【本科説明会】2024年10月生受付中!願書提出締切 8月11日(日) 20:00 <オンライン説明会実施中>

Blender派に教えたい、
Mayaを学ぶべき3つの理由

公開日:2025-01-14

Blender派に教えたい、
Mayaを学ぶべき3つの理由

CGを制作するためのツールとして、MayaとBlenderは人気ソフトウェアです。

Blenderは無料で使用できるため、個人のプロジェクトでの使用者が年々増えていますが、CG業界の会社に就職するためにはMayaの学習が必要となる場合が多いのも事実です。

なぜMayaを学ぶべきか、理由をまとめましたのでぜひ最後までご覧ください!

1.業界での就職率が上がる

Mayaは、アニメ、ゲーム開発、映画ビジュアルエフェクト等、広い分野で活用されています。特に大規模プロジェクトを手がける会社では、豊富な機能とチームでの作業のしやすさからMayaが主に使用されています。

また、MayaはCG業界のスタンダードとして推奨されており、マニュアルやプラグインが充実しています。Blenderにも利用者同士が情報を共有する場やYoutubeなどインターネットを用いて独学 で学ぶことが出来ますが、業界向けのマニュアルや資料では、Mayaのほうが多いです。

このように会社での定着率が高いため、 Mayaの経験があると就職の可能性が上がる と言えます。


・Mayaの求人件数: 求人ボックスによれば、Mayaに関連する求人は8,006件あります。

・Blenderの求人件数: 同じく求人ボックスによれば、Blenderに関連する求人は743件あります。

(2025年1月調べ)

※これらの数字は、各求人サイトの集計方法や掲載企業数によって異なりますが、全体的な傾向として、Mayaの方がBlenderよりも求人件数が多くなっています。

2.柔軟なカスタマイズ性と業界の活用

Mayaは、非常に柔軟なカスタマイズ性を提供しており、特に大規模なプロジェクトでの利用に適しています。PythonやMEL(Maya Embedded Language)といった スクリプト言語を使って、ツールの自動化や独自のカスタムツールの開発が可能 です。これにより、複雑な作業の効率化やプロジェクトごとの特別な要件に対応することができます。Blenderにも同様にカスタマイズ機能があり、スクリプトによる自動化やツールの作成が可能ですが、業界の大きな制作現場では、Mayaの方が長年にわたり広く使われてきました。そのため、企業で実際に使われているツールや作業方法に触れる機会が多いのはMayaであり、特に企業での実習やプロジェクトでは、Mayaが選ばれることが一般的です。

3.標準機能の違い

Mayaは、豊富な機能が標準で組み込まれておりプラグインに依存することなく、モデリング、アニメーション、レンダリング、シミュレーションなど、あらゆる作業をこなすことができます。これにより、ユーザーは基本機能だけで高品質な制作ができ、追加のプラグインを使わなくても、非常に多くのシーンや作業に対応できます。Maya自体が非常に多機能であるため、 プラグインを必要とせず、あらゆる工程を内蔵されているツールで完結できるのが大きな特徴 です。

一方で、Blenderは基本的な機能も豊富ではありますが、業界での使用が進むにつれて、さまざまなプラグインに頼る部分が多くなっています 。例えば、特定の作業やエフェクト、機能を効率よく行うために、 Blenderでは多くのプラグインを活用することが一般的です 。これにより、柔軟に機能を拡張できる反面、ユーザーがプラグインを導入して作業環境をカスタマイズする必要があり、初心者や業界で使用する際には、プラグインに依存する部分が多くなる傾向にあります。そのため、Mayaのように標準機能だけで完成度の高い作業が進められる点は、プロフェッショナルな制作現場では大きな利点と言えます。

まとめ

Mayaは、業界標準のツールとして広く使われており、その豊富な機能と柔軟なカスタマイズ性が大きな魅力です。特に大規模なプロジェクトや企業での使用を考えると、 Mayaの経験は就職において有利 に働きます。また、標準機能が非常に充実しており、プラグインに依存せずに高品質な制作ができる点も大きな特徴です。Blenderも優れたツールですが、業界で求められる専門的な要件に対応するには、Mayaの方がより適していると言えるでしょう。

これらの理由から、 Mayaを学ぶことはCG業界でのキャリアを大きく広げるために非常に有効 である と言えます。Blenderが無料で利用できる点は魅力的ですが、業界での実務や就職を目指す場合、Mayaの習得は必要不可欠なスキルとなることが多いのです!

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部