イラストレーターになるために必要なこと|スキルと学習法

公開日:2026-09-15

イラストレーターになるために必要なこと|スキルと学習法

イラストレーターになるために必要なこと|スキルと学習法

公開日:2023-07-01(更新日:2026-09-15)

イラストレーターを目指したいけれど、何から始めればいいのか分からない人は多いのではないでしょうか。本記事では、イラストレーターに向いている人の特徴や必要なスキル、未経験からでも実践できる具体的な学習ステップ、揃えておきたい機材やソフトウェアまで、なるために必要なことを実践的な視点で解説します。学校選びのポイントや資格の考え方も紹介しますので、これから一歩を踏み出したい方はぜひ参考にしてください。

イラストレーターとは

「イラストレーター」とは、クライアントからイラスト制作の依頼を受け、趣旨に合うイラストを制作して提供をするお仕事です。イラストレーターとして仕事をするには、イラストが描けることが必須です。さらに依頼されて描くイラストは依頼者(クライアント)の希望に沿いながらもオリジナリティのあるイラストを描くことが求められます。

イラストレーターは、小説や雑誌、Webサイトの挿絵から商品パッケージ、ゲームのキャラクターデザインなど、幅広いジャンルで活躍しています。

イラストレーターの仕事内容

イラストレーターの仕事内容は、様々です。基本的には、依頼者(クライアント)から依頼された内容に沿ってイラストを描いていきます。その際、依頼者の希望を組んでイラストを描くのはもちろんのこと、自分のオリジナリティのあるイラストに仕上げることが求められます。

例えば、イラストレーターには、以下のような仕事があります。

・本や雑誌の挿絵(キャラクター等)

・広告クリエイティブ(ポスターやチラシなど)

・Webサイトの挿絵

・商品パッケージ

・ゲームのキャラクターデザイン

あくまで上記はイラストレーターの仕事の一例になります。自分の手がけた仕事(イラスト)を多くの人に見てもらうことができるのは、イラストレーターの仕事の魅力の一つと言えます。イラストを通して自分の世界観を知ってもらうこともできます。

仕事内容・年収・キャリアパスの詳細はイラストレーターの仕事内容・年収・キャリアパスの詳細をご覧ください。

イラストレーターになるには?

自分が「イラストレーターです」と名乗れば、誰でもイラストレーターになれると言えます。イラストレーターになるために特別な資格が必要なわけではありません。ただし、実際に仕事として成立させるには、相応の画力とスキルを段階的に身につけていく必要があります。ここでは、未経験からイラストレーターを目指す場合の具体的な学習ステップを紹介します。

未経験から目指す学習ロードマップ

未経験からイラストレーターを目指す場合、次のようなステップで力をつけていくのが実践的です。

1

模写・トレースから始める

好きな作品や参考にしたい絵柄を模写・トレースし、線の引き方や構図、色使いの基礎を身につけます。

2

オリジナル作品を描く

模写で身につけた技術を土台に、自分なりのオリジナル作品を数多く描き、画風や得意ジャンルを固めていきます。

3

SNSで発信する

描いた作品をSNSに投稿し、反応を得ながら改善を重ねます。継続的な発信は知名度づくりにもつながります。

4

ポートフォリオを作成する

就職活動や案件獲得に向けて、自分の実力や画風が伝わる作品集(ポートフォリオ)を整えます。

5

就職活動・案件獲得を目指す

ポートフォリオを武器に、デザイン事務所や制作会社への就職、あるいはクラウドソーシングなどでの案件獲得を目指します。

このステップは独学でも進められますが、一人で継続するのが難しいと感じる場合は、学校で基礎から体系的に学ぶという選択肢もあります。

学校の選び方

デザインや画力の基礎を効率よく身につけたい場合、学校に通うという方法もあります。学歴や特定の資格が必須というわけではありませんが、学校に通うことで知識やスキルを体系的に学べるだけでなく、講師や仲間とのつながりができるというメリットもあります。

