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【東京本校 本科UI/UXD専攻】
メディアジーン・ギズモード編集部によるワークアウトプログラム『(業界人が知りたがる)ギズモードの成功術~米国ギズモードとの比較&コンテンツ制作からネイティブ・アドまで~』授業レポート

2017-09-30

こんにちは。本科UI/UXD専攻の田所と申します。
11月13日に行われましたワークアウトプログラムの第3回目、ギズモード・ジャパン から講師をお迎えした回の授業レポートを書かせて頂きます。

今回お越しいただいたのは、ギズモード・ジャパン編集部編集長の尾田さんと編集者の嘉島さんのお二人です。

講義の主題はズバリ、”広告”  についてです。様々な広告の見せ方から最新の広告事情、そしていかに広告収益を上げるか、についてです。ただ、ところどころ ”オフレコ” でを条件にお話し頂いた内容もありますので、出来る範囲で抜粋・ご紹介させて頂きますー。



まずはギズモード・ジャパンの沿革から。

ブログが流行し始めた2002年、ニューヨークのPeter Rojas氏が個人でやっていたブログから端を発します。2006年からギズモード・ジャパンがライセンス提携を始め、そして2010年に”iPhone4試作機流出事件”でギズモードは一躍知名度を得ます。(詳細については割愛します。)ギズモード・ジャパンは主にガジェットについての記事を専門とし、現在では一日20本の記事を更新し、一日6,900万PVを誇るターゲティングメディアの中では国内最大手のブログサイトとなっています。

さて、ここからは本題の ”広告” についてのお話。

ギズモード・ジャパンさんでの広告収入は割合の大きいものから、純広告・第二広告・アフィリエイト広告の3つ。
純広告は広告主や代理店が直接依頼をしてくるもの、第二広告はgoogle AdSenseなど、アフィリエイト広告はその名の通りアフィリエイト収入によるものです。

昨今バナーなどの媒体はあまりに広告然とし過ぎているため消費者から敬遠されがちで、コンテンツ・マーケティング(企業が編集された情報(=コンテンツ)により消費者とコミュニケーションを取ること)のあり方も変わってきているとのことです。

ここで本日の講義での一番のキーワード、「ネイティブアド」について。

twitterやfacebookのタイムラインの中で突然広告やプロモーションを目にすることはありませんか?

ネイティブアドの定義は、「ユーザーがいつも使っているメディアもしくはサービスの中で、自然になじむデザインや機能の中に表示されるもの」とあります。ゆえに「記事広告」とほぼ同義になります。また厳密には広告ではないので検索にも引っ掛かります。

読み飛ばされてしまいがちな広告を、より自然な形で効果的に商品の特徴やブランドストーリーを伝えられる手法として、現在注目されているそうです。



「違う事象の関連付けが上手は人は、編集者に向いている。」記事の特集の組み方について講義の途中何気なく尾田さんのおっしゃられたことですが、一つの事柄についていろいろな角度からアプローチが出来る、ということはそれだけ知識の引き出しが豊富でなければ出来ないことであると思い、日々の流行に特に敏感である必要がいるご職業だなあと思いました。

講義の最後に課題が出されました。

「某インスタント食品のネイティブアドを考えてみよう。」 これは実際にあった案件だそうです。

ギズモード・ジャパンさんより
(ギズモード・ジャパンwebサイトより)model: yui kashima

優秀者には景品としてギズモードTシャツと豪華景品が送られるそうです。課題、頑張りたいと思います!

デジタルデザイン専攻インタラクティブコース 田所 和輝

優秀課題発表!!「某インスタント食品のネイティブアドを考えてみよう。」

       荒木さんの提出課題

授業終了から約2週間・・・。宿題で頂いた「某インスタント食品のネイティブアドを考えてみよう。」の課題提出が揃い、ギズモード編集長尾田さんより優秀課題の結果連絡がありました!合わせて評価ポイントと講評を頂きましたのでご紹介します!

最優秀賞は、

だだだ~ん!!!!

荒木奈穂人さん(2014年4月本科デジタルコミュニケーションアーティスト専攻)
タイトル:「壁ドン」(贈呈:ギズモードTシャツ・最新型スマホ充電バッテリー)


[評価コメント]
授業で強調したように「関連付け」が上手い人ほど、編集としての素養があります。荒木さんの「壁ドン」は、はっきりいって未完成&未熟な企画だが、
一番商品のイメージから飛躍した「壁ドン」につなげたところ1点のみで評価できる。たとえば、ギズモードの編集者が世相に疎く、「壁ドン」を独自解釈したら
東と西の地域性の壁がどん兵衛にあること、つまり「壁ドン」に行き当たった、みたいなストーリー仕立てにしたらどうでしょう?

