Webデザイナーの将来性は

Webデザイナーの将来性は

Webデザイナーの将来性について

Webデザイナーを目指す人にとって、この職種の将来性はおおいに関心のあるところでしょう。5年先、10年先も求められる職種なのか。苦労してWebデザイナーになっても、先細りの業界では高いモチベーションを持ち続けるのは難しいことです。また、たとえ職種に将来性があるとしても、自身が「将来性のあるWebデザイナー」でなければ、生き残れません。ここでは、Webデザイナーの将来性と、将来性のあるWebデザイナーになるためのヒントをご紹介します。


Webデザイナーの現在の需要と将来の需要は?

Webデザイナーの活躍の場を支えるインターネットの状況は、総務省の「平成30年版 情報通信白書」によると、確実に利用者が増加しています。

合わせて、経済産業省による「電子商取引に関する市場調査」では、消費者向け電子商取引、企業間電子商取引、ともに市場規模は前年より増加しています。経年推移を見ても、右肩上がりなので、今後も市場規模は拡大していくと言えます。こうしてみると、将来的にもWebデザイナーの需要は増加傾向にあると言っていいでしょう。しかし、だからといって、安泰かというとそうではありません。なぜかというと、求められるスキルが変わってきているからです。今では、さまざまなツールやテンプレートの登場で、誰にでもWebページが作れるようになっています。Webデザインができるスキル(モックアップ作成やデザインパーツの作成など)はもちろんのこと、ディレクションスキルやフロントエンドのスキルを持ち合わせたデザイナーが求められてくるでしょう。


将来性のあるWebデザイナーとなるための方法は?

将来性のあるWebデザイナーになるためには、どうすればいいのでしょうか。そのポイントについて、ご紹介します。

 

- ユーザー目線のデザインが出来る人材となる

「UI/UX」という言葉をご存知でしょうか。UIは「User Interface」の略で、UXは「User Experience」の略です。UIは一般的には、パソコンやスマートフォンなどに表示される、webサイトのデザインのことを指します。どこにどんなボタンを設置すればよいか、どの記事をどこから誘導するか、などサイトに訪れた人の使いやすさを考えてデザインすることです。一方、UXは、企業が提供する製品やサービスなどを利用することで得られるユーザーの体験全体のことを指します。ユーザーが「楽しい、心地よい」という気持ちになってくれることを目指す考え方です。当然ですが、どちらもユーザー目線で取り組まなければ実現しません。最初から「UI/UX」を強く意識しすぎることはありませんが、自身が手がけるwebサイトの利用者の姿を思い浮かべながら、利用する側の気持ちを考えてデザインすることが大切なのです。


- 知識・経験の掛け算で希少価値の高い人材となる

「将来性のあるWebデザイナー」とは、そもそもどんな人かというと「将来的に発展し成功する見込みがある」デザイナーです。そのためには何が必要か。日々、進化するWeb業界・デザイン業界の技術やトレンドをキャッチして知識やテクニックを身につけていること、習得した技術を実際の仕事に応用できる力があることが必要です。Webデザイナーとしての知識はもちろんのこと、豊富な経験が「発展と成功」につながるのです。

 

- 自分自身を適切にブランディングする

「あなたはどんなWebデザイナーですか」と問われた時、悩むことなくすぐに答えられますか。どんなデザインが得意で、何ができて、どんな業界に精通しているのか。デザインに対する考え方、Web業界をどう見ているのか。仕事をするときにモットーとしていることは何か。自分の強みやスキルを一度、見つめ直して自身を適切にブランディングしましょう。「この人にならお願いしたい」と思われるブランド力を培っていくことが重要です。


Webデザイナーとして、将来どのようなキャリアパスを描けばよいのか?

Webデザイナーになったら、ずっとデザインパーツの製作をしていくだけでよいのでしょうか。報酬を上げていくためにも、キャリアアップをしていきたいもの。ここでは、どんなキャリアパスを描けばよいのか、紹介します。

 - Webデザイナーの上位職を目指す

まずは、Webデザイナーの上位職を目指すことです。上位職には以下のような職種があります。

  * Webディレクター・Webプロデューサーを目指す

「Webディレクター」は、Web制作に関わるスタッフ(デザイナー、プログラマーなど)をとりまとめ、クライアントニーズにかなったサイトを作り上げていく、いわば「総監督」のような役割を担います。「手を動かす」というより「人を動かす」存在と言っていいでしょう(ディレクターが撮影、取材、ライティングを行うケースもあります)。具体的には、Web制作チーム全体のマネジメントを行い、スケジュール管理やコンテンツの品質管理をします。制作スタッフのとりまとめをするので、さまざまな職種の人とコミュニケーションがとれる力が必要です。そのためには、デザインのみならず、プログラミングや、Webマーケティングの知識も必須となります。知識がなければ、的確な指示を出すことができません。従って、「Webディレクター」を目指すには、広範囲の知識を身につける必要があり、そのための勉強が欠かせません。

