ChatGPTとは?仕組み、得意・苦手なこと、始め方、使い方、活用方法まで徹底解説

ChatGPTとは?仕組み、得意・苦手なこと、始め方、使い方、活用方法まで徹底解説

公開日:2024-07-26

ChatGPTは、2022年11月にリリースされました。誰でも気軽に無料で利用できることから急激に利用者数が伸びています。今回は、ChatGPTとは何かといった概要から、ChatGPTの仕組み、得意・苦手なこと、始め方、使い方、活用方法まで紹介していきます。これからChatGPTを使ってみようと思っている方は、ぜひご参考ください。

【目次】

ChatGPTとは?どんな仕組み?

ChatGPTとは、アメリカのOpenAI社が開発したサービスです。OpenAI社は、イーロンマスク氏を始めとした実業家たちの出資している人工知能研究機関です。

ChatGPTは、Chat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル)が正式名称です。ChatGPTは、質問した内容に対して、まるで人と会話をしているかのように最適な回答を出してくれる対話型のAIサービスです。

ChatGPTには、OpenAI社が独自開発をしたGPTという言語モデルが使われています。GPTは、インターネット上にある膨大な情報を学習し、質問に対して、最適であると思われる回答を生成します。LLM(Large Language Models)という大規模言語モデルの一つです。

2023年9月には、テキスト回答だけではなく、画像生成AI「DALL・E3」と統合したことで画像生成もできるようになりました。

ChatGPTで何ができる?得意なことは?

ChatGPTで出来ることや得意なことについてご紹介します。

質問回答

まるで人間と対話しているかのように質問したことに対して、最適な内容を答えてくれます。インターネット上の大量の情報をデータとして学習しているため、自然な会話ややり取りを行うことができます。また、質問者に寄り添った回答を行うこともあり、話し相手として活用している方もいるようです。

記事・文章の作成

ChatGPTにいくつかの条件を与えることで指定した条件に沿った文章を生成してくれます。条件をしっかり細かく指定することでニーズにあった文章が生成されます。

例えば、SEOに対応した記事を作成したい場合、記事の見出しだけではなく、本文も生成可能です。ただし、生成された構成や文章はインターネット上の情報を基にしているため、オリジナル性を出すためには一度生成された文章にオリジナリティを加える必要があります。

文章の要約

既にある文章や論文、記事の内容を要約することも得意としていることの一つです。その際に、要点を○○文字以内でまとめてくださいなど文字数等細かく指定することで完結にまとまった文章が生成されやすくなります。

プログラミング

プログラミングのコードにバグやエラーが生じているが、どこが間違っているのか分からないといった際にChatGPTで確認することも可能です。なぜエラーが起きているのか問題のある個所を見つけ出してくれます。今までであれば、人間が人力で確認していたバグやエラー箇所の特定をChatGPTを利用することで短時間で行うことができるようになります。

また、どのようなことを実現したいか内容を入力することで、プログラムの自動生成も可能です。

アイディア出し

上手くアイディアが思い浮かばない場合、ChatGPTに壁打ち相手になってもらうこともできます。自分では思いつかなかったアイディアや気づきを得られる可能性があります。

ChatGPTができないこと・苦手なこと・注意点

一方で、ChatGPTには、まだ出来ないことや苦手なこと・注意点もあります。

学習していない範囲の未来についての回答

ChatGPTは、学習した期間の範囲でしか回答ができません。そのため、最新で起こった時事ネタやトレンドについては回答ができない場合もあります。学習していない範囲のことを聞かれると、「申し訳ありませんが、私の知識は●●●●年●月までの情報に基づいており、それ以降の具体的な事件については情報を提供することができません」といった回答が表示されます。

専門的な知識・文化背景の理解

ChatGPTは、インターネット上の情報を学習し回答を生成しているとはいえ、専門性の高い情報や知識の提供、また文化背景を完全に理解した上での回答は不得意です。既にある情報の中から、単語などを組み合わせて回答が生成されるため間違った情報が出力されるケースもあります。独自の技術やスキル・知識を持つ内容について質問を行う際は、生成された回答が正しいかどうかチェックを行いましょう。

サービス停止の可能性

ChatGPTは、インターネット上のサービスです。そのため突然ChatGPTの動作が不安定になったり、サービス自体が停止したりする可能性があります。こういったリスクもあることを踏まえてスケジュールの管理を行うのがおすすめです。

ChatGPTの料金は?無料で使える?

ChatGPTは、無料で使うことができます。無料で使える範囲はこういった内容です。


・文書作成、問題解決などの支援

・GPT-3.5 にアクセスする

・GPT‑4o の限定アクセス

・高度なデータ分析、ファイル アップロード、ビジョン、ウェブ参照、カスタム GPT への限定アクセス


無料版でも利用可能ですが、有料版もあります。有料版は、月20$を支払うことで利用ができます。

ChatGPTの有料プラン”ChatGPT Plus”について

「ChatGPT Plus」は有料プランです。無料版に比べ様々な機能が優先的に使えます。無料版が混雑している時にも有料版であれば、応答スピードが速いなど快適に利用ができます。


有料プランの場合、以下の機能が利用できます。


・新機能への早期アクセス

・GPT-4、GPT‑4o、GPT-3.5 にアクセスする

・GPT‑4o はメッセージ数が最大 5 倍

・高度なデータ分析、ファイル アップロード、ビジョン、ウェブ参照にアクセスする

・DALL·E 画像生成

・カスタム GPT を作成して使用する

ChatGPTを始める方法

PC、スマホそれぞれのデバイスでのChatGPTの始め方をご紹介します。

ChatGPTの始め方《PC編》

ChatGPTの登録の際には、ChatGPTでアカウント登録が必要です。

①ChatGPTにアクセス

②サインアップのボタンからアカウントを作成

アカウント作成方法はいずれかから1つ選択します。

メールアドレスの入力、またはGoogle、Microsoft、Appleのアカウントと連携

③メールアドレスで登録を進めた場合は個人情報の登録

④アカウント登録後、「メッセージを送信する」の入力欄で何か質問をしてみましょう。

ChatGPTの始め方《スマホ編》

ChatGPTをスマホで利用する場合は、ブラウザでPC編と同じように登録を進めるか、アプリストアからアプリをダウンロードします。

スマホアプリでは、言語設定や通知設定など設定のカスタマイズができます。

音声入力の精度を上げるには、「Speech」→「Main Language」で「Japanese」に設定をしましょう。

《初心者向け》ChatGPTの使い方

これからChatGPTを初めて使うという方向けに使い方について簡単にご紹介します。

日常会話

友人と会話しているかのような対話も可能です。また、様々な話題に対応しています。

例えば、画像のように今日の天気を聞いてみると、回答がかえってきます。また、旅行先のおすすめの観光地や食べ物なども教えてもらうことも可能です。

リサーチ

今までは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報を集めていましたが、ChatGPTを活用することで短時間で回答を得ることができます。

ただし、必ずしも正しい情報が生成されているとは限らないため注意が必要です。

翻訳

翻訳してほしい文章を入力すると、日本語から指定した言語で翻訳をしてくれます。

逆もしかりで海外の情報を日本語に翻訳してもらうことも可能です。

表の作成

文章だけではなく、表の作成も可能です。ただし、棒グラフや円グラフのような応用的な表の作成は出来ず、簡単な表の作成に限ります。適切なプロンプトを使うことで、イメージ通りの表を作ることができます。

《応用編》ChatGPTの活用方法

ChatGPTを何度か使い、慣れてきた方向けにビジネスでも使える応用編としての活用方法をご紹介します。

プレゼン用のスライド・資料の作成

ChatGPTが文章の生成が得意なことは紹介してきた通りですが、プロンプトで詳細に指示を出すことでプレゼン用のスライドや資料の作成に利用が可能です。

メールの作成

依頼メールやお礼メールなど様々な目的でのメール作成に活用ができます。入力されたプロンプトに対して、一番最適だと思われる文章を生成します。

動画内容の要約

ChatGPTを活用することで、長尺の動画コンテンツを数行程度の文章に要約することもできます。自動で要約をしてくれたり、要約した内容を基に記事化することによって、効率的に情報収集ができるようになります。

プログラミング

ChatGPTは、プログラミングも作成してくれます。ChatGPTが手順やスクリプト作成をしてくれるためプログラミング初心者でも利用しやすいと言えます。作りたいものなど目的に合わせてコードのサンプルを提案してくれるためプログラミング学習初心者にも役立ちます。

画像・音声・動画生成

また、有料プランのChatGPTPlusを活用することで、テキストだけではなく、画像・音声・動画の生成も可能です。応用的な使い方をしたい場合は、有料プランを検討するのがおすすめです。

ChatGPTによくあるQ&A

ChatGPTの情報は正確なの?

ChatGPTは、インターネット上の膨大な情報を学習しているとはいえ、提供する情報がいつも最新で正確であるとは限りません。頻繁に情報が変化する分野や最新情報が必要な場合は、一度生成された回答を、他の情報と照らし合わせて正しいのかどうか確認を行うのがおすすめです。

現段階では、まだChatGPTから誤った回答が返ってくる可能性もありますので、生成された情報が事実かどうかは人の目で確認が必要な場合もあります。

ChatGPTに個人情報・機密情報を入れても問題ない?

ChatGPTに個人情報や機密情報を入れると、外部流出の恐れもあります。万が一、個人情報・機密情報を入れた場合、それらの情報が保存され、AIによって学習されてしまう可能性があります。

ChatGPTに著作権はある?商用利用はしてもいい?

ChatGPTを開発したOpenAIの公式サイトの利用規約には、規約を遵守する限りは、商用利用に問題がないと記載されています。ただし、今後の技術の進化に伴い、利用規約の変更も考えられるため、商用利用を考えている場合は随時規約を確認するのがおすすめです。

また、基本的にChatGPTで生成したコンテンツの著作権は利用者にあります。ただし、既存コンテンツと酷似しているなど、利用者が気づかない間に著作権侵害を疑われてしまうケースもあるため注意が必要です。

詳しく学ぶならデジタルハリウッド専門スクール

ChatGPTをうまく使いこなすには、プロンプトと言われる指示がどれだけうまく出せるかが重要です。デジタルハリウッド専門スクールでは、「プロンプトエンジニアリングマスター講座」という講座を開講しています。この講座は、クリエイター向けとなっています。

今後、クリエイターにとってプロンプトエンジニアリングのスキルは標準的となるでしょう。この講座では、生成AIに馴染みのない方でも、優れたプロンプトを操る能力を身に付けることを目標としています。


▼5ステップの学習体系で生成AIのポテンシャルを最大限に学習が可能です。


STEP1:生成AIの技術的な背景と基本的な構造を理解し新世代の人材像を把握する


STEP2:フレームワークを活用した質の高いプロンプトの作成能力を習得


STEP3:強力なプラグインの活用方法を学ぶ


STEP4:65種類のTipsから自身のビジネススキル/クリエイティブスキルを伸長


STEP5:20のケーススタディで実務での活用方法を身につける


毎月1日の開講となりますので、ご興味のある方はまずはお問い合わせください。


まとめ

今回は、ChatGPTの概要や、得意なこと・苦手なこと、活用方法について紹介してきました。ChatGPTは、無料版がどなたでも利用でき、日常生活からビジネスシーンまで様々な場で活用が可能です。次々、新しい機能も追加されています。今後、より高度な機能を求める場合は、有料プランへの変更も検討すると良いでしょう。