こんにちは!デジタルハリウッドSTUDIO三宮です。
今回は「Webデザイナー専攻」を卒業された金野 太祐さんにインタビューした様子をお届けします!
金野さんは学習終了後にデザイナーではなく、ゲーム業界への転職を果たしました。なぜそのような結果になったのか、これまでのキャリアも含めてお話いただいています。デザインに興味をもっているけど、その道に進むのかはまだわからないという方でも、ぜひ将来のキャリアを考える参考にご覧ください。
■自己紹介■
金野 太祐(こんのだいすけ)です。
高校ぐらいから話をすると、当時は海外留学をしていて、向こうの高校に通っていました。卒業後に帰国してからは、飲食店などの仕事を経験した後、ゲーム会社で「デバッガ―」というバグを探す仕事をしていました。その後は実際にゲームを作っている会社でアルバイトとして働いていました。ただ、なかなか厳しい給料でやっていたので、このままじゃやっていけないなと思ってプログラマーに転職しました。
実はその会社も倒産してしまったんですが、プログラムだけでなくデザインにも興味を持ち始めていたので、スクールで学習することを決めました。
バックエンドだけでなくフロントエンドもやってみたいと思った
ーまず第一に、なんでwebデザインを勉強しようと思ったんでしょうか?
「バックエンドエンジニア」という、ユーザーからは見えない裏側の作業をカタカタやっている時に、「フロントエンドエンジニア」のことを知って興味を持ったのが始まりです。もともと絵を描くことが好きだったし、やればできるかもしれないなと思ったので、会社の動きが怪しくなってきた時にはもう学習することを考えていました。
ー実際学習してみてどうでしたか?
デザインってアートじゃなくて(アートもある程度大事かもしれないけど)、人に気持ちよく見せるために設計されているものだと知って、印象が変わりましたね。感覚だけではやっていけなくて、しっかり経験と知識があってのものなんだと感じました。
ーデザインとコーディングはどっちが楽しかったですか?
僕はどっちも楽しかったです。デザインはつくっている感があって楽しいし、コーディングはバックエンドと違って、表に出してきてくれるのがよかった。バックエンドだとカタカタ打ってエラーが出て、エラーの解消をして、また打って、、、ということを繰り返すんですが、コーディング(フロントエンド)だと素直に出してきてくれるのが面白かったです。
好きなことを通じて人と繋がることもできる
ーなんでそもそも海外の高校に行ったんですか?
カナダに3年、ハワイに1年通っていたんですけど。もともと海外が好きだったんですよね。中学校の時に1ヶ月だけロサンゼルスの大学に留学体験みたいなことができて、それに行ってめちゃくちゃ楽しくて。留学っていいなって思ったんです。それからは父の協力もあって、留学することになりました。
ーもともと海外志向なんですか?
そうですね、結構海外志向だったと思います。子どものころから海外旅行に行くことが多かったからですかね。外の世界が好きでした。
ー留学は準備していったんですか?
全然です、、英語は苦手なまま行きました。最初は全然なにもできなかったです。ただ、海外では自分のやりたいことを主張しないと置いていかれるんですよ。だからそこで、なんでもいいから伝えようと思って、喋り始めてからコミュニケーションをだんだん取り始めた感じです。
ーそういう海外経験とゲームとかデザインという要素はつながっているんですか?
うーん、どうなんでしょう。ただ、海外ではじめてできた友達はゲームの話から仲良くなりましたね。そこから英語を覚えたり新しく友達ができたり。まずはゲームから友達を作ったという意味ではつながっているのかもしれません。音楽でも料理でも漫画でもK-POPでもそうですけど、そういう好きなものがあったほうがいいかもしれませんよね。
AIやテンプレートには出せない表現を心がけていた
ー会社に何もなければそのままプログラマーの道もありましたか?
そうだったかもしれないですけど、その時からフロント側に興味はあったから、結局はデザインも触っていたかなと思います。ただ会社がもう無理そうだなと感じたので、スクールを探し始めたという流れです。
ースクールに通うという選択肢を選んだのはなぜですか?
すぐに働きたいという気持ちはあったので、短期間でスキルを身につけられる方法を探していました。独学だと制作物をチェックしてくれる人がいないし、実際に働いている方に聞ける環境のほうがそりゃいいよなと思ったからです。人と対面で話せることがポイントでした。
ー実際に人と話すことでいいことはありましたか?
