デジタルハリウッドSTUDIO渋谷 ブログ

クリエイターとして成功する人 / 失敗する人
自分の“Will”を追求しカッコヨク生きるクリエイターに! 

2017-03-14

出社義務なし、給料は自分で決める!超自由な企業文化を築きあげた実践者が登壇。 

フリーランスを目指す者として、とても心に響くこのメッセージ。無料ですし、ぜひお話をききたい!と思い参加して参りました、2/19 (日)開催の「働き方の未来を創造する -クリエイティブ×自分の価値を大切にする生き方&働き方-」。

本イベントレポートをデジタルハリウッドSTUDIO新宿Webデザイナー専攻主婦・ママクラス卒業生のオゼキから、お送りさせていただきたく思います。

成瀬さんのお話は一つ一つ奥が深く中身があり… すべてをお伝えするのは難しいので、中でも心に残った点をご紹介できたらと思います。

株式会社ウィルフォワードとは?

(株)ウィルフォワード(http://willforward.co.jp/)は、目黒の住宅街にある一軒家そのものがオフィスで、出社義務がない/子連れ出勤OKなど、いろんな働き方を実現している会社です。

一人一人が、自分自身のWill(将来こうなっていきたいという意思)を大事にして働ける環境を作っていきたい、そんな想いから様々な取り組みに挑戦する、まさに実験するような場所。

子連れ出勤OKの会社文化が生まれた背景

ウィルフォワードには、子連れ出勤OKの会社文化があります。それは、保育園の問題や家族の病気などで子供を預けられない時のしわ寄せを受ける、お母さんの大変さに気づいた成瀬さんならではのアイデアでした。

子供が預けられないから仕事ができない、会社に子供を連れて行くなんてもってのほか…こんな社会のあり方ってどうなのだろう?じゃあ、日ごろから子供がいる空間が社内にあればどうだろう?子供が社内にいて、ちょっとぐずっていたりしてもみんなが気にしない文化が生まれないだろうか?

そんな想いから、まずは率先垂範としてご自身のお子さん(勇輝くん)をオフィスにつれていき、社員のみなさんに赤ちゃんと触れ合う機会を作りました。時にはおむつを替えたり、ご飯をあげたり、あやしたりしている社員もいるそうです… 今ではもう子供がいる社内風景は日常です。

まずは、自分自身のWillを大事にして働ける環境を作っていく、この考えを基盤にこれからの働き方を考えるセミナーがスタートしました。

フリーランス時代の幕開け 引退後に35年の人生がある近未来

イベントの模様

「教育→仕事→引退」、勉強に励んで卒業して、昔は55歳、今は60歳、希望すれば65歳まで働いて、それから余生をのんびり送る。これまではそんな時代でした。ですが、これからの時代に「引退」はあるのか。2007年以降に生まれた日本人の半分は107歳以上生きる、そんな統計があるそうです。

65歳で引退して、そのあとの40数年をいち消費者として生きるのか、マルチステージ、パラレルキャリア(*)として生きるのか。お金を得るためのパラレルキャリアなのか、学び→生かし→磨きと自分の価値を高めるパラレルキャリアなのか。

こんなお話を聞いていて、これから先の80年近い長い道のりが目の前に伸びていることに気づきました。私は、この後10年をどう生きたいかと考えたときに、企業の中で半端な知識や経験だけで、手に職があるわけでもなく組織を動かす歯車として生きるのは嫌だなと思い、自分で何か作れる仕事がしたいとデジタルハリウッドの門戸を叩きました。

でも、きっとその視野はとても狭くて。

(*)パラレルキャリア…ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。(ウィキペディア『パラレルキャリア』, https://goo.gl/XNofLi,2017年3月14日アクセス)

登壇中の成瀬さん

デジタルハリウッドで学び身に着けたデザインやコーディング(*)のスキルは確かに存在します。ですが現状に満足するのではなく、フリーランスとして分け隔てなくいろいろなものを制作したいと思っています。新しい技術や世界に触れ続けることができれば、その時にはきっと、107歳まで生きる自分の人生は、これまで以上に色とりどりで充実したものになるだろうな、とこの日思いました。

(*)コーディングとは…プログラミング言語を用いて、コンピュータが処理可能な形式のプログラム(ソースコード)を記述すること。

世界は自分が作っている!自分自身の「Will」を大切に

合間の休憩時間で隣の方とこれまでの講義について話す参加者
合間の休憩時間で隣の方とこれまでの講義について話す参加者

みなさんは、何のためにものづくりをしているでしょうか?

