ゲームの作り方を徹底解説!ゲーム制作の注意点や必要な知識・スキルなども紹介!

初心者でもゲーム制作できる?

スマホゲームやブラウザゲームなどが好きな方の中には自分だけのオリジナルゲームを作って遊んでみたいと考えたことのある方もいるのではないでしょうか。

ゲーム制作は初心者でも無料で始めることができます。シンプルなゲームであれば、制作期間1週間ほどで完成させることも可能です。

まずはゲーム制作に必要なものを揃えよう!

初心者でもゲーム制作は可能ですが、ゲームを制作するにあたって必要になるものがあります。必要なものを3点ほど紹介します。まずは、これらを用意しゲームの制作準備を進めましょう。

1:ゲーム制作用のパソコン

ゲーム制作には、ゲーム制作用のパソコンが必須です。既にパソコンを持っている方もいるかと思いますが、これから本格的にゲーム制作をしようと思っている方は、自分のパソコンがゲーム制作に対応できるスペックが整っているかパソコンかどうかを確認してみましょう。

パソコンのスペックの目安は、8GB、Core i5、ストレージ256GB程度になります。

ゲーム制作の際にプログラミングを行ったり、音声や画像データも多く必要になったりするため、高速で処理が行えるスペックを持つパソコンを使用するのがおすすめです。

2:ゲームエンジン・ゲーム制作ツール

ゲーム制作には、ゲームエンジンが必要です。ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要な機能がまとまっているソフトウェアのことです。代表的なゲームエンジンは、「Unity 」や「Unreal Engine」です。どちらも様々なプラットフォームに対応しており、様々なジャンルのゲーム開発が可能です。市販のゲームを開発する際にプロが使用していることもあります。幅広いゲーム制作ができる一方で、初心者にとって、これらのゲームエンジンは、知識が必要なため使い慣れるのに時間がかかり、難しいことも多いかもしれません。

一方で、ゲーム制作ツールを使えばプログラミング知識不要なものが多いため、初心者でもゲーム制作を簡単に進めることができます。

プログラミング知識不要なゲーム制作ツールとして「Makerシリーズ」が代表にあげられます。RPGを筆頭に様々なジャンルごとにゲームを作る環境がそろっているゲーム制作ツールです。基本的な動作がすでにプログラムされているため、ゲームを構成するパーツの設定を組み合わせるだけで簡単にゲームを作ることができます。

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3:ネット環境

ゲーム制作を行うためには、ネット環境の用意は必須です。ネット回線が安定していないとパソコンの動作が遅くなります。快適にスムーズにゲーム制作を進めるためにもまずはネット環境を整えましょう。

ゲームの作り方・制作の流れ

それでは、基本的なゲームの作り方・制作について工程に分けて紹介します。シンプルな仕組みのゲームであれば1週間ほどで完成させることも可能です。

1:ゲームの構想を練る

まずは、自分がどんなゲームを作りたいのか構想を練ります。

構想を練る際は、自分だけで考えても良いですし、誰かと一緒にゲーム作りを進める場合は、複数名でアイディア出しをしても構いません。イメージイラストを描いてみたり、音楽から構想を練ってみたり、ゲームストーリーから考えてみたり、構想の練り方は人それぞれです。自由に発想を膨らませてみましょう。

誰にどんなゲームを楽しんでもらいたいのかターゲットを決めて、ゲームの構想を練るとアイディアやイメージがわきやすいです。ゲームの構想を練る段階で、作ったゲームは自分だけで楽しみたいのか、誰かに楽しんで欲しいのかについてや、出来上がったゲームは、無料で遊んで欲しいのか、販売につなげたいのかまで考えてみましょう。

2:ゲームの仕様書を作る

次に、ゲームの設計図となる仕様書の作成をしましょう。

ゲームの仕様書は、ゲーム制作を一人で進める場合も、複数名で進める場合でもどちらの場合でも必要です。仕様書を見るだけで、どんなストーリーでどんな内容のゲームなのか分かる状態に仕上げましょう。誰もがゲーム内容をイメージできる状態まで仕様書をしっかり作ることで、ゲーム制作の途中で行き詰ってしまうリスクを減らすことにつながります。

