コツコツと作業するのが得意

▹デザイナーのイメージとしてよく「キラキラしていてカッコイイ仕事」「職業：デザイナーって名乗りたい」という声をよく聞きます。ただ、現実はかなり地道な作業の繰り返しです。クライアントからの意向やチーム内での方針を確認することから始まり、何度も何度もデザイン案を作成、ブラッシュアップしていきます。それでありながら、納期に間に合わせる制作スピードを持つことも必要です。PCを扱うスピード、集中力、忍耐力など必要な要素はいくつもあります。そのうち、どれかを持っていることで他と差別化したデザイナーを目指すことが可能です。

日常生活で使うもののデザインが気になる

▹デザイナーはアウトプットする技術やスピードと同じぐらい、アイデアの引き出しをどれだけ持っているか、インプットを備えているかが重要です。たとえば街中で見かけるポスターや看板が「なぜこの色なのか」「なぜこのフォントなのか」ということを考えながら見ることが大事です。この「デザイナーの目・視点」はどんなデザイナーも持っているべきものです。日常生活で身の回りにあるものに対して疑問を持ったり、考えたりしている方は、デザインスキルを身につけることで、しっかりと考え、根拠を持ったデザイナーになることが可能です。

イラスト / 絵を描くのが好き

▹これはわかりやすいですが、デザインとイラストレーションの親和性は非常に高いです。もちろん絵を描くことが苦手でもデザイナーになることは可能です。さらに言えば、写真を撮ることや文章を書くことが苦手でもデザイナーになることは可能です（これらのスキルを持っていると強みにできますが）。得意かどうかではなく、クリエイティブや創作が好きかどうかが非常に重要です。ひとつめに書いたようにデザイン制作は地道な作業の積み重ねです。その作業を好きでできるかどうか、楽しめるかどうか、それが大事です。

細かいことにこだわってしまう

▹「リモコンの向きはいつも決まっている」「タオルのたたみ方が違うとイライラする」など、細かい部分にまで気を配れる人はデザイナーに向いています。デザインは、無限ともいえる色やフォントのなかからもっとも適していると思うものを選択し、クライアントの意向に沿ったビジュアルを完成させます。レイアウトにおいても、配置しているコンテンツを1ピクセルずらすのか、もしくはずらさないのか、せめぎ合いのなかで成り立たせます。見た目の美しさにこだわれる人はデザイン制作でも力を発揮できます。

新しいモノにはすぐ食いつく

▹デザインは時代の流れに合わせて、ものすごいスピードでトレンドが移っていきます。特に2023年は「生成AI元年」と呼ばれるほどの大きな動きが出てきました。文章を打ち込むだけで画像生成や動画生成が可能になりつつあります。このような時代の変化は今後もさらに続いていくことが予想できます。新しいことへの興味が強く、次から次に手を出してしまう性格であれば、このようなトレンドの流れにも抵抗感なく乗っていくことができるかもしれません。