学校の選択肢としては、主に次のようなものがあります。

・美術系大学/短大:一般教養に加え、美術史や美術理論など幅広い学びができ、ゼミなどでイラストを描く技術を身につけていく学び方が可能です。

・専門学校:イラストに特化して学べる専門学校もあり、アニメ・漫画に特化したものから雑誌・広告のイラストに特化したものまで幅があります。実習中心のカリキュラムが多いのも特徴です。

・専門スクール:デジタルハリウッドのような専門スクールやオンラインで学べる通信講座もあり、学ぶ期間は数か月〜半年、1年程度までさまざまです。

学費は学校の種類や課程によって幅がありますので、資料請求や説明会で最新の情報を確認しておくことをおすすめします。

進路の選び方

多くのイラストレーターは、デザインの基礎的な知識やスキルを身につけた上でイラストを仕事にしています。学校を卒業した後は、デザイン系の事務所、広告代理店、ゲーム会社や広告制作会社などに就職し、経験や実績を積みながらイラストレーターとしての力をつけていくケースが多く見られます。

ただし、前述の通りイラストレーターになるための決まった方法はありません。独学で技術を磨く道もあれば、学校(大学・短大・専門学校・専門スクール)に通って基礎から学ぶ道もあります。将来の進路に迷ったときは、オープンキャンパスや個別の説明会に参加し、自分にはどんな学び方が合っているのか、何をどのくらいの期間で学びたいのかを確認してみるとよいでしょう。

イラストレーターに向いている人

イラストを描くことが好きな人

イラストレーターになる上で「イラストを描くことが好き」「イラストを描く仕事をしたい」という気持ちはとても大切な適性です。授業中にノートや教科書に絵を描いていたという人もいるかもしれません。イラストレーターになると毎日イラストを描くことになりますが、時には自分の好みではない、得意ではないジャンルのイラストを描くこともあります。多くのテイストを習得することや、時にはプライドを捨ててでも描けるイラストの幅を広げなければならないシーンも現れます。「イラストを描くのがとにかく好きで絶対に成功したい」という人は、イラストレーターに1歩近づきます。

人のために働くことが好きな人

イラストレーターの仕事相手は「クライアント(お客様・依頼主)」であり、クライアントに依頼をしてもらえないと仕事には繋がりません。過去に自分の描いたイラストで喜んでもらった経験があり、そのことに喜びを感じることのできる人や、特定の人のためを思って「その人のため」のイラストが描ける人は、実際にイラストレーターになってからも依頼主であるクライアントやイラストを目にするユーザー(消費者)に向けて制作に励むことができるでしょう。

コミュニケーション能力がある人

イラストレーターは1日中イラストを描くことがほとんどの仕事ですが、コミュニケーション能力も必要です。クライアントはもちろん、時にはディレクター、コピーライター、グラフィックデザイナー、Webデザイナーなどのクリエイターとやり取りをしながら一緒に仕事をする機会もあります。そんな時に他のクリエイターと歩調を揃えてプロジェクトを進行することのできるコミュニケーション能力が必要になります。また、コミュニケーション能力が高いと人付き合いもうまく、人脈を増やせる可能性もあるため、次の仕事を掴むきっかけを逃しにくくなります。

オリジナリティを追求できる人

イラストレーターは世界中にたくさん存在します。その中で大切になるのが、自分らしさである「オリジナリティ」です。これまで述べてきた「イラストが好き」「人のために働くことが好き」「コミュニケーション能力がある」に加えて、自分のオリジナリティを追求してアピールする力が必要です。同じようなイラストを描ける人がいて価格も安いなどのメリットがあった場合、その人に仕事を持っていかれてしまう可能性もあります。パッと見るだけであなたが描いたとわかる、あなたにしか描けないなどのイラストが描けるようになってファンができてくると、将来的に成功する可能性も高くなります。

イラストレーターに必要なスキル

ユーザーニーズを汲み取る、見るスキル

絵が上手い人、そこまで上手いとは言えない人など、たくさんのイラストレーター(または志願者)が存在します。しかし、上手い下手を決めるのはあなたや周りの友人ではなく、依頼主であるクライアントや実際にイラストを見るユーザー(消費者)です。パッと見上手く描けていても、ニーズに沿ったイラストが描けていなければ意味がありません。例えばパンフレットやWebメディアなどの説明文に添えてあるイラストは、内容を理解するための補助の役割も持っています。その役割が果たせるような、親しみやすくかつ分かりやすいイラストが添えられていると、ユーザーの理解も深まります。このようにイラストレーターには、ユーザーニーズを汲み取るスキルや見るスキルが必要になります。

