illustrator(イラストレーター)」の知識とスキルを認定する資格試験です。どちらもAdobe社が提供するデザインソフトツールです。


CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催している検定の1つです。2次元、3次元CGにおける表現の基礎からモデリングやアニメーション、ワークフローなど、CG制作に関する内容が出題されます。


関連リンク:Photoshopとは

関連リンク:Illustratorとは


エフェクトデザイナーに向いている人はどんな人?

以下のような項目に一つでも当てはまる場合、エフェクトデザイナーに向いている可能性があります。


・ゲームが好き

・好きなことであれば向上心を持ってスキルを身につける努力ができる

・観察や分析することが得意

・造形が得意

・映画やドラマ、ゲームの演出に注目して見たことがある

・コミュニケーションを取りながら計画を進めることが得意

・協調性がある

・他人の意見も柔軟に取り入れることができる

・新しいテクノロジーや情報に興味関心を持って情報収集することができる

・現実では成り立たないことも創造するのが好き


エフェクトデザイナーに就職・転職する方法は?

デザインやCGスキルを既に持っているかいないかでエフェクトデザイナーへの就職・転職の方法は変わってきます。


既にスキルを持っている場合

元々、デザインソフトの操作できたりCGソフトの操作ができたりする場合は、すでに持っているスキルを活かしてエフェクトデザイナーへ就職や転職が可能な場合があります。ゲーム業界での業務経験が全くない場合でも、デザイン・CGスキルを持っている場合はエフェクトデザイナーへの就職・転職のチャンスがあります。


未経験の場合

エフェクトデザイナーへ就職・転職を目指す際には、ポートフォリオの用意が必須です。未経験からエフェクトデザイナーを目指す場合、まずはスキルを身につけるために大学・専門学校・スクール・独学のいずれかの方法でデザインスキルを学ぶことが必要です。スキルは書籍やネット情報で独学で学ぶことも可能ですが、短期間で体系的に学ぶためにスクールに通うのもおすすめです。スクールを受講した場合、就職・転職では必須のポートフォリオをスクールに通いながら作成できたり、添削をしてもらえたりするというメリットがあります。

エフェクトデザイナーの求人・案件の特徴

エフェクトデザイナーの求人は、ゲーム制作会社がメインで出していることが多いです。その他、メーカーや映像制作会社でも求人を掲載しているケースもあります。今回の記事では、ゲームエフェクトをメインで紹介していますが、エフェクトデザイナーはゲーム制作会社以外でも広く求人募集が行われ始めています。

また、エフェクトデザイナーという職種名の他、エフェクター、VFXアーティストという職種名で募集を行っている場合もあります。

求人内容を見てみると、エフェクトデザイナーへの応募条件として以下を記載している会社が多いことが見受けられます。

・エフェクト制作経験(CG/映像コンテンツなど)

・デジタルソフト操作スキル(Maya、Unity、After Effects、BISHAMON、Photoshop、Houdini等)


未経験からでもエフェクトデザイナーは目指すことのできる職種ではありますが、このように応募条件を設けている企業がほとんどです。また未経験からエフェクトデザイナーへ応募を行う際は、ポートフォリオやデモリールが非常に重要になります。

エフェクトデザイナーの需要・将来性は?

ここ最近、ゲーム業界自体の市場が伸びています、ゲームの需要が高まるに伴い作り手であるクリエイターも求められています。かつては、CGデザイナーがエフェクトまで制作を担当することも多かったのですが、現在では業界全体でエフェクトのクオリティもあがってきており、エフェクトデザイナーは専任でエフェクトの業務を行うようになっています。

今では、エフェクトデザイナーはゲームに欠かせない存在です。しかし、実は、エフェクトデザイナーは、なり手が少なく、専門的なスキルや知識が必要であるという難易度の高さから人材が不足している状態です。未経験からスキルを身につけゲーム業界への就職や転職を目指している方にとっては、エフェクトデザイナーは最短で業界へ入れるチャンスと言えるかもしれません。

エフェクトデザイナーのキャリアパスについて

エフェクトデザイナーを経験した後、様々なキャリアパスを描くことができます。

例えば、CGディレクターになることも可能です。CGディレクターとは、CG制作全体のディレクションを行う役割です。エフェクトデザイナーとして制作会社で実務経験を積んだのちに全体の進行を担う役割であるCGディレクターを目指すことができます。

また、テクニカルアーティストを目指すのも一つの選択肢です。テクニカルアーティストとは、デザイナーとエンジニアの間の制作管理などを行う仲介的な役割を担う仕事です。エフェクトデザイナーは、エフェクトの制作の際にプログラマーやエンジニアと連携しながら制作を進めることが多いため、キャリアパスとしてテクニカルアーティストになる方もいます。

フリーランスのエフェクトデザイナーとして働くために必要なこと

キャリアパスの一つとして、フリーランスとして働くという選択肢もあります。実際、フリーランスのエフェクトデザイナーも活躍しています。フリーランスとしての働き方の場合は、スキルがあることが前提で、即戦力が求められます。基本的には、実務経験を企業で積んだ方でないとフリーランスになるのはなかなか難しいかもしれません。

フリーランスの場合、収入が不安定になる可能性があったり、自分で案件を獲得する必要があったりする一方でメリットもあります。制作会社に所属する働き方と異なり、フリーランスエフェクトデザイナーの場合は、働く場所が自由だったり、働く時間を自分で決めることができたりすることがメリットと言えるでしょう。

エフェクトデザイナーを目指すなら“デジタルハリウッド専門スクール”

未経験からエフェクトデザイナーを目指す方法として、デジタルハリウッドのような社会人や学生をしながら並行して受講のできる専門スクールはいかがでしょうか。

デジタルハリウッドでは、4か月の受講でゲーム業界を目指すことのできる『CGGYM ゲームエフェクトパック』を開講しています。本講座では、Unityをメインに、Mayaやphotoshopなど総合的に学習が可能です。プロからの目線でフィードバックを受けられる実践的な講座で、現場で活躍できるプロになるためのカリキュラムとなっております。また、サイバーエージェントグループの採用担当者が参加する講評会も実施します。

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まとめ

ゲーム業界で働きたいという方の中には、キャラクターデザインやゲームディレクターといった花形ともいわれる職種を目指される方も多いのではないでしょうか。しかし、人気な職種な分、競争率も激しい場合が多いです。

ゲーム開発においてエフェクトは欠かせないものとなっている現状はあるものの、エフェクトデザイナーは人材が不足していると言われています。今後、未経験からゲーム業界で働きたい方は、まずは、スキルや知識を身につけエフェクトデザイナーを目指すのも一つの手ではないでしょうか。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部