公開日:2025-12-09
Web業界を目指す方の中で人気を集めている職種の一つに、UI/UXデザイナーがあります。そもそもUI/UX デザイナーとはどのような職種なのか、具体的な仕事内容や、必要とされるスキル、年収などを紹介します。
【目次】
UI/UX デザイナーとは何か
UI/UX デザイナーとは、ユーザーにとって使いやすいデザイン、ユーザーの体験をデザインをするデザイナーのことです。ユーザー目線でデザインをするという点では、UIデザイナー・UXデザイナーともに共通していますが、仕事内容は異なります。
仕事内容が異なるとはいえ、ユーザーが心地よいと感じるためには、優れたUI・UX両方が必要です。
UIデザイナーとは
UIとは、「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略称です。ユーザーインターフェースとは、ユーザーとサービスの接点を指しています。UIデザイナーは、ユーザーが使いやすいと感じるデザインを作るデザイナーのことです。
関連:UIデザインとは
UX デザイナーとは
UXとは、「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略称です。ユーザーエクスペリエンスとは、ユーザーがサービスや製品を使ったときの体験のことです。UXデザイナーは、サービス・製品に最適な体験と思われるデザインを作るデザイナーのことです。
関連:UXデザイナー
そもそもUI/UXとは
そもそもUI/UXとは何かについて簡単に紹介します。
UIとは、「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略称で、ユーザーとサービスをつなぐ接点のことです。一方で、UXとは、「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略称で、ユーザーがサービスを利用した際に得られる体験・体感を指しています。
例えば、あるサービスのWebサイトであれば、ユーザーがWebサイトに訪れた際に表示される情報がすべてUIにあたります。そのWebサイトを利用し、ユーザーが、このWebサイト使いやすい!面白い!良い体験ができた!などと感じた体験・経験のことがUXにあたります。
UI/UXデザイナーの主な仕事内容
UIデザイナー、UXデザイナーの主な仕事内容を紹介します。
UIデザイナーの仕事
UIデザイナーは、Webサイト・サービス・製品・ソフトウェア・機械など様々なもののUIをデザインするのが主な仕事です。UIデザイナーは、ユーザーが直接触れる・閲覧する部分をデザインします。
Webサイトであれば、ユーザーが目にするページすべてがUIにあたるため、UIデザイナーは全ページのデザインを請け負います。機械であれば、操作盤・アプリの画面などのデザインをおこないます。
UXデザイナーの仕事
UXデザイナーは、アプリ・製品・Webサイトなど様々なサービスの体験をデザインするのが主な仕事です。UIデザイナーと似ているため混同されがちではありますが、UIデザインの先まで考え設計する必要があります。ユーザーに良い体験・経験をしてもらうには、UIデザインの知識やスキル、ユーザーの心理に関しての知識も持ち合わせている必要があります。
UI/UXデザイナーの仕事のやりがい
UI/UXデザイナーは、デザインを通してユーザーの体験をより良くできる仕事です。課題を発見し、改善策を形にすることで社会やサービスに貢献できる点に大きなやりがいがあります。
ユーザーの課題をデザインで解決できること
UI/UXデザイナーの大きなやりがいの一つは、ユーザーの困りごとをデザインの力で解決できることです。調査から課題を把握し、情報設計やプロトタイプを通じて改善策を形にしていくプロセスは、ものづくりの本質的な楽しさがあります。自分が手がけたデザインによって「使いやすくなった」「迷わず操作できた」といった声を直接得られる機会も多く、社会や生活の中で役立つ実感が得られる点が魅力です。プロダクトに継続的に関わり、改善を重ねるほど成果が見えやすく、成長を感じやすい職種でもあります。
多職種と関わりながらサービスづくりができること
UI/UXデザイナーは、デザインだけでなく企画・エンジニアリング・マーケティングなど多職種と連携し、サービス創りの上流から関わることができます。チームでアイデアを出し合い、ユーザー体験をどう向上させるか議論しながら形にしていく過程は、プロジェクトを“共創”する面白さがあります。また、自身の提案や判断がサービス全体の価値に直結するため、責任とともに大きな達成感が得られる点も魅力です。ビジネス視点やコミュニケーション力などスキルの幅が広がるのもやりがいの一つです。
成長が成果に直結し、自身のスキルアップが実感できること
UI/UXデザインの領域は常に進化しており、新しい技術やトレンドに触れながら学び続けられる点もやりがいの一つです。ユーザー行動の変化に合わせてデザイン手法もアップデートされるため、自分の成長がそのままサービス改善につながる実感を得られます。また、UI改善によるCVR上昇や離脱率低下など、成果が数値として現れることも多く、仕事の効果を客観的に確認できる点は他にはない魅力です。自らのスキルでサービスをより良くできる喜びが、継続的なモチベーションになります。
UI/UXデザイナーは将来性のある職業
現在のWeb制作・サービス設計においてUI/UXデザイナーの仕事は必要不可欠な業務であると言えます。ただし、ユーザーにとって良いUXを与えるには良いUIであることも欠かせないため、専門的なスキルを持つUXデザイナーは残り続けるかもしれませんが、UIデザイナー単体では将来的に残るのは難しいかもしれません。
すでに今でも、フロントエンジニアがUIデザインもUXデザインも同時に行っていることも多いようです。
WebデザイナーとUI/UX デザイナーは何が違う?