クライアントの要望を汲み取るコミュニケーションスキル

イラストレーターには、クライアントが「どんなイラストを求めているのか」という要望をうまく汲み取ることのできる力が必要です。イラストの発注現場において、クライアント側にはふんわりとした抽象的なイメージしかないということがよくあります。そんなクライアントの持っている漠然としたイメージを具体的に表すこともイラストレーターの役割の1つです。会話の中でうまく引き出す力や、時には資料やサンプルイラストを見せて漠然としたイメージを具現化していく提案力が必要になります。このようにクライアントの要望を汲み取るためには、分かりやすく話しやすいというコミュニケーションスキルが非常に大切です。

アイディアを発想し、その趣旨を発信するスキル

インターネットが生活の一部になった今、イラストレーターにはセルフブランディングができる能力も大切です。自分の価値を上げるためには、自分のブランド力を上げていく必要があります。あなた独自のアイディアでイラストを制作し、SNSなどにアカウントを作って発信をしていきましょう。その投稿を見た誰かの心に刺さり、拡散され、名前が売れる可能性もあります。このようなツールもうまく使って、知名度を上げていきましょう。

「Illustrator」「Photoshop」等を扱えるデジタル作画スキル

イラストを描く上ではほぼ必須となるのが、Adobe社の「Illustrator」「Photoshop」といったデザイン系ソフトウェアを扱うスキルです。昨今のイラスト制作の現場では、パソコンなどを使って描く「デジタル」作画が主流になっています。具体的なソフトウェアの特徴や必要な機材については、次のセクションで詳しく紹介します。

イラストレーターになるために必要な機材やソフトウェアは?

イラストレーターには、イラストを描くための機材や画材が必要になります。ここでは必要な機材並びにソフトウェアを紹介します。紹介する機材はすぐに全部揃える必要があるわけではありませんので、自分に必要な機材は何か、まず何から揃えたらいいのか、勉強が必要なソフトウェアは何かという参考にしてみてください。

デジタル

最近ではほとんどのイラストレーターがデジタルでイラストを描いています。デジタルの場合は消しゴム、定規、インク、紙、鉛筆やマーカーなどがなくても、機材と専用のソフトウェアだけあれば描くことができます。後から修正がしやすいというメリットもあり、納品の際もデータとして保存するため、クラウドストレージやメールなどを利用してクライアントに確認をしてもらうことができます。

・パソコン(PC):イラストを制作、表示、保存しておくためのパソコンが必要です。デスクトップの場合は作業のしやすい大きなモニターのものを、ノートパソコンの場合は外部モニターの併用がおすすめです。ソフトウェアを快適に動かせるスペックを選びましょう。

・ペンタブレット(液晶タブレット):ペンタブレット(ペンタブ)を使用するとマウスやトラックパッドよりもはるかに描きやすくなります。手元の画面に直接描画できる液晶タブレット(液タブ)も人気です。価格も幅があるため、はじめは実物を見て試すことをおすすめします。

・タブレット端末:iPadなどのポータブル性に優れた機器です。必須ではありませんが、Apple Pencilなどを使って直接画面に描いたり、外出先でのスケッチにも活用できます。

・Illustrator:Adobe社が提供する、ベクター形式でイラストやロゴ、チラシなどのデザインを描くための代表的なソフトウェアです。イラストレーターとして就職する上で使えるスキルはほぼ必須とされています。

・Photoshop:Adobe社が提供する画像編集ソフトウェアです。ビットマップ形式で、色の調整や仕上げ作業、写真や画像の加工に活躍します。就職活動ではIllustratorとPhotoshop両方のスキルを求められる傾向があります。

・InDesign:Adobe社が提供するDTP(デスクトップパブリッシング)に特化したソフトウェアです。パンフレットやカタログ、書籍など、ページ数の多い制作物のレイアウトに適しています。

