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文字を使えるだけで仕事が増える!
デザイナー志望者に知ってほしい文字のデザイン

2021-05-19

STUDIOなんばでは元・任天堂デザイナーである前田高志さんをお招きして、駆け出しデザイナーの方に向けて特別セミナーを行いました。

 

この記事ではイベントテーマとして取り上げていた「文字のデザイン」についてお伝えします。

デザインの学習を始めている方はもちろん、デザインという仕事に興味はあるけど未経験で…そもそも何から手をつけたらいいかもわからない…という方はぜひご覧ください。

また、詳しいお話をご希望の方、デザイン業界への興味をお持ちの方は個別のスクール説明会からご予約ください。

 

イベント登壇者紹介

前田高志

デザイナー

株式会社NASU 代表取締役

株式会社VIEW 代表取締役

前田デザイン室 室長

 
大阪芸術大学デザイン学科卒業後、任天堂株式会社へ入社。約15年プロモーションに携わったのち、父の病気をきっかけに独立を決意。2016年2月からNASU(ナス)という屋号でフリーランスとしてスタート。NASUとは、デザインで成(為)すの意。同年4月から専門学校HALにて非常勤講師に。2017年から大阪芸術大学非常勤講師に(現在はいずれも退任)。幻冬舎・箕輪厚介氏のオンラインサロン「箕輪編集室」でのデザインワークで注目を集めたのち、2018年、自身のコミュニティ「前田デザイン室」を設立。2018年、雑誌『マエボン』、2019年自身の集大成となる書籍『NASU本 前田高志のデザイン』を前田デザイン室として出版。前田デザイン室でのコミュニティ作りの経験を活かし、2019年10月よりNASUの新事業としてコミュニティ事業を開始する。

 
2020年1月よりレディオブック株式会社のクリエイティブディレクターに就任。NASUで手掛けた名刺が、レディオブックが「スクーデリア・フェラーリ」と日本企業として13年ぶりのパートナーシップ契約を結ぶきっかけとなる。

 
2021年3月17日にデザイン本『勝てるデザイン』を幻冬舎から出版。

デザインは文字が9割

素人と経験者の違いは文字に出るため、デザイン事務所ではまず文字の扱いを叩き込まれるようです。

実際にポートフォリオのなかでも文字は重要視され、扱いに長けている人は重宝されます。グラフィックデザインにおいてもwebデザインにおいても同様ですが、特にwebデザイナーで文字を扱える人はより重宝されます。

   

文字の扱い方

 

“一度、気にしたら一生もの”

こうしたらもっときれいな文字になる、文字だけでこう良いものになる、学習というよりは気づきに近い部分もあります。どういうところを見たらいいか、気づくことでその目はずっと使えます。

いいフォントを使う

いいフォントとはなんなのか


  造形の美しさ


読みやすく、形が美しいフォント。有料フォントには有料の理由がある。

まずおすすめはモリサワフォント。


② 世界観に合っているか


スタンダードなフォントだと印象が弱いと思い込んで、特殊なフォントを使いがち。

写真やイラスト、世界観に合わせたフォント選びが重要。


☆ヒント:声にする

ささやくように言うのか、大きく声を発するのか、その文字がどんな印象になるかを声に出してみるとヒントになる


③ 使い方は合っているか


フォントには、読みやすいものと造形が美しいものがある。

見出し用・本文用のフォントがそれぞれ存在するのだから使い分ける。

見出し用の文字を本文に使わない、本文用を見出しに使わない。


  文字の大きさ


必要以上に大きすぎないか注意する。

そのうえで、誰が読むか(男性・女性・近くで・遠くで読むなど)を考え、読んだ時の印象に気を配る。


  文字間


文字の間を均等にすると信頼感が生まれ、読みやすさもあがる。

パソコンで入力した文字をそのまま並べるだけでなく、ミリ単位以上に調整していく作業が必要。


  行間


狭すぎず、広すぎない感覚を身につける。読みやすく、美しいこと。

文字回りも注意。風が通り抜けるような道をつくることを意識する。


初心者あるある



逆に言うとこれをクリアしたらプロ!

自分が当てはまるかチェックしてみてください!

デザインは文字が9割ではない!?

文字に頼っていては成長できない


文字が9割だと書いておきながら、矛盾していると思われるかもしれません。

実際、3年間ほど文字の勉強をして扱い方を習得していけば、生活し食べていくことはできると思われます。

ただ、いつかAIが発達して誰しもが綺麗な文字の扱いができる時代が来ると考えられます。

現在でもAdobeのソフトを使って手書きで文字を書いたときに、一瞬で綺麗に整理してくれる機能ができています。

AIやソフトが勝手に文字を整えてくれる時代になったとき、文字ばかりに頼っていては楽しくなくなる可能性があります。

文字に頼るのではなく、高みを目指してデザインを学んでいく必要があります。


「美」には限界がある


「オシャレ」「かっこいい」より、お母さんに伝わるか、を考えること。伝えることが大事。


デザインとアートの違いは?


そもそも比べるものではなく、デザインはアートの力を結集して目的を遂行する行為と考えられます。

アートという武器の文字はその一つに過ぎない。



最後に

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技術を鍛えると、目が鍛えられる

目を鍛えると、技術が鍛えられる

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街中で見るブランド物のロゴは綺麗なものが多い。そのロゴを自分のデザインと見比べると、違って見えることがあります。なんか違うな、と違和感が出てきたときにそこから分析していくことが大事。

「文字が大事とはわかっても、そもそも私センスないしなー」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方はこちらから自分のデザイナー資質をチェック!


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