デジタルハリウッドSTUDIO広島 ブログ

「卒業生トークイベント&交流会」を開催しました!

Webデザイナー編

2023-08-23

 スキルを生かして多様な働き方ができるWebデザイナーは注目の職種です。育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」(広島市中区)で7月29日、「卒業生トークイベント&交流会」が開かれました。デジハリを卒業後、Web業界で活躍する白石誠さんと三輪美幸さんが、仕事を得るまでの苦労や現在の仕事について語りました。参加者17人が熱心に聞き入りました。

人の輪広げる活動 積極的に

三輪 美幸さん

Webデザイナー

1991年廿日市市生まれ。

大学卒業後、理学療法士として病院勤務。

2019年10月にデジハリ広島に入学。

卒業後はクリエイティブユニット「アマミドコロ」を結成し、理学療法士の仕事を続けながらフリーランスのWebデザイナーとして活動。

23年7月、デジハリ卒業生の清水みのりさんと合同会社「アマミドコロ」を設立。

―Webデザイナーを目指した経緯を教えてください。

 理学療法士として、2014年から4年間、大きな病院のリハビリセンターで経験を積みました。その後、転職した病院では、時間外の仕事がほぼなく、自分の時間が持てるように。好きだったイラストを描きはじめ、デザインの仕事に興味が出てきました。デジハリ卒業生で友人の清水みのりさんが、Web制作会社に勤めていたので、職場体験のような形で現場を見る機会もあり、本格的に勉強したいと思うようになりました。

 理学療法士の仕事を完全に辞めるのは不安だったので、訪問看護ステーションのパートとして続けながら、デジハリのWebデザイナー専攻を半年間受講しました。

―卒業後は、フリーランスになりました。

 清水さんとデジハリの同期生だった坪島奈穂さんとの3人で、「アマミドコロ」というチームを結成し、フリーランスとして20年7月から活動を開始しました。

 Webサイトを作る仕事をメインに、ロゴや冊子など店舗オープンに関連する制作などを手掛けています。ただ、デジハリを卒業してすぐに、仕事が舞い込んできたわけではありません。振り返ると、仕事につながった行動がいくつか思い当たります。

―仕事を得るために役立った行動とは。

 人の輪を広げていくための活動ですね。具体的には四つあります。

 一つ目は、デジハリの先生や先輩に頼ることです。フリーランスの先生や先輩は一番の目標でありお手本です。お客さんとのやり取りや予算の出し方も分からない状況だったので、自分で調べて不安なことは、その都度、相談しました。身近に頼りになる人がいる環境はありがたいですね。

 二つ目は、好きな分野のコミュニティーやイベントに参加することです。自分が描いたイラストをステッカーやTシャツにしてイベントに参加したり、写真仲間が集まるコミュニティーに顔を出したりしました。名刺やチラシの注文をいただくこともありましたし、定期的に仕事を依頼してくれる方との関係もできました。

 三つ目は、創業者が集まるセミナーへの参加です。経営の知識を得るために役立つのはもちろん、セミナーには、創業予定や創業間もない方が多く参加しています。名刺やWebサイトを作りたいという要望が多いので、実案件につながる機会になりました。

 最後は、公的機関やサポートセンターの利用です。広島市中区の「ひろしま創業サポートセンター」は開業1年以内の人が無料で相談できる窓口です。創業計画書の作成や、アドバイザーを紹介してもらうなどの支援を受けました。出身地の廿日市市の商工会議所にも登録しました。経営相談や補助金の案内、各種の手続きについて教えてもらいました。事業者同士の交流会も開催されていたので参加したところ、地元の工事業者と縁ができたことも。商工会議所から直接仕事をいただくこともありました。

 新しい場に出向いて、名刺を渡し「こういうことをしています」と自己紹介をすることは、とても大切なことだったなと思っています。

―チームで仕事をする上での苦労はありますか。

 役割分担や報酬の分配、チームとしての方向性などのルールが決まっていなかったので、その都度、話し合いました。意見が必ずしも一致せず、思いがすれ違うこともあり、大変だったなと思います。迷ったときは誰が最終決定するかなど、あらかじめ決めておくことも大切ですね。

 そういった経験をするうちに、方向性については、クライアントを含め、全員が作ることを楽しめる案件を優先して受けようということになりました。それからはスムーズに進むようになりました。

―チームでよかったことは。

 仕事の効率が格段に上がりました。ディレクション、デザイン、コーディングと3人の役割分担ができたので、自分の得意分野に集中できますし、苦手な部分を補うことができます。

 仕事につながる窓口やアイデア、意見、楽しさなど全てが3倍になることもメリットです。客観的な意見をくれる存在が身近にいることはありがたいし、3人でいることがとにかく楽しい。同じ方向を目指して頑張れる環境が一番よかったと思います。

―フリーランスを目指す人にメッセージを。

 フリーで働くということは、1人で働くという選択肢ではないと思っています。私たちは、たまたまチームという形を取りましたが、そうではない場合でも、得意なことを生かして苦手なことを補い合える存在は必要です。交流会やセミナーなどに参加して、人とのつながりを大切にしながら、活動を広げてほしいです。



トークイベントの後はトレーナーやスタッフを交えて、交流会を開催しました。和やかな雰囲気の中、参加者たちは三輪さんに感想を話したり、質問をしたりして楽しいひと時を過ごしました。

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