LightWaveとは

公開日:2023-07-01

「LightWave(ライトウェーブ)」とは、アメリカの『NewTek社』の製品です。日本国内での販売は『株式会社ディストーム』が行なっています。モデリングからアニメーションまで制作ができる統合型3DCG(3次元コンピュータグラフィック)制作ソフトウェアであり、元々は「Amiga(アミーガ)」というコンピューター用の動画編集ハードウェアにバンドルされた3DCG処理ソフトでした。なお、デジタルハリウッドでは2014年・2015年に本科CG/VFX専攻アニメCGコースに採用されました。

LightWaveの特徴

「モデラー」と「レイアウト」それぞれが独立した2つのソフトウェアから構成されおり、開発当時はこれらが一緒になっていると膨大なメモリを要するため分離したと言われています。そのため、他の3DCGソフトウェアに比べて動作も軽快であるということから人気があり、どれだけ工程を踏んでも修正ができるというメリットもあります。さらにHUB機能や内部通信機能が搭載されたことにより、2つのソフトウェア同士でデータを同期できるようになりました。物理ベースレンダリング(PBR)も可能です。

LightWaveの価格

比較的安価であり、導入コストが低いのもLightWaveの魅力の一つです。ディストームのオンラインストアでは「学生・教員版」もあり、¥39,800-(税抜)で購入することが可能です。
「通常版」の料金は¥148,000-(税抜)となっており、「通常版 +3rdPWR バンドル版」として『3rd Powers社』のプラグインセット(CageDeformer、LatticeDeformer2、LWBrushなど8つ)が含まれたものは¥208,000-(税抜)で購入可能となっています。
アンケートに答えると最新のフルバージョンを30日間使うことができる無料体験版もあるので、まずはお試しとして使用してみることも可能です。このように比較的価格が低いことから個人で趣味利用をする人も多いです。

LightWave使用用途

LightWaveはゲームのデザインや映画およびTVのVFX、アニメーション制作、CM、モーショングラフィックス、建築ビジュアライゼーション、プロダクトデザイン、印刷などの多くの分野で使用されており、日本国内ではアニメーション制作に導入しているプロダクションが数多く存在しています。

海外の作品事例

  • タイタニック(1997年)
  • アイアンマン(2008年)

日本の作品事例

  • のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~(2007年)
  • Walking Meat(2019年)

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部