WebデザイナーとUI/UX デザイナーは、同じデザイナーとつく職業ですが、WebデザイナーとUI/UX デザイナーの業務内容は異なります。
Webデザイナーは、クライアントのサービスや製品などのWebサイト・LPを作ることが主な仕事であり、UI/UXデザイナーは、サービス・製品そのものを作ることがメインになります。Webデザイナー以上に、UI/UX デザイナーの方が必要なスキルが多いといえます。
UI/UXデザイナーになるために必要なスキル
未経験からUI/UXデザイナーになるための必要なスキルを今回は、3点紹介します。
スキル デザインツールに関するスキル
デザイン制作ソフト・ツール(PhotoshopやIllustratorなど)だけではなく、Adobe XDやFigmaといったデザインツールを使いこなせるスキルがあることが求められます。このようなスキルがあることで、社内だけではなく社外のメンバー・クライアントに対して伝達がスムーズになります。
また、その他にも、プログラミング言語やコードに関しての知識があることでエンジニアとのコミュニケーションも図りやすくなります。
スキル コミュニケーションスキル
UI/UXデザイナーは、様々な分野のメンバー・クライアントと関わりながらデザインを作っていくことが多い職種です。クライアント・社内のメンバーだけではなく、実際にユーザーにアンケートを取ったり、コミュニケーションを取ったりしながらUXデザインに活かしていくこともあります。コミュニケーションスキルは、UI/UXデザイナーに必須のスキルと言えます。
スキル マネジメントスキル
UI/UXデザイナーは、どのようなブランディングにするか市場調査などを基に決め、一貫性のあるサービスやプロダクトを制作していく必要があります。どのようなブランディングをしていくか決めた指針に沿って、どのようにユーザーや世間に対して認知・評価されたいのかを構築し、スケジュールを決めて、周りを巻き込みながらマネジメントしていくことが求められます。
スキル ユーザーリサーチ力
UI/UXデザイナーには、ユーザーの行動や心理を深く理解するためのリサーチ力が欠かせません。インタビューやアンケート、ユーザビリティテストなどを通じて課題を発見し、デザインに反映させる力が求められます。ユーザー視点で仮説を立て、データに基づいて改善を重ねることで、より質の高い体験設計につなげられるスキルが必要です。
スキル 情報設計スキル
複雑な情報を整理し、ユーザーが迷わず目的にたどり着ける構造を作る情報設計スキルも重要です。画面の構成、導線、ナビゲーション、コンテンツ配置などを論理的に組み立て、使いやすい体験に落とし込む力が求められます。情報の優先順位を判断し、伝えるべき内容を整理できるデザイナーは、プロダクト全体の価値向上に大きく貢献できます。
UI/UXデザイナーのキャリアのゴール
Webデザイナーからキャリアアップを目指す際に多いのが、UI/UXデザイナーです。もともとUXデザイナーだった方が、デザイン全体の統括・マネジメントを担うというキャリアアップもあります。UI/UXデザイナーは、専門知識・スキルを持っているため、他の職種との掛け合わせもできる柔軟性のある職種といえます。
UI/UXデザイナーにおすすめの資格
UI/UXデザイナーに限らずクリエイティブ職の場合は、資格よりも実績や経験が重要視されることの方が多いのですが、経験、実績がなくスキルの証明がしづらい場合は、資格取得もおすすめです。
例えば、このような資格がおすすめです。
ウェブデザイン技能検定
人間中心設計専門家 資格認定制度
アドビ認定エキスパート
UI/UXデザイナーの年収の目安
ある求人サイトのUI/UXデザイナーの年収の目安は、約400~600万円といわれています。かなり年収の幅がありますが、年齢・経験やスキルによって年収の目安が変わってきます。
