公開日:2023-07-01
こんにちは、デジタルハリウッド東京本校のスタッフです。
今回は 『CG現場で働く卒業生と講師にCG初心者におすすめの学習法について聞いてみた!~受講中編~』
の記事の続きになります。
受講期間を終え、卒業後のお話になりますので、 業界に就職した後が気になる方 は必見です!
▼ゲスト紹介
酒井愛美さん
本科CG/VFX専攻 卒業
ジュエリーブランドの企画制作管理から現在はREALITY株式会社にてキャラクターアーティストとして活躍中。
【卒業後の話】
デジタルハリウッドで学んで今の仕事にいかされたこと
①MAYAの基本操作が出来るようになったこと
そのまんま活かされてます!
②提出期限ぎりぎりまで作品のクオリティを上げようと粘る力
粘る力は大事です!
③検索力
自分で検索して答えを導くことが就職後もずっと必要になるので、検索して答えを導き出す力って物凄く大事です。太字でメモって欲しいです。
答えが出なくて1時間2時間かかっちゃうってのはやりすぎなので、そういうときは誰かに聞いた方がいいんですけど、大体8割くらいは検索すれば導き出されるので。
④自主性
コミュニケーション面だったり自分から進んで何かのきっかけを与えるとみんなわさわさ来てくれるので、自分から進んで何かをやるっていうのは、本当に大事です。
(スタッフ) 自分から発信するっていうのも大事ですからね。
(酒井)
そうなんです。なので、これを聞いてる方もどんどん発信していくのとか、SNSで自分の作品を出すっていうのもいいと思うんで。
⑤人脈
やっぱり同じ業界で一緒に働いていく可能性が高い人が多いので、
先輩やTAの方、もちろん講師の方も一緒に仕事をする機会
もある。
デジタルハリウッドに来なければそういうのがなかったって思うと、やっぱり
人脈
ですね。
私が今いる会社も デジタルハリウッドからの紹介 なんです。そういうところも一種の人脈なので、私にとっては人脈は大事だったなって思います
⑥いい作品の基準
デジタルハリウッドに入ってから色んな作品を見る機会が増えたんですよ。
周りの人の作品も見ますし、それに対する講評をしていく機会もあるんですけど、
それに+αで海外の有名なCGアーティストの作品を見たりとか、日本でもCGWORLDっていう冊子とかで情報収集したり、世界には素晴らしい方々がいらっしゃるので、そういう人たちが作品を載せるArtStationっていうサイトを見たりとかですね。
「こういう作品だとここが良いからこう評価されてるよね」っていうそういう視点が、
受講生時代に培われた
気がします。この人の作品は評価されてるけど、この人の作品が評価されてないのはここがこうだからかなって、そういうのが分かるようになったのは、
デジタルハリウッドで学んで、今活かされていますね。
デジタルハリウッドの卒業生は業界にどのくらいいますか?
(講師)
イメージですけど、
半分くらい
はいるんじゃないですかね?「あの人知ってる?」って聞けば知ってるっていうレベルなので、
大きな学校や有名な会社さんだったらほぼほぼ知ってる気がしますね。
(酒井)
私が働いてる会社は、たぶん石投げたらデジタルハリウッドの卒業生に当たります。
先週か今週に新しくジョインされた人がいるんですけど、その方もデジタルハリウッドの東京本校卒業生でした。
先輩も卒業生
ですし、
アート部のマネージャーも東京本校の卒業生
ですね。
これからCGを学ぶ人に伝えたいこと
(酒井) これは3つに絞りました!
①目標を明確に決めていた方がいい
それが具体的であればあるほどブレないので。
②基礎を固め、これから先も学び続ける意識を持ってほしい
デジタルハリウッドに通って1年で完璧なプロにはなれません。次のスタートラインの準備なんです。
CGにおいて基礎は大事なのでデジタルハリウッドでも意識して培っておいてほしいです。1年間常にアンテナを張って吸収して学び続けるのが大事です。
一生のうちの1年を使って自分の希望の道に近づけるなら、安いものじゃないですか?
③CGスキルが高いだけじゃダメでコミュニケーションも大事
やっぱり一人でする仕事ではないので、そこで大事なのがコミュニケーションだったりとか、気遣いとか、当たり前のことって言われるかもしれないんですけど、やっぱりそういうところが出来ていないと一緒に楽しく長く続けられないので、
っていうのはお伝えしたいです。
選ばれる人になってほしいです。あなたと一緒に仕事がしたい。あなただから任せたい。って言ってもらえる人になって欲しい
ので、信頼される、且つスキルもあるっていうところを、目指していただきたいです。
(講師)
やっぱり、
目標がない、ビジョンがない、考えられない人
っていうのは無理だと思うんです。こういう時、キャラクターがどう思ってて、みたいなことを学習でも意識して欲しいです。
自分で考え続けて自分にできることをしっかりとやる。
そう考えてやらないと1年間でやれる分は限られてしまうので、生半可ではなかなか難しいのかもしれないっていうのはありますね。
強い意志と、将来の姿をしっかり持って活躍していただければいいのかなって思います。
【アフタートーク】
Q:受講中のスケジュールがかなり大変そうでしたけど、体調崩したりしませんでしたか?
(酒井)
すこぶる元気でしたね!
Q:受講前は何かしてましたか?
(酒井)
デジタルハリウッドに通うぞって決まって、
MAYA
がダウンロード出来るようになってからすぐチュートリアルをやってました。よーいどんって感じで始めましたね。
Q:画力は必要ですか?
(酒井)
自信の就職後の業務とTAを2年やらせて頂いた経験上では、必須ではないように思いました。
私も学生時代に先輩や採用担当の方に同じ質問をしたところ、「あるに越したことは無い」という回答を多く頂きました。
何を目指すのかによって求められるスキルは変わると思いますが、私が画力がなくて実際の仕事で困ったのは指示書制作と修正依頼とモデリングの時で、文字だけでは伝わりにくい部分を先輩たちは持ち前の画力で誰が見ても間違えずにモデリングや修正をしやすいように描いてくれるんです。
納期もあるので分かりやすい画を描いて説明できることは大事なんだなと学びましたが、そういった足りない画力は私は後付けで鍛えています。
(講師)
絵が上手いというより、比率だったりを見る目ですかね。
(酒井)
モデラーさんは特に言われがちかもですが、比率が見れる目(デッサン的な測り方や人体比率や骨格とか..)で制作できるとバランスが良くなると思いますが
入社当時の私はモデリングすると比率が合わなくて、先輩にかなりFB頂いて修正していました。今も作り慣れていないものは見えてない部分もあり、そこも注意してやってます。
(どんな資料を集めて、どこを注力して制作したのかなど制作のプロセスも先輩に説明すると、めっちゃ的確なアドバイスもらえるのでいいですよ)
例え今は画力がなくても、この人なら入社後にスキルを上げてくれて、ちゃんと任せられる人だと思ってもらえれば採用頂ける可能性も上がると思います。
Q:Adobeでよく使うソフトは何ですか?
(講師)
Photoshop
ですね、後はたまーに
illustrator
とか。
Substancepainter
も使いますね。
Q:受講開始からどのくらい経った頃に就職・転職活動を開始しましたか?
(酒井)
私の場合は入学して半年後にはアルバイトをして、卒業するちょっと手前くらいにポートフォリオを作って、アルバイトをしてたところに提出して面接に進んだって感じですね。
(講師)
これ結構難しくて、アルバイトとかインターンに行きたいって方がよくいるんですけど、学校の勉強もおろそかになって結局インターンやアルバイトでなにも学べなかった
っていうこともあるので、
いいとこに行ければいいんですけど......っていう感じなのでしっかり見極めてください。僕はあまりアルバイトやインターンをおすすめすることはないですね。
Q:卒業後は中途採用ですか?
(酒井)
そうですね、完全に
中途
です。
Q:これからVFXを学ぼうと思うのですが、何から始めればいいですか?
(講師)
1個言えるのは、
デジタルハリウッドに入って今日聞いたこと全部やる
のがイイですね。それが1歩目ってわけじゃなくて、1ミリ目みたいなものなので。
Q:希望職種の決め手は何だったんですか?
(酒井)
私はこれめちゃめちゃ迷いました。始めデジハリにはエフェクト希望で入ったんですけど(むしろエフェクト以外を知らなかった)意外に自分に向いてるものってやってみないと分からなくて、
やってみたらモデリングもやってて楽しいし、勝手に得意になっていったので自然とそっちにいきました。今でもエフェクトは好きなので、仕事でもエフェクターが得意そうな作業をたまにやらせてもらっています。
もし迷ってるなら1回全部やってみるとどれが得意で好きなのかっていうのが分かると思います。
入社後しばらくして別の職種がやりたくなったら自分でスキル上げて他の職種に行ったという方もいるので、あまり迷い過ぎず一旦これで行く!と決めて振り切るのも大事だと思います。
もし迷ってるのなら1回全部やってみるとどれが得意で好きなのかっていうのが分かると思います。
Q:CG業界に就職できた人は卒業までの間仕事を辞めて、作品制作に集中している人が多いですか?
(講師)
たまにいるんですけど、
これも基本的にお勧めしてないですね。仕事を辞める勇気があるなら、仕事をしながらでも作品制作頑張れると思うので。
辞めて集中したとして、その後就職先が決まるまでの生活は?って聞くとヤバいです、何も考えていないですっていう人も結構いるのであんまりお勧めはしてないです。
仕事しながらCGの勉強って出来ると思うんですよね。
Q:CGアーティストはポートフォリオが大事と聞きますが、いつからポートフォリオを作り始めましたか? また、内容を作る際のアドバイスがあればお聞きしたいです。
(酒井)
確かに、
ポートフォリオ作品が全てといっていいほど大事
ですね。最初の作品の出来次第で採用担当者が最後まで見てくれるかどうかが決まるので。
内容に関しては、入学後3ヶ月目の静止画課題と卒業制作課題は入れましたね。静止画は受講開始して3ヵ月の実力のものなので、それをポートフォリオに入れるのはなかなかに罪深いなって思ってました。
だから受講期間の最後にそれを持ち出して、ブラッシュアップしてからポートフォリオに組み込みましたね。
アドバイスは、
1番クオリティの高い作品を1番前に入れてほしい
です 。完全な竜頭蛇尾で目を引くものを前に、
後ろにいくほどイチ推しとはいかずとも、見てもらいたい作品
を入れる感じで。
Q:ポートフォリオ作品はいくつ入れましたか?
(講師)
多いと最後の方まで見ないかもしれないですね。リズム感が大事です。
だらだらつまらないもの載せるのではなく、自信のあるものをテンポよく載せればいい
と思います。
(酒井)
数でいうと、6点くらいかな? メインを1個2個3個くらい載せて、サブを載せて、最後にデッサンを載せましたね。私の場合ですけど。
開講校舎
-
デジタルハリウッド 東京本校
JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩1分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B2出口直結、ノ内線「御茶ノ水駅」より徒歩4分
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 4F
デジタルハリウッド 東京本校
Google Map0120-386-810(月曜定休日)
-
デジタルハリウッド STUDIO新宿
JR「新宿駅」東口より徒歩2分 / 駅直結 B12a出口
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-24-1 NEWNO・GS新宿ビル10F
Google Map0120-202-136(月曜定休日)
-
デジタルハリウッド STUDIO吉祥寺
JR「吉祥寺駅」、京王電鉄井の頭線「吉祥寺駅」より徒歩2分
〒180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-7-7 HULIC &New KICHIJOJI 5F
Google Map0120-362-810(月曜定休日)
-
デジタルハリウッド STUDIO立川
JR各線「立川」駅徒歩4分
多摩都市モノレール「立川北」駅徒歩3分〒190-0012
東京都立川市曙町2-8-18 東京建物ファーレ立川ビル1階
Google Map0120-311-810(月曜定休日)
-
デジタルハリウッド 大阪本校
地下鉄谷町線「東梅田」駅直結
地下鉄御堂筋線「梅田」駅徒歩4分
阪神電鉄「梅田」駅徒歩3分
阪急電鉄「梅田」駅徒歩5分
JR「大阪」駅徒歩5分〒530-0057
大阪市北区曽根崎二丁目12番4号コフレ梅田4階
Google Map0120-804-810(月曜・祝日定休日)