そして

優秀賞は

どどど~ん!!!

内山晋太郎さん(2014年9月本科デジタルデザイン専攻)

タイトル:「某インスタント食品は東西で味を変え日本中の皆さんを愛している全国各地の皆さんはどれだけ愛しているだろうか天下分け目の関ヶ原某インスタント食品を愛するランキング決定戦」

[企画案]
「某インスタント食品は東西で味を変え日本中の皆さんを愛している全国各地の皆さんはどれだけ愛しているだろうか天下分け目の関ヶ原 某インスタント食品を愛するランキング決定戦」

[具体的な企画内容]
・以下2条件をもとに期間を絞って写真を募集
1,某インスタント食品が写真に入っていること
2,各都道府県のどん兵衛に対する愛が伝わること

・特設サイトに掲載し、どれだけ愛があるのかクリック形式で投票を行い得票数に応じて都道府県別に某インスタント食品愛するランキングを作成
・優勝都道府県を決定。また、優勝者には某インスタント食品から景品を提供。GIZMODO賞も用意し粗品を提供
・特徴ある写真も取り上げ、全体の模様を記事として展開


[ポイント]
・GIZMODOのNativeAd鉄の3原則に沿って検討
1,ブランドストーリーを伝える:企画の趣旨からブランドストーリー「地域により味を変えるきめ細やかさ」が伝わる
2,商品の特徴を効果的に伝える:・「きめ細やかさ」を誰にでも身近な「愛」という表現に変える。
→消費者に「愛」を問いかけ、より深く某インスタント食品について考えさせることで商品の特徴を効果的に伝える。
・写真撮影のために某インスタント食品を購入させて売り上げ拡大にも貢献
3,記事より10倍面白い企画力で伝える:・ただ記事を読むだけではなく自身も広告に参加できる形とすることで興味を喚起する
・「某インスタント食品」「愛」だけという自由度の高いお題とすることで、viewerからの想像以上の面白写真を期待



 [評価コメント]
GIZMODOのNativeAd鉄の3原則に沿って検討。というところで話をちゃんと聞いた上で企画を考えているところを評価。関ヶ原でなく、GoogleのAR陣取りゲーム「Ingress」風にするなどすれば、より“ギズモードらしい”テクノロジーの側面が出たかも。

そしてもう1人の優秀賞は!

じゃじゃじゃ~ん!!!!

細川幸さん(2014年9月生本科デジタルデザイン専攻)
タイトル:「方言で旨さを叫べ編」

★アイデア1(方言で旨さを叫べ編)
季節感を出す行事中の皆さんに、関東風・関西風を伏せて某インスタント食品(天ぷらそば)をどちらも食べてもらい、食べた感想を一言、出身地の方言で叫んでもらう。食べた後、種明かしをする。関東風では「濃い!」「からい~」「カツオ!」、関西風では「薄い~」「上品」「甘い」などが予想されるが、一番多いのはともに「美味しい」「旨い」になるはずである。それで、「みんな大好き 某インスタント食品!」でまとめる。編集して1分ほどのMovieにしてアップする。
※季節感を感じる行事:秋ならば運動会、ピクニックなど 年末ならば忘年会帰りなど


[評価コメント]
味と地域性という、文章で表現しにくい側面をうまく可視化できそう。ギズモードらしさをだすなら、単なる動画でなく、VINEの5秒動画などで集めれば差別化できるかも。

最優秀賞に輝いた荒木さん、優秀賞を獲得した細川さん、内山さんへは景品として、GIZMODE Tシャツと超大容量モバイルバッテリーの贈呈がありました!ありがとうございます~!!!

授業をご担当頂いた株式会社メディアジーン、ギズモード編集部尾田編集長より、『生徒さんの目の輝きやクリエイティブな姿勢など、まるで海外のスクールのようでした。』と学ぶ姿勢に対してもお褒めの言葉を頂きました。参加された受講生さんからも『興味があったメディアでの仕事内容がしっかり聞けた。』『ネイティブアドについての理解が深まった。』と、コンテンツの大切さを実感し満足度が非常に高い授業となりました。尾田さん、嘉島さん、ありがとうございました!また来年も宜しくお願いいたします!

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