LightWaveとは|3DCGソフトの特徴・価格・現行版

公開日:2026-08-29

アニメや映像作品の制作記事でLightWaveという名前を見かけたものの、検索して出てくるのは数年前の情報ばかりで、今も使えるソフトなのか判断がつかない。そんな方も少なくないはずです。なお、英語の「light wave」は物理学では光波を指しますが、この記事で扱うのは3DCG制作ソフトのLightWave(ライトウェーブ)です。

LightWaveは、モデリングからアニメーション、レンダリングまでを1本で扱う統合型の3DCG制作ソフトです。開発元の移管を経て、2026年8月1日時点でも開発・販売は続いており、国内では日本語版が販売されています。

この記事では、現在の開発・販売状況、2つのアプリに分かれた構成、できることと使われている分野、価格と入手方法、動作環境、そしてこれから3DCGを学ぶ人がLightWaveを選ぶときの考え方までを、公式の一次情報をもとに整理します。

この記事の要約

現在の提供状況 2026年8月1日時点で開発・販売とも継続。公式サイトの現行版はLightWave 2026
開発元 2023年5月にNewTek(Vizrtグループ企業)からLightWave Digitalへ事業を移管
ソフトの構成 ModelerとLayoutの2アプリ構成。Hubが両者の間でデータをやり取りする
日本語版 株式会社ディストームが販売。通常版168,000円(税抜)、学生・教員版42,800円(税抜)

LightWave(ライトウェーブ)とは|統合型の3DCG制作ソフト

LightWave 3D(ライトウェーブ スリーディー)は、モデリング・アニメーション・レンダリングを行うプロフェッショナル向けの3DCG制作ソフトです。公式ドキュメントには「LightWave 3D is a professional 3D computer graphics software application developed by NewTek (now owned by LightWave Digital).」(NewTekが開発し、現在はLightWave Digitalが保有するプロフェッショナル向けの3DCGソフトウェア)と記載されています。

3DCGとは、立体を数値データとして扱い、画像や映像として出力する技術のことです。LightWaveはその制作工程を1本のソフトの中で通せる統合型にあたります。3DCGそのものの基礎から整理したい方は3DCGとは何かを解説した記事もあわせてご覧ください。

対応環境はWindowsとmacOSの両方で、Appleシリコンを搭載したMacも対象に含まれています。読み方は「ライトウェーブ」、製品としての正式表記はLightWave 3Dです。

Amigaから続くLightWaveの歴史

LightWaveの成り立ちは、公式の沿革ページに記録されています。前身にあたるのは、Commodore Amiga向けに作られたVideoscape 3D(開発: Allen Hastings)とAegis Modeler 3D(開発: Stuart Ferguson)という2本のソフトでした。

1990年12月、LightWave 3D 1がAmigaのVideo Toasterとともに登場します。その後、1994年のLightWave 3.5で初のスタンドアロン版となりました。1995年にはLightWave 4.0でWindowsおよびDEC Alphaへ、LightWave 5.0でSGIとMacintoshへと対応環境を広げています。近年では、2023年11月にLightWave 2023、2024年7月にLightWave 2024がリリースされています。

前身が2本の別々のソフトだったという出自は、次に説明する2つのアプリケーションに分かれた構成につながっています

LightWaveは今も開発・販売されている?(2026年8月時点)

2026年8月1日時点で、LightWaveは開発・販売とも継続しています。公式サイトでは現行バージョンとしてLightWave 2026が案内され、購入用の導線も設けられています。

「開発が止まったのでは」という受け止めが広まった背景には、開発元の移管があります。公式のプレスリリースでは「NewTek, a Vizrt group company, has agreed to transfer its LightWave 3D business to the team 'LightWave Digital' led by Andrew Bishop.」(Vizrtグループ企業であるNewTekが、Andrew Bishop氏の率いるLightWave Digitalへ LightWave 3D 事業を譲渡することに合意した)と、2023年5月4日に告知されました。移管後の2023年11月には、LightWave 2023がリリースされています。

開発元はNewTekからLightWave Digitalへ

公式ドキュメントは現在、LightWaveを「developed by NewTek (now owned by LightWave Digital)」(NewTekが開発し、現在はLightWave Digitalが保有)と表記しています。開発の担い手が交代したことが、公式の記述にも反映されている形です。