ゲームの仕様書では、以下のようなポイントを具体的に書き出していきましょう。


・ゲーム内に登場するキャラクター

・ゲーム開始から終了までに必要な場面数

・各場面の画像やボタンをどこに配置するのか

・ボタンを押したら発生するイベント

・ゲーム内のそれぞれの場面で使用する音楽

・ゲーム内で使用する効果音の音と音を鳴らすタイミング


その他にも必要な項目があればアイディアをまとめながらどんどん仕様書に書き足していきます。

具体的に作りこむことで誰もがゲームイメージができる仕様書が出来上がります。

3:ゲーム制作に必要なツール確認する

次にゲーム制作に必要なツールを確認しましょう。自分が作りたいプラットフォーム(スマホ、ブラウザゲームなど)にあわせて制作用のツールを用意します。一口にスマホゲームといっても、AndroidまたはiPhone用とデバイスが分かれるため自分が作りたいゲームに合わせてツールの準備を進めましょう。

4:ゲームに使う画像・音声などの素材を準備する

仕様書の完成後、ゲームに必要になる画像・音声などの素材の準備を行いましょう。

ゲームの場面ごとに素材を集めるよりも、最初に必要な素材はすべて集めておくのがおすすめです。最初に素材を収集しておくことでゲーム制作の効率があがりやすくなります。

素材は、自分でデザインツールを用いて画像を編集するなどの方法もあります。しかし、素材作成に時間がかかりすぎる場合は、無料で使えるフリー素材を使用するのも一つの手です。

5:プログラミングする

仕様書に沿って、キャラクターの動きなどをプログラミングしていきます。プログラミングとは、コンピューターに指示を与えることを意味します。プログラミングを行うには、言語の技術習得が必要なため知識が必要な分、プログラミング学習に時間がかかることもあります。しかし、プログラミングができるようになると、複雑な動作などもプログラミングで表現ができるようになるため表現の幅は広がりやすくなります。各場面でキャラクターにこんな動きをさせたいなど頭で思い描いているイメージを表現もしやすくなります。

初心者の方は、少なくともプログラミングに必要な言語などの基礎知識を学んでから取り組み始めるのがおすすめです。ゲーム制作では「C#」や「C++」といった言語を使用することが多いです。

また、プログラミング知識や技術不要でゲーム制作ができるゲーム制作ツールもあるため、まず気軽にゲーム制作に取り組みたい方はそういったツールを使って制作を進めてみても良いでしょう。

6:テストプレイする

ここまで制作を進めることができたら、テストプレイをしてみましょう。

ゲームが不具合なく遊べるのかを確認しながらプレイし、何か問題があった際はプログラミングに戻って問題を修正していきます。この作業はデバックと呼ばれています。

実際にプレイしてみると、意外な場面でバグを発見することも多いです。例えば、キャラクターが想定と違う挙動をしていたり、効果音の鳴るタイミングがずれていたりなどのバグが起こっていることがあります。地道に進めるしかない作業ですが、ゲームの面白さを最大限引き出すために粘り強く作業を進めていきましょう。

7:完成

テストプレイを行い、不具合がなくなったらゲームの完成です。

完成したゲームは、一人で楽しむのも良いですし、フリーゲームが多く集まるWebサイトで公開し多くのユーザーに楽しんでもらうのも良いでしょう。完成後のゲームを多くのユーザーにプレイしてもらい、感想をもらったらゲームのアップデートを行うこともできます。

ゲーム制作で大切なこと・注意点とは?

