
公開日:2025-06-04
デザイン業務では、作品の仕上がりを確認するために実際に出力する場面が多く、デザイナー・クリエイターにとってプリンターは欠かせません。特にグラフィックデザイナーにとっては、印刷して初めて完成度を判断できることもあります。今回は、デザイナー・クリエイターにおすすめのプリンターをご紹介します。
【目次】
プリンターの種類
デザイナー・クリエイターが必要とするプリンターの機能
プリントアウトする際のコツ
グラフィックデザイナーを目指すならデジタルハリウッド専門スクールがおすすめ
まとめ
プリンターの種類
プリンターには、印刷方式の違いにより様々な種類があります。例えば、インクジェットプリンター、レーザープリンター、ドットインパクトプリンター、熱転写プリンターなどです。主に流通しているのは、インクジェットプリンターとレーザープリンターの2種類です。
インクジェットプリンター
写真プリントや展示パネルのような出力したものが製品(納品物)となるような仕事をしているクリエイターには、インクジェットプリンターがおすすめです。
インクジェットプリンターは、4色インクが通常です。5色、6色インクとメーカー独自の機能によって写真のようなプリントができるものもあります。また、A3以上の大きな紙で出力できるものもあり表現力が幅広いです。
インクジェットプリンターを使う際の注意点がいくつかあります。インクジェットプリンターは、インクが詰め替えでき、インク1本あたりの価格も低く利用しやすいプリンターではありますが、あまり出力する機会が少ないとインクが乾き、ヘッドをクリーニングする必要があります。また、水がつくと滲んでしまうので注意が必要です。
レーザープリンター
グラフィックデザインでの業務では、インクジェットプリンターが不向きな場面があり、レーザープリンターが活躍します。
レーザープリンターは、トナーを使い、印刷が速く大量出力に対応可能です。水に滲みにくく、マーカーで書き込みやすい点や、1枚あたりのコストが低い点もメリットです。トナーは高価ですが、数千枚の印刷が可能で、交換頻度も少なめです。また、複合機やネットワーク機能付きの機種も多く、業務用として複数人で使いやすいのも特徴です。
デザイナー・クリエイターが必要とするプリンターの機能
クライアントへ提案用出力に求められる“印刷品質”
Webデザイナーがクライアントへ納品をする際は、データ納品が中心ですが、グラフィックデザイナーは企画書やデザインをプリントしてクライアントに提案する場面が多く、印刷物の仕上がりが重要です。オフセット印刷と全く同じ品質ではないものの、レーザープリンターは仕上がりの雰囲気が近く、印刷会社でも簡易校正に使われます。オンデマンド印刷も同様にトナー方式です。インクジェットプリンターの出力は、実際の印刷との差が出ることがあり、その場合、クレームの原因にもなりかねません。
A3サイズの印刷が可能
デザインの作業を行う際は、A3や予算次第でA3ノビに対応したプリンターがあると作業効率が高まります。たとえA4サイズのデザインでも、紙の端まであるレイアウトは正確な出力が難しいため、余白のない見本を作るには大きめの用紙が必要です。ポスター出力で貼り合わせる方法もありますが、手間がかかります。
PostScriptに対応している
IllustratorやInDesignでの制作が多いデザイン業務では、PostScript対応のプリンターがあると安心です。
PostScript(ポストスクリプト)対応とは、Adobeが開発したページ記述言語(Page Description Language)に対応したプリンターという意味です。簡単に言うと、「プロ仕様のデザインデータを正確にプリントできる機能」を持っているプリンターを指します。
PostScriptに対応していれば、レイアウトの崩れや色ズレが起きにくく、ソフトから直接プリントしても仕上がりが安定します。印刷品質を確認しやすく、校正作業もスムーズです。印刷会社も簡易校正に使うほど信頼性があり、本印刷前のチェック用としても最適です。
プリントアウトする際のコツ
PostScript対応のA3レーザープリンターは高価なため準備が難しいという場合でも、Illustratorなどのデータ出力は、工夫次第で対応可能です。例えば、IllustratorのデータをPDF形式に保存すれば、非対応プリンターでも比較的きれいに出力できます。ひと手間かかりますが、コストを抑えたいときには有効です。また、A3出力の頻度が少ない方は、コンビニのプリントサービスを活用するのも手です。特にセブンイレブンのプリンターはフジフイルム(旧フジゼロックス)製で、画質が良いと評判です。
まとめ
印刷物を制作する仕事は、実際に印刷して、サイズや色味、レイアウトを確認する作業が欠かせません。クリエイター・デザイナーにとって、プリンターは必須ツールです。業務内容を踏まえプリンターを選ぶのがおすすめです。
例えば、Webデザイナーであれば、普段はA4対応のプリンターを使い、必要に応じてコンビニや出力センター、コワーキングスペースを活用するのもおすすめです。グラフィックデザイナーの場合は、インクジェットでは色の再現性や出力速度に課題が出てくる場面が多くなるため、レーザープリンターの導入を検討する価値があります。
グラフィックデザイナーを目指すならデジタルハリウッド専門スクールがおすすめ
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