デジハリ広島卒業生対談～独立のコツ～｜STUDIO広島｜デジタルハリウッドの専門スクール（学校）

フリーランス入門講座では、WEBデザイナー専攻コースに加えて、独立開業のための「４つのコツ」を伝授する特別ライブ授業を開催しています。受注や経理事務、独立や開業についてのコツについてデジハリトレーナーや外部講師などを招いて伝授します。第２回目はフリーランス、「独立のコツ」をテーマに、デジハリ広島を卒業され、現在フリーランスとしてご活躍の田口優子さん、髙橋佳子さん、木村実さんにお話を伺いました。

３人ともデジハリを卒業後、目標のフリーランスに

田口優子さん（たぐちまさこ　２０１９年７月Ｗｅｂデザインベーシック３か月コース受講）髙橋佳子さん（たかはしよしこ　２０１９年９月Ｗｅｂデザイナー６カ月専攻）木村実さん（きむらみのる　２０１９年１０月Ｗｅｂデザイナー専攻フリーランススタートパック６カ月専攻）

お仕事について聞きたい！

- 具体的にどんな業務をしていますか？

田口さん　メインはフロントエンド（コーディング）がメインです。ひとりで名刺やチラシ、ウェブサイトのデザインや時にはプログラミングまで、すべて受け持つこともありますね。

髙橋さん　撮影とイラストがメインですね。商品撮影で取材に出向くことや、得意なイラストを生かしたデザインのお仕事が多く、ウェブよりも紙媒体が主体になっています。写真はカメラ好きの趣味が高じて、仕事に役立てています。せっかくデジハリで覚えたコーディングは忘れつつあります(笑)。

木村さん　田口さんのお仕事と似ていますが、ウェブサイト全般になりますね。紙媒体は現在ほとんど行っていません。コーディングだけでなく、デザインも扱うことがあります。古くなったウェブサイトのリニューアルやトラブル対応を受けることもあります。仕事をこなしていくうちに、気が付いたら出来るようなっていました。

- ご自分の強みは何ですか？

田口さん　仕事のスピードと大量のデータ処理に慣れていることだと思います。前職では「取扱説明書」など、慣れていないとこなせない作業に携わっていたので、対応できていると思います。「デザインも出来るコーダー」として、デザインセンスなど強みをアピールしています。

髙橋さん　写真とデザインの両方が出来ることが強みですね。注文内容が、写真を撮ってデザインするものもありますので、これからも強みを生かしたいですね。それでも、１カ月商品撮影など写真ばかりの場合もあります。イラストがメインならいいのですが、そればかりとはいきませんね。

木村さん　もともと印刷会社にいましたので、原稿入稿から印刷、製本など幅広い経験値があるのを強みにしています。これはウェブ制作でも、色味の調整などに生かされていると思います。印刷する際に、どんなデータなら再現できるかなど、前職の経験が生きていると感じています。

- これからどんな仕事をしていきたいですか？

田口さん　フロントエンド(コーディング)では、もっと動きを実装出来るよう、クオリティを高めていきたいですね。一方で、これと並行して、個人事業主などのサポートにも取り組んでいきたいと思います。名刺づくりから、マーケティングまでトータルに係わっていければいいですね。そのために、デザインやカメラなど、これまではチームなど人に任せていた分野のスキルも身に付けようと頑張っています。

髙橋さん　形に残るものはなんだろうか？と考えていて、イラストの仕事だったら、自分で絵本を作ってみるなど、「自分ブランド」の創作活動をしてみたいと思っています。周囲にも活動されている方がいるので、学ばせてもらっています。

木村さん　ウェブとマーケティングとの連携をもっと掘り下げていきたいです。顧客への発注についてや、SEO対策などをはじめ、WEB制作の次の段階に取り組んでいきたいので、隙間をみては勉強しています。また、もともと印刷会社にいましたので、もう少し紙媒体の仕事も出来ればいいですね。

生活について聞きたい！

- 開業する前と後で生活は変わりましたか？

田口さん　以前から在宅で仕事をしていたