フォントのあれこれを学ぶ
前田トレーナーによるフォントの使い方と選び方を学ぶライブ授業を開催しました。フォントは印刷物やウェブなど、テキストとして情報を伝えるという役目を担うだけでなく、内容をより伝えやすくするためのデザインの骨組みのひとつです。今回は、フォントの種類や成り立ちをご講義いただき、実際にデザインとして使用した実例を見せていただきました。
フォントのお話
中国の木版印刷のながれから、和文の書体の成り立ちや文字の構造などプロジェクションを使用して丁寧に説明いただきました。これは、とても勉強になります……。特に異文字について、確かに同じ“国”という字にも様々な変化があるのは知っていましたが、どういう経緯でこの形なのかなど考えたこともありませんでした。解説を聞いてみると、納得することも多々あり。意味や成り立ち、構造などを知らずに使うより、知って使うとよりデザインにハマった選び方が出来るのではないかという気がします。
ほかにも避けて通れない文字データーのこと、文字コードにはいくつか種類があり、OSによっての得意不得意があることなどを解説いただきました。
どう選ぶ?どう使う?
そして、フォントの選び方へと講義内容は進んでいきます。デザイン業界でよく使用されるスタンダードなフォントとしてモリサワ、ウェブで使えるフォントとしてGoogleの名前が挙がり、イメージ別にシンプル、オシャレ、かっこいい、強いなどのイメージにわけた、フリーフォントの使用の実例を紹介いただきました。こうして、いろんな実例を見せてくださると、本当にフォントから受ける印象の違いが顕著で理解しやすいですね。
実例を見て聞いて
また、前田トレーナー自身が手がけたフライヤーを見せながら、どういう意図でこのフォントを使ったのかなどの解説もありました。ご本人の口から聞くと、かなりのライブ感があって、受講生の皆さん一様にうなずかれておられました。
最後は参考になるフォントに特化した書籍の紹介で授業は一旦〆に入りました。授業後も、前田トレーナーを囲んで、受講生のみなさんが質問したり、フォントやデザインに関する四方山話に花が咲いたのでした。