誰かに言われたから作る、お給料が入るから作る… クリエイターとしてそれでいいのか?と問いを投げかける成瀬さん。

お金があればあるほど幸せになる、とは言えないのが世の常で、それよりも大事なのが「自分は未来、どうなっていたいか(Will)」。健康面、経済面、人間関係ややりがい、誰かへの貢献。それぞれの観点から自分はどうありたいのかをその時その時で見つめなおし、素直に生きる。

私に置き換えてみると、睡眠不足・ストレスまみれな環境は嫌ですし(健康面)、億万長者にはなりたいとは思わないけど、やりたいことができるようにそこそこ稼いでいたい(経済面)、多少の合わない人と働くのはいいけど本当に陰湿な人とは働きたくない(人間関係)、誰かのためなら、子供のために生きていたい(貢献)。

そう考えると、私が望む働き方って正社員なのかな?現職なのかな?と思いなおしました。もしかしたら、別の生き方があるのかもしれない。


みなさんは、いかがでしょうか?みなさんは、未来どうなっていたいですか?

その会社ナイズされてませんか?

「その会社ナイズ」、この日、私の背中にグサッと刺さった一言でした。

企画を通したいときは●●さんに話を通しておいた方がいい、●●さんが機嫌が悪い時にこれはやらない方がいい。社内の人間関係や根回し、会社の中での立ち回りやお作法に長けていき社内で重宝される、それを「自分は成長している」と勘違いしてしまう。そんな人ほど、会社を出たら自他ともにあれ?っとなってしまう。そうなったら虚しいなぁっと思いました。

そうではなくて、スキル・知識・友人・家族・信頼(評判)・ブランド・健康と体力・ライフスタイル(読書や早寝早起きなど習慣)パートナーや家族との良好な関係・自己認識・意欲/挑戦心などの「無形資産」を自分の中に蓄えていく、それこそが簡単には損なうことのない自分の力になる、そう話されていました。

クリエイターとして成功する人、失敗する人

世の中いろんな人がいて、いろんなカタチがありますが、これだけはならない方がいい!というのが、「言いなり作業員」と「自己満アーティスト」。

「言いなり作業員」とは

トンマナはどんなですか?カラーはどんなですか?サイトは何を掲載すればいいですが?と聞くだけの人。初めからそうでないように、は難しいですが、「自分は何かお客様の問題解決をするんだ」と「目的」意識して制作に挑むだけでも違うようです。例えば、サイト制作だったとしても、その先の話として、お客様を増やしたいならば「店舗でこれをしてみたらどうだろう」とか「私がよく通っているお店では~」など、そういう話を踏まえて、それでサイト制作をする。その姿勢がクリエイターとして大事というお言葉は、胸に刻んでいきたいなと思いました。

「自己満アーティスト」とは

上記とは真逆で、「世の中はオレの作品性わかってねえ!」と言って、自分の作りたいものをひたすら作る人。趣味ならばそれでいいですが、それがお金につながらないのは仕方がないですし、自分の描きたいものがあるだけにもったいないパターンだと仰ってました。

思わず自己分析をしてみたのですが、私はたぶん「言いなり作業員:6 自己満アーティスト:2 まともなところ:2」くらいなので… 気を付けてこれから制作していきたいなと思いました。反省です。

括りとして

他にも、これからの時代予測や、次世代の働き方(企業編/フリーランス編)などとても心に残るお話が多くあったのですが、長くなるのでこのあたりにしたいと思います。成瀬さんのいろいろなお話にご興味がある方は、「教えて成瀬さん!」 ( https://goo.gl/u7DPWb)という365本のYoutube動画あるので、こちらを覗いてみてください(名前の面白さと本数の多さにびっくりしました)。

とても濃く、話をする/聞かせるというよりも、聞き手にアクションを促すようなお話に、とても有意義な時間を過ごせて満足です。またこのような機会に出会えますように!

おまけ


私はデジタルハリウッドSTUDIO新宿 主婦ママクラスに所属していたのですが、クラス授業だけでなく計20回近く参加したライブ授業やこういったイベントにも、すべて赤ちゃん連れで参加してきました。でも、だれも嫌な顔をしない。むしろかわいいかわいいと歓迎してくださる。。。なかなかこういった場はまだ少ないと思います。

子供がいるから勉強できない、子供がいるからやりたいことができない。

これからの時代、もしかしたら、そんなことはないのかもしれません。

オゼキさんの息子さん

写真は、最近カメラを向けられると変顔(作り笑いのつもり…?)をすることを覚えた我が子。隣の席には女の子の赤ちゃんを連れたお母さんもいらしてました。

ライター:オゼキヒナコさん

オゼキヒナコさん

2016年4月に第一子を出産、同年7月よりデジタルハリウッドSTUDIOWebデザイナー専攻主婦・ママクラスにて学ぶ。2017年よりWebデザイン、コーディング、SNS運用、DTPなど、ジャンル選ばずフリーランスマルチクリエイターとして活動中。

デジタルハリウッドでは様々なイベントを実施しています!是非ご参加ください。

ありがとうございました!これからの働き方を考えるヒントが盛りだくさんのイベントだったようですね。デジタルハリウッドでは毎月、様々なイベントを実施しています。クリエイターになりたい皆さんの為になるイベント情報はこちらよりご確認ください。

説明会にご参加された方には、これからのイベント情報を直接お伝えさせていただきます!ご興味ある方は、是非説明会でお会いしましょう♪

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