日本では、まだ誕生して日の浅い職種ですが、海外ではすでにメジャーな職種の一つで、スキル次第で年収が1,000万を超えることもあるようです。今後、日本においてもUI/UXデザイナーの仕事が注目され、高額なオファーになる可能性もあります。
UI/UXデザイナーになる方法
UI/UXデザイナーになるには、基礎的なデザインスキルに加え、ユーザー理解や情報設計など実践的な力が必要です。学習方法や経験の積み方によって多様な道が開かれています。
基礎スキルを独学で身につける
UI/UXデザイナーを目指す第一歩として、デザイン基礎・ツール操作・UI設計の考え方などを独学で学ぶ方法があります。書籍やオンライン教材、動画講座などを活用し、自分のペースでスキル習得が可能です。ただし、独学は学びの順序や正しい判断が難しい場面もあるため、制作物へのフィードバック機会を意識的に作ることが重要です。ポートフォリオづくりと並行して学ぶと実践力が磨かれます。
スクールで体系的に学ぶ
未経験からUI/UXデザイナーを目指す場合、スクールで体系的に学ぶ方法も有効です。デザイン基礎からユーザーリサーチ、情報設計、プロトタイピングまで一連のプロセスを実践形式で学べるため、現場で求められるスキルが効率よく身につきます。また、講師からのフィードバックやキャリアサポートが得られるため、就職・転職に直結しやすい点も大きなメリットです。短期間で実務レベルの力をつけたい人に適しています。
関連職種からキャリアチェンジする
Webデザイナー、ディレクター、エンジニアなど、関連領域の経験を活かしてUI/UXデザイナーへキャリアチェンジする人も多くいます。既存の知識や業務理解があるため、ユーザー体験の改善視点を持ちやすく、スムーズにスキル移行しやすいのが特徴です。現職でUI改善に関わる機会を増やしたり、小さな改善提案から実践経験を積むことでキャリアチェンジの土台を作ることができます。
実務経験を積みながらスキルを広げる
UI/UXに関わるアシスタント業務や簡単な更新作業などから現場に入り、実務を通して力を伸ばす方法もあります。プロジェクトでの実践を重ねることで、リサーチから改善提案、UI設計まで一連の流れを自然に理解できるようになります。また、現場で使われるツールやコミュニケーション方法を体験できるため、よりリアルなスキルが身につきます。経験を積みながらポートフォリオを整えることで専門性を高められます。
UI/UXデザインを学ぶならデジタルハリウッド専門スクール
UI/UXデザインを学ぶならデジタルハリウッド専門スクールがおすすめです。デジタルハリウッド専門スクールは、社会人向けのUI/UXが学べる専門スクールです。働きながら受講をすることができ、未経験からUI/UXデザイナーとして就職・転職を目指すことができます。
UI/UXデザインを本格的に学びたい場合は、本科UI/UXデザイン専攻がおすすめです。
どのようなスキルを身につけ、どのような目的でスキルを活かしたいのかによっておすすめのコースが変わってきます。少しでも興味をお持ちの方は、まずは、無料の個別説明会に気軽に参加してみましょう。
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まとめ
今回は、UI/UX デザイナーとはどのような仕事内容であり、どのようなスキルが求められ、目安の年収はどのくらいなのかなどを紹介してきました。
ユーザーにサービス・製品・Webサイトなどを通じ良い体験・経験をしてもらうためにはUI/UXデザイナーのスキルが欠かせません。UI/UX デザイナーは、指示通りの作業をするだけではなく、ブランディングを考えたり、実際にアウトプットするまでの様々な工程に関わったり、プロダクトを0の状態から作り上げることができます。UI/UX デザイナーは、今後、将来性のある職種の一つと言えるでしょう。
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