「Webプロデューサー」は、「Webディレクター」のさらに上に位置するキャリアパスと言えるでしょう。Webディレクターが総監督なら、Webプロデューサーは総責任者です。Webディレクターが上記のような実務的な業務を遂行するのに対し、Webサイト制作における資金調達、予算策定、運用方針を決めるのがプロデューサーです。実務的な思考よりも、そのサイトが収益を生み出すためには何をしたらいいか、どんな戦略で運用していけばよいかといった、経営的思考が必要となります。


  * UI/UXデザイナーを目指す

「UI/UX」については前述したとおりですが、UIデザイナーは、いかにユーザーがストレスなく、サイトを利用できるか考えてデザインをするのが仕事です。ターゲットとなるユーザーの年齢層やプロフィールに応じてボタンの配置やコンテンツのレイアウトを考えます。簡単に言ってしまうと、「使いやすい見た目」を作るデザイナーです。

一方、UXデザイナーは、サイトの見た目だけでなく、ユーザーが「満足する体験」を提供するために、何がそのサイトに必要かを考える仕事です。そのため、ユーザーにインタビューしたり、サイトのアクセス解析、SEO対策などを行って、サイトの評価を高くしていく役割を担っています。従って、UIデザイナーは、UXデザイナーの仕事の一部と言ってもいいでしょう。


  * フロントエンドエンジニアを目指す

まず、「フロントエンド」とは、Webサイトでユーザーと直接、データのやり取りを行う要素のことをいいます。Webブラウザ側を指すと考えていいでしょう。それに対して「バックエンド」と呼ばれる領域があります。これは、フロントエンドで得たデータに基づいて、その処理や保存など、ユーザーの見えないところで行う仕事を指します。フロントエンドが「Webブラウザ側」だったのに対して、「Webサーバー側」と言えるでしょう。

では、「フロントエンドエンジニア」とは、どんな内容の仕事をするのでしょうか。ひと言で言えば、UIを実装するエンジニアのことです。具体的に言うと、HTMLやCSSを使用したマークアップは基本中の基本で、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、Webデザイナーが作ったデザインがサイトにきちんと反映されるように構築していくのがフロントエンドエンジニアの仕事です。

ここまででおわかりのように、Web関連の多くの知識が求められます。最近では、「WordPress」というCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入する企業が増えているので、WordPressを使いこなせるスキルも必須と言ってよいでしょう。


 - デザイナースキルを伸ばし、アートディレクターになる

アートディレクターとは、雑誌や広告、Webサイトなどのビジュアルデザインの総合的な指揮をとる責任者です。「AD」と略称で呼ばれることもあります。

デザイナーやコピーライター、カメラマンといったメンバーで作られたクリエイティブチームのトップに立つ存在で、メンバーに指示を出すのはもちろん、クライアントへのヒアリングやプレゼンを仕切るのもアートディレクターの仕事です。プロジェクトの進捗管理や制作過程での作品のチェックも行います。

アートディレクターになるためには、デザインの知識は当然のことながら、クライアントとの折衝やクリエイティブチームをとりまとめていくリーダーシップとコミュニケーション能力が必要となります。



 - エンジニアのスキルを伸ばし、システムエンジニア的職種に進む

プログラミングやコーディングなどが得意であれば、エンジニアのスキルを伸ばしてシステムエンジニアの道に進むのもよいでしょう。システムエンジニアは、略語で「SE」と呼ばれる職種で、システムの設計図を作る人と言っていいでしょう。システム構築の際に、必要な人員や予算を考え、納期に合わせて進行管理を行います。一般的には、次のような流れの仕事をします。


・クライアントの要求をヒアリングする

・ヒアリングした内容をもとにシステム全体の概要を明確にする

・システムの基本設計を考える

・プログラミングを行うために、詳細な設計を作る

・詳細設計をもとに実際にプログラミングを行う

(プログラマーに依頼したり、自身で行うこともある)

・システム完成後、正しく動くか動作環境のテストを行う

・運用、保守を行う


当然のことながら、専門的な知識やマネジメント能力、提案力が求められます。自身の弱みを明確にして、習得すべき技術や知識を身につけていきましょう。


まとめ

今後ますますIT化が進み、Web業界を渡っていけるスキルを持っている人材の需要は大きくなっていくでしょう。Webデザイナーもしかり。ただ、より自分の価値を高めていくためには、明確なキャリアパスを描いて、学びの精神を持ち続けることが大切です。常に新しい知識・情報を自分のモノにしていく気概を忘れずにいましょう。

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