ゲーム制作をするにあたって大切なことや注意点がいくつかあります。今回は、4点ほど紹介します。制作を失敗に終わらせないためにも、4点のポイントを考えながら制作を進めてみてください。

1:しっかりとした設計図の作成

誰もが楽しめるゲームを完成させるには、ゲームの設計図である仕様書をしっかり作っておくことが大切です。ゲーム制作は完成まで時間がかかることも多く、途中で挫折してしまいそうになることもあるかもしれません。完成までぶれずに制作を進めるには、最初の段階で作りこまれた仕様書があることで立ち返って制作を進めやすくなります。

2:著作権等の権利関係の確認

画像や音声データには著作権が発生していることがほとんどです。著作権を侵害して使用していると、損害賠償を求められたり、ゲームの公開停止・販売停止になったりというようなトラブルになりえます。こういったトラブルに発展させないためにも、ゲーム内で使用する画像や音声データは著作権フリーなのかどうかをしっかり確認しましょう。また、フリー素材であっても、使用条件にクレジット表記を行うことなど条件がある場合もあるため注意して素材選びを行うことが大切です。

3:いきなり難易度の高いゲームを作らない

初心者の方がゲームの制作を行う際は、あまり難易度の高いゲームにしないことをおすすめします。長編のゲームや複雑な設定のゲームの場合、途中で挫折し完成に至らない可能性があります。まずはゲームの制作という工程に慣れる意味でもシンプルなゲーム制作から始めてみましょう。

4:いきなり課金制にしない

せっかく自分が作ったゲームを多くのユーザーにプレイしてもらうからには、お金を稼ぎたいと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、思わぬところでバグが発生したなどで、課金制のゲームの場合、金銭が絡んだトラブルになることも想定されます。初心者の方は、慣れてきたら課金制のゲームを公開してみましょう。

ゲーム制作に必要な知識・スキルとは?

ゲーム制作には、いくつか必要な知識やスキルがあります。今回は4点ほど紹介します。

ぜひこういった知識やスキルを持ってゲーム制作に取り組んでみてください。

1:創造力

ゲーム制作において、どんなゲームにしたいかを考える際に、想像力があることは重要なスキルになります。アイディアを考え形にしていく力が必要です。

技術は努力すれば短期間でも身につけることも可能ですが、想像力は努力をしたからといってすぐに身につくものではありません。様々なゲームをプレイしてみたり、経験をしていったりすることで想像力が身についていきます。日頃から多くの情報を取り入れてインプットを多くすることで想像力がつきやすくなります。

2:企画力

ゲームを制作する際には、企画力も重要です。ゲーム制作会社の場合は、ゲームプランナーという職種があります。ゲームプランナーは、ゲームを企画・立案する前に市場調査を行い、その結果を基にゲームの企画を行っていきます。ゲーム制作においては、ゲームのコンセプトを決め、実際にどのように具体化するのかを企画していく力が必要です。

3:プログラミングスキル

ゲーム制作は、プログラミングのスキルがあることで、ゲーム内で表現の幅を広げることができます。ゲーム内のキャラクターの動作などを自分がイメージした通りに動かすにはプログラミングスキルがあるとイメージを具体化しやすくなります。ゲーム制作では、どのようなプログラミングをすれば、どのように動くのかという知識を持ってプログラミングをしていく必要があります。

4:プログラミング言語の知識

プログラミングスキルが必要なことはお伝えしてきた通りですが、プログラミングをする際には、プログラミング言語の知識が必要です。ゲーム制作において良く使われる言語である「C#」や「C++」などの知識があると良いでしょう。プログラミング言語の知識は、教材や学習サービスなどを活用し学習を進めるのがおすすめです。


ゲーム制作に関わるための勉強をするなら“デジタルハリウッド”

ゲームは、3DCGや2DCG、イラスト、ドット絵、音楽、効果音など様々な要素が組み合わさって出来ています。

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まとめ

今回の記事では、初心者でもゲーム制作を行う方法や、ゲーム制作において必要な知識やスキル、注意点などを紹介しました。今回ご紹介したゲームの作り方は一般的な方法になります。初心者の方は、今回の記事を参考に、楽しみながらゲーム制作にチャレンジしてみてください。

また、ゲーム制作の表現をより本格的なものにしたいという希望をお持ちの方や、今後ゲーム業界へ就職や転職をしたいなどをお考えの方は、デジタルハリウッドのような専門スクールの受講をご検討ください。未経験からゲーム業界へ就職や転職を叶えた卒業生も多数います。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部