譲渡の告知は2023年5月4日で、その時点では譲渡先の詳細を詰めている段階と記載されていました。また、公式サイトの運営はイングランド(英国)を拠点としています。

インターネット上には「LightWaveは終わった」という趣旨の情報も残っていますが、移管前後の時期に書かれたものが含まれている可能性があります。バージョンや販売状況を確認するときは、公式サイトや国内代理店の案内といった一次情報にあたるのが基本です

日本語版は株式会社ディストームが販売

日本国内の販売は株式会社ディストームが担っています。2026年8月1日時点の同社サイトには「『LightWave 2025 日本語版 (LW2026無償UPG付き) 』好評販売中!!」と掲示されており、販売チャネルはLightWave 3D製品取扱販売代理店およびディストームのオンラインストアとされています。

同社の告知によれば、対象は2025年12月9日以降にLightWave 2025 日本語版の新規ライセンスまたはアップグレード製品を通常価格で購入したライセンスです。これらには、無償でLightWave 2026へアップグレードできる権利が付きます。ただし学生・教員版とスクール版は、この無償アップグレードの対象外とされています。

英語版と日本語版では案内されているバージョンが異なるため、購入を検討する際は代理店の最新の案内を確認してください

LightWaveの特徴|モデラーとレイアウトの2アプリ構成

LightWaveの構成でまず押さえておきたいのは、作業が2つのアプリケーションに分かれていることです。LightWave 2025版の公式ドキュメントには「In LightWave 3D, the Hub is a central communication system that coordinates between LightWave's two main applications: Modeler and Layout.」(LightWave 3Dにおいて、HubはModelerとLayoutという主要な2つのアプリケーションの間を取り持つ中心的な通信システムである)と記載されています。

このHubを介して、Modeler(モデリングとUVマッピング)とLayout(アニメーション、ライティング、レンダリング)の間でデータをやり取りできる仕組みです。Hubはコンテンツディレクトリの管理やプラグインの管理も担っており、作業スタイルに合わない場合にはHubを使わずに運用する方法もあると記載されています。

初めて起動したときに「なぜアプリが2つあるのか」と戸惑いやすい部分ですが、前身が2本の別々のソフトだったという出自を知っておくと、役割の違いを整理しやすくなります

モデラー(Modeler)が担当する工程

Modelerは、3Dジオメトリの作成と編集を行う環境です。公式ドキュメントでは、ポリゴンモデリング、サブディビジョンサーフェス、そしてキャラクター・オブジェクト・環境を作るための各種モデリングツールを含むと説明されています。

モデリングとは、立体の形そのものを作る工程のことです。また、モデルに画像を貼り付けるための座標を設定するUVマッピングも、Modeler側の作業として位置づけられています。形を作る段階の手法を整理したい方は、3DCGモデリングの種類と手法が参考になります。

レイアウト(Layout)が担当する工程

Layoutは、アニメーションとレンダリングを行う環境です。公式ドキュメントでは、シーンを組み立て、オブジェクトをアニメーションさせ、マテリアルとライティングを適用し、最終的な画像や映像をレンダリングする環境と説明されています。

レンダリングとは、3Dのシーンを計算して画像や映像として出力する工程を指します。アニメーション、ライティング、レンダリングは、いずれもLayout側の作業として整理されています。出力工程の考え方はレンダリングの仕組みと種類で解説しています。

LightWaveでできること・使われている分野

LightWaveは、モデリングから質感付け、ライティング、アニメーション、レンダリングまでを1本のソフトの中で扱えます。そのため、静止画のビジュアル制作から映像作品まで、制作の工程を1つのソフトの中で完結させやすい構成になっています。

公式ドキュメントがテレビ番組での使用例として挙げているのは、Babylon 5とStar Trek: Voyagerです。

日本語版の公式サイトでLightWave 2025の新機能として案内されている内容からも、どのような制作を想定した機能が用意されているかが読み取れます。挙げられているのは、RIPR(リアルタイムパストレーシング表示)、Toon Filter(トゥーンフィルター)、Construct(建築・セットデザイン向けのツール)、プリセットライブラリ、Python 3対応などです。

トゥーンフィルターや、建築・セットデザイン向けのツールとして案内されているConstructが用意されている点は、セルルック寄りの絵づくりや建築ビジュアライゼーションに関心がある方にとっての判断材料になります。Python 3への対応も、スクリプトを使った作業を検討する際の手がかりになります。アニメーション制作そのものの流れを知りたい方は、アニメーション制作の基礎もあわせてご覧ください。

LightWaveの価格と入手方法(2026年8月1日時点)

