デジタルハリウッドSTUDIO広島 ブログ

「卒業生トークイベント&交流会」を開催しました!

webディレクター編

2023-08-22

 スキルを生かして多様な働き方ができるWebデザイナーは注目の職種です。育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」(広島市中区)で7月29日、「卒業生トークイベント&交流会」が開かれました。デジハリを卒業後、Web業界で活躍する白石誠さんと三輪美幸さんが、仕事を得るまでの苦労や現在の仕事について語りました。参加者17人が熱心に聞き入りました。

ディレクター職 好奇心が大切

白石 誠さん

Webディレクター

1995年長崎県松浦市生まれ。

大学卒業後、建設会社に就職し営業職として広島、福岡、沖縄で勤務後、Web業界を目指して退職。

2022年1月、デジハリ広島に入学しWebデザイナー専攻で学ぶ。

23年1月、広島市西区のWeb制作会社「リコネクト」に入社し、Webディレクターとして活動中。

―現在の会社と選んだ理由を教えてください。

 広島市西区横川にある「リコネクト」に、1月から勤めています。「街のホームページ屋さん」というキャッチコピーで、Webサイト制作や運用サポートを手掛けている会社です。

 就職先を選ぶときは、制作実績をチェックしました。リコネクトはさまざまな業種や職種の実績があるので、とても興味が湧きました。もう一つのポイントが会社の雰囲気です。リコネクトのWebサイトに、フォトギャラリーがあり、職場の写真が掲載されています。忘年会や送別会などの様子がずらりと並んでいて、アットホームな社風が伝わってきました。

 入社して半年になります。社員同士の仲が良く、想像していた以上に働きやすい職場です。

―Webディレクターはどんな仕事ですか。

 プロジェクトや案件の方向を決めて管理進行をしていく仕事で、現場監督のようなイメージでしょうか。directionを直訳すると「方向・指示・指導・監督」なのでリーダーといった意味合いも含まれます。会社によっては、実際の業務内容や範囲が変わるケースもあると思います。

 僕は、プロダクトディレクターという役目で、クライアントの要望のヒアリングから、企画提案とサイト構成案の作成、デザイナーやコーダーへの指示や、制作途中の調整、サイト公開対応までを担っています。リコネクトでは、公開後の運用や更新、サイト分析などは、サポートディレクターが担当します。このあたりも、会社によって異なると思います。

―Webディレクターに必要なスキルは。

 ネットで検索すると、あらゆる方面に関する知識や能力が必要だと出てきます。例えば、「課題抽出・解決」「Webマーケティング」「制作工程や制作ツール」「マネジメント・リーダーシップ」「アクセス解析」「プレゼンテーション」「スケジュール管理」など―。確かに、クライアントの隠れたニーズを引き出し、目的に沿ったWebサイトを作るためには、制作工程の全体的な把握と、専門的なツールの扱い、納期に間に合わせる管理能力などが必要です。

 そういった話を聞くと「Webディレクターって、大変で難しそう」だと思われるでしょう。僕もまだまだ勉強中なので、これらのスキルを全て持っているかと問われると、足りない部分がたくさんあります。根本的には「さまざまなことに興味を持つ好奇心」と「コミュニケーションスキル」の二つが重要なのかなと思っています。僕は、お客さまの仕事や考え方に興味があり、深く知りたいと思う性格なので、その点では自分に合う職種だと感じています。

―入社後、想像と違ったことはありましたか。

 思ったよりキラキラしていませんでした(笑)。Web業界で働くイメージとして、例えば、おしゃれなカフェでノートパソコンを広げて作業して、いろいろなところに旅行する―。そんなことを思い描く人も多いんじゃないかな。僕もかっこよさを想像していましたが、実際は、細分化された業務を地道にこなしていく印象です。キラキラしていないといっても、ネガティブな意味ではなくて、服装も自由ですし、リモートワークも選べるので、働き方の部分では、想像していたWeb業界と一緒でした。

 自分の好きなWebサイトを作る仕事ではないということも再認識しました。当然のことですが、デジハリ在学中のときのように自分好みを作るのではなく、お客さま優先のWebサイト作りになります。といっても、何でもお客さまの希望通りに進めるのではなく、目的が達成できそうにない場合は、理由を説明して、別のデザインや構成を提案することも大切です。

―Webディレクターを目指す人にアドバイスを。

 ワイヤーフレーム(サイト構成案)は、情報の優先度やレイアウトなどに意味を持たせて作りましょう。ゴールや目的を意識しながら、さまざまな職種のWebサイトを見て学ぶことも大切です。

 在校生や卒業生の方は、デジハリという環境を最大限に利用することをお勧めします。デジハリは、パソコンで学ぶことだけではなく、一緒に勉強する仲間や先生が周りにいるという環境が貴重だったと卒業してから気づきました。積極的に周囲に声をかけて、先輩や先生の経験談などを聞くのも勉強になります。

 最後に、難しいかもしれませんが、チームやアウトソーシングの制作が経験できるとよいですね。僕は在学中に、同期生と一緒にフリーマガジンを作りました。チームで協力して1冊の制作物を作ったことが、就職活動でのアピールポイントになりました。僕にとっては、デジハリで一緒に学んだすてきな同期生と出会えたことが何よりうれしいです。


トークイベントの後はトレーナーやスタッフを交えて、交流会を開催しました。和やかな雰囲気の中、参加者たちは白石さんに感想を話したり、質問をしたりして楽しいひと時を過ごしました。

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