結構いろんな発見があったなと思います。もともとwebデザインのコースではあるものの、僕に向いていそうなことや、UXデザインのことも教えてもらえて、新たな道を教えてくれたのは大きかったです。もともとwebの道しか見ていなかったところで、横の道のことも教えてくれて。来てよかったなと思います。
ー逆に不安はなかったんですか?
不安はそんなになかったですね。もともとパソコン触っていたのもあるかもしれませんが、やればできるんじゃないかと思っていたんです。根拠はないんですけど、とりあえずやってみたらできるかなと。失敗したらその時考えようと思っていて。この考え方は、もしかしたら海外留学したから身に付いたかもしれないですよね。
ー学び方で工夫した点は?
今なにが流行っているのか、トレンドを調べるようにしていました。今の時代、AIとかテンプレートが多く出てきているので、それには負けないようにしようと。せっかく自分でつくるのであれば、テンプレートに負けないオリジナリティーを出そうと意識していました。
ー最初の課題もゲームっぽいデザインでしたよね?
そうですね。自分の好きな領域に寄せる、引っ張ってくることを意識していたのでそうなりました。自分の好きなものだったら、アイデアも思いつきやすいし作りやすいかなと思うので。
ー卒業制作が終わってからはどのようにキャリアを考えましたか?
最初のころは、せっかく勉強したのでデザイナーを目指してたくさん応募しました。何社か面接させてもらったんですが、前職のプログラマーに興味持ってくれているところが多くて、、、なかなか希望しているデザイナーの話にはならなくて。3月末から動き出したので、2ヶ月ぐらい就活していましたね。
ー結果的にゲーム業界になったのは、気持ちの変化がありましたか?
就活するなかで、本来自分がやりたいと思っていたことを考えてみると、そういえばゲーム作りたかったよなと思いまして。じゃあ絶対デザイナーではなくても、スキルとしてwebデザインを持っている状態で応募していこうと。その後、デジタルハリウッドの求人情報サイトでゲーム会社を見つけてメールしました。ただ、メールしてもなかなか返ってこなかったんですよ。絶対行きたいなと思える会社だったので、連絡返ってきていないけど直接電話したんです。「メール見てくれていますか?」って。そこから話が進んでいった感じですね。
ー行動力がすごいですね
そうですかね?満足いく結果を残してから諦めたいと思っているからかもしれないです。諦めるにしてもやることやってからですね。行動したうえで無理だったらしょうがないけど、ただ待っているだけだと何も進まないですし。だからこそ行きたい会社に対しては、メールしたり電話したりしながら熱量を伝えていきました。しつこいなって思われる可能性もあったけど、いい方向に動いてくれましたね。
ー特にこの求人に行きたいと思えたポイントはありますか?
もともとゲーム好きだったのはもちろんですが、ふたつめは面白そうなゲームを作っているからですね。世界観やキャラクターがよくて、制作に関わりたい!やりたい!と思えました。
働き方はそこまで気にしていなかったんですが、結果的にフルリモートになったので嬉しいです。 過去の経歴に加えて、webデザインを勉強していたということで、そういうスキルの幅を見てもらえたのかなと思います。
ー結果的にデザインがメインスキルでなくてもよかったのでしょうか?
そうですね。デザインをしたければ今後磨いていくことでメインスキルにできるかもしれないですけど、現状はサブスキルのままでもいいかと思ってます。必要であれば出してくることのできる隠し武器みたいなイメージです。
興味があるなら転がし始めてしまえばいい
ー入学前の自分になにか言ってあげられるなら、何を伝えますか?
おそらく今と同じように「なんとかなるだろう」と強気でいると思うんですけど、内心ストレスを抱えているタイミングはあるかもしれないなと思います。転職活動の時に落ち込むこともあったので。だから、しんどい時には多少の息抜きを挟んで息抜きしてもいいんじゃない?と伝えたいですね。
ー学習を悩んでいる方に向けて、アドバイスをひとことお願いします
すこしでも気になっているならさっさと足を踏み込んだほうがいいと思います。1日悩んでいるなら1日遅れてるとも考えられます。進み始めたらもうあとは行くしかないから、興味があるなら転がし始めちゃったらいいと思います。自転車とかでもそうですが、下り坂が怖くても走り出せばもう行くしかないので。それでもしブレーキが壊れていたとしたら、その時にブレーキなしでの走り方を考えたらいいのではないでしょうか。
最後に、金野さんがこれから制作に関わるゲームもご紹介します!
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モノノケの国
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