LightWaveは、英語版であれば公式ストアから、日本語版であれば国内代理店の株式会社ディストームから購入する形になっており、いずれも2026年8月1日時点で購入できる状態にあります。

英語版の公式ストアに掲載されている価格は、新規ライセンス(New LightWave 2026 Licence)が£795です。アップグレードは、LightWave 2025からが£450、2024年版以前からが£550とされています(いずれも税・VAT別)。新規ライセンスは、初めて使う方、教育版から商用版へ移行する方、ライセンスを追加する方に向けたものと案内されています。

なお、ライセンスの形態(買い切りかサブスクリプションか)については、購入前に公式ストアおよび代理店の記載を確認してください。統合型の3DCGソフトは複数存在するため、あわせて比べたい方はBlenderについて解説した記事も参考になります。

日本語版(LightWave 2025 日本語版)の価格

国内代理店が案内しているのは LightWave 2025 日本語版(販売開始 2025年12月9日)で、価格は次のとおりです。

製品 税抜価格 税込価格
通常版 168,000円 184,800円
通常版 + 3rdPWRバンドル 228,000円 250,800円
クロスグレード 128,000円 140,800円
アップグレード(LightWave 2024から) 88,000円 96,800円
アップグレード(LightWave 2023以前から) 108,000円 118,800円
学生・教員版 42,800円 47,080円

出典: 株式会社ディストーム「価格 - LightWave3D® 日本語版」(2026年8月1日時点)

学生・教員版とスクール版を除く製品には、LightWave 2026への無償アップグレードが付帯すると案内されています。

この記事に掲載した英語版・日本語版の価格は、いずれも2026年8月1日時点で公式サイトおよび代理店サイトに掲載されていた金額です。価格は改定される場合があるため、購入前に販売元のページで最新の金額をご確認ください

学生・教員版と体験版の入手方法

学生・教員版の対象は、代理店のページによると「日本国内の学校、教育機関に在籍されている学生の方、ならびに、教職員の方」です。価格は42,800円(税抜)/47,080円(税込)で、申込時には写真付きの学生証(在学・在籍証明証、教員証明書)の添付が必要とされています。購入したバージョンのライセンスは卒業後も継続して利用できると案内されており、卒業後に通常版へアップグレードする導線も用意されています。

まず試してみたい場合は体験版があります。代理店のFAQでは、「体験版 お申込みページ」で必要事項を入力して申し込むと、入力したメールアドレス宛に体験版のダウンロードとインストール手順を記載した案内メールが送られる、と説明されています。利用できる期間や対象バージョンといった条件は、申し込む前に代理店の案内で確認してください。

LightWaveの動作環境(LightWave 2025時点)

LightWave 2025はWindowsとmacOSの両方に対応しており、Appleシリコンを搭載したMacも対象に含まれています。日本語版の公式サイトに掲載されているシステム要件は次のとおりです。

項目 内容
OS(Windows) Windows 10 64ビット または Windows 11 64ビット
OS(macOS) Intel Mac・Appleシリコンとも macOS 14.x(Sonoma)から macOS 15.x(Sequoia)
CPU SSE4命令セットを搭載したIntel Core 2以上またはAMD64(Bulldozer以降)
メモリ 4GB以上
ハードディスク プログラムだけをインストールする場合で1GB以上
ディスプレイ 最小 1280×1024ピクセル以上/推奨 1920×1080ピクセル以上

出典: 株式会社ディストーム「システム要件 - LightWave3D® 日本語版」(LightWave 2025・2026年8月1日時点)

英語版の公式ドキュメントでは、Appleシリコン搭載Macについて最小をM1、推奨するグラフィックスをM3と記載しています。

なお、メモリ4GB以上はあくまで最小要件です。扱うデータの規模やレンダリングの設定によって必要な水準は変わるため、余裕をもった構成を検討しておくと作業が進めやすくなります。また、ここで挙げたのはLightWave 2025時点の情報です。LightWave 2026の要件については、公式の案内を別途確認してください

これから3DCGを学ぶ人がLightWaveを選ぶときの考え方

3DCGのソフト選びで迷ったときは、機能を一つひとつ比べるよりも、「自分が作りたいもの」と「通したい工程」から逆算するほうが判断しやすくなります

統合型の3DCGソフトは複数存在しますが、どれを選んでも、モデリング → 質感付け → ライティング → アニメーション → レンダリングという制作工程の考え方は共通しています。最初に選んだソフトで工程を一通り通した経験は、別のソフトに移っても無駄になりにくい部分です。

LightWaveの場合は、Modelerがモデリング、Layoutがアニメーションとレンダリングというように、担当する工程がアプリケーション単位で分かれています。そのため、いま自分がどの工程にいるのかを意識しやすい一方で、アプリを行き来する操作に慣れる必要もあります。操作感が自分に合うかどうかは、代理店が案内している体験版を申し込んで実際に触ってみる方法があります。日本語版が国内代理店から提供されている点も、日本語の環境で学び始めたい方にとっては判断材料になります。

3DCGを扱う職種そのものを知りたい場合は3DCGデザイナーの仕事内容、独学での進め方を検討している場合はCGを独学で学ぶ方法と注意点が参考になります。

独学で進めやすい部分と、つまずきやすい部分

独学で伸ばしやすいのは、操作の習熟と、手順どおりに作る力です。教材をなぞって1つ完成させる経験は、独学でも積み上げられます。

一方でつまずきやすいのは、自分の作品のどこを直せばよいのかという判断と、制作全体の設計です。3DCGは工程が多いぶん、どの工程で詰まっているのかを切り分けられないと手戻りが増えやすくなります。答え合わせの相手がいないと、この切り分けには気づきにくいものです。

デジタルハリウッドの3DCGデザイナー専攻・本科CG/VFX専攻では、課題制作を通してモデリングからレンダリングまでの流れを学べます。3DCG系の専攻は東京本校・大阪本校で開講しています。カリキュラムの内容は3DCGデザイナー専攻のカリキュラム、修了時点でどこまで作れるようになるかのイメージは3DCGデザイナー専攻の卒業制作作品で確認できます。

3DCGの制作工程をひととおり学べる場所を探しているなら

3DCGソフトは、モデリングから質感付け、ライティング、アニメーション、レンダリングまでの工程を通してはじめて作品になります。独学では、操作は覚えられても「自分の作品のどこを直せばよいか」の判断でつまずきやすい部分です。デジタルハリウッドの3DCGデザイナー専攻・本科CG/VFX専攻では、課題制作を通して制作工程の流れを学べます。個別の状況によって適したコースは異なるため、無料のスクール説明会で相談してみてください。

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LightWaveに関するよくある質問

QLightWaveの開発は終了したのですか?

2026年8月1日時点で、公式サイトは現行バージョンとしてLightWave 2026を案内しており、購入用の導線もあります。2023年5月4日にNewTek(Vizrtグループ企業)からLightWave Digitalへ事業を譲渡することが告知され、移管後の2023年11月にはLightWave 2023がリリースされています。

Q日本語で使えますか?

株式会社ディストームが日本語版を販売しています。2026年8月1日時点の案内は「LightWave 2025 日本語版(LW2026無償UPG付き)」で、学生・教員版とスクール版を除く製品にはLightWave 2026への無償アップグレードが付帯するとされています。

Q無料で試せますか?

体験版が用意されています。代理店のFAQでは、「体験版 お申込みページ」で必要事項を入力して申し込むと、案内メールでダウンロードとインストールの手順が届くと説明されています。利用条件は申込ページで確認してください。

QMacでも使えますか?

LightWave 2025のシステム要件では、Intel MacとAppleシリコン搭載Macのいずれも macOS 14.x(Sonoma)から macOS 15.x(Sequoia)が対象とされています。英語版の公式ドキュメントでは、Appleシリコンの最小をM1と記載しています。

まとめ

  • LightWaveは、モデリングからアニメーション、レンダリングまでを1本で扱う統合型の3DCG制作ソフトです
  • 2023年5月にNewTek(Vizrtグループ企業)からLightWave Digitalへ事業が移管され、2026年8月1日時点でも開発・販売は継続しています
  • ModelerとLayoutの2つのアプリケーションに分かれ、Hubが両者の間でデータをやり取りします
  • 日本語版は株式会社ディストームが販売し、学生・教員版も用意されています
  • 動作環境はWindowsとmacOSの両対応です(LightWave 2025時点)

ソフトはあくまで、制作工程を通すための道具です。どのソフトを選ぶにしても、モデリングから書き出しまでの流れを一度自分の手で通してみると、次に何を学べばよいかが見えやすくなります。

この記事の参照元

本記事の数値・仕様は、以下の公式ページを2026年8月1日時点で参照しています。価格・提供バージョンは改定される場合があります。

デジタルハリウッド スクール 編集部

デジタルハリウッドの専門スクールで、3DCG・映像・Webの学びに関する情報をお届けしています。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部