なお、Illustrator・Photoshop・InDesignは2026年9月時点で、買い切り版ではなくCreative Cloudのサブスクリプション形式のみで提供されています。導入を検討する際は、この点もあわせて確認しておくとよいでしょう。出典:Adobe Illustrator/Photoshop/InDesign公式製品ページ(2026年9月時点確認)

アナログ

デジタルが主流な昨今ですが、紙と色鉛筆、コピックなどのマーカー、水彩絵の具、アクリル絵の具などを使ってアナログでイラストを描くこともあります。アナログ作画ではデジタルでは表現しきれない温かみのあるイラストを描けることや、インクや絵具の滲みが味となり独特の雰囲気を醸し出せることが特徴です。アナログで描いたイラストをデジタルに取り込んで仕上げを行うなど、目的によって使い分ける人も多いです。

イラストレーターに必要な資格

イラストレーターは、絵を描くことができるかというスキル面が重視されるため、仕事をする上で必須となる資格はありません。ただし、スキルを客観的に証明したり、就職活動でアピールしたりする際に役立つ資格がいくつか存在します。

資格の詳しい種類や取得のメリットについては、イラストレーターに必要な資格の詳細で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

イラストレーターになるには、デジタルハリウッドスクールがおすすめ

イラストレーターになるために必要なIllustratorやPhotoshopなど、現場で必要とされるスキルはデジタルハリウッドで習得が可能です。デジタルハリウッドでは「デジタルでつながる世界をもっと楽しく!自分らしくまなぶ、はたらく。」をビジョンに、東京本校の専門スクールをはじめ、日本全国にスタジオを構えています。働きながら、子育てをしながらでも学べるカリキュラムを揃えています。

現役で活躍する講師が指導にあたるため、現場で必要なスキルを効率よく身につけることが可能です。イラスト制作に必要なIllustrator、Photoshopの操作スキルだけではなく、デザインの基礎であるデザイン思考・色彩設計・タイポグラフィ・グラフィックデザイン・インフォグラフィックス・レイアウトに関する知識なども学ぶことができます。イラストレーターを目指す方にはグラフィックデザイン系講座の詳細もあわせてご確認ください。

まとめ

以上、イラストレーターになるためにはどのような方法があるのか、どのようなスキルが必要なのかについてお話しました。絵が描ける、好き、ということはイラストレーターになる上でとても重要な要素です。世の中の人全員が持っているというわけではありません。その気持ちを忘れずに、必要とされるソフトウェアを扱うスキルを身につける、コミュニケーション能力を磨く、実際に絵を描くスキルもどんどん磨いていき、素敵なイラストレーターを目指していきましょう。

イラストレーターになるためのスキルを実務レベルで学ぶなら

イラストレーターとして活躍するには、画力に加えてデザインツールの操作スキルやポートフォリオ制作のノウハウが欠かせません。デジタルハリウッドでは、未経験からでもイラスト・グラフィックデザインの実務スキルを体系的に学べる環境が整っています。

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この記事のポイント

  • イラストレーターになるために特別な資格や学歴は必要なく、実際にイラストを描けるスキルが重視される
  • 未経験から目指す場合は、模写・トレースから始め、オリジナル作品制作、SNS発信、ポートフォリオ作成、就職活動・案件獲得へとステップを踏むのが実践的
  • パソコン・ペンタブレット・Illustrator・Photoshop・InDesignなど、デジタル作画に必要な機材・ソフトウェアを揃えておくことが望ましい
  • 資格は必須ではないが、スキル証明や就職活動でのアピールに役立つ資格もいくつか存在する
  • デジタルハリウッドでは、未経験からでもイラスト制作に必要な実務スキルを体系的に学ぶことができる

一つひとつのステップを着実に積み重ねていくことが、イラストレーターへの近道になります。

デジタルハリウッド 編集部

イラストレーター・グラフィックデザイン業界のキャリア形成に役立つ情報を発信。イラストレーターになるための学習ステップや必要な機材・ソフトウェアについて、専門スクール運営で培った知見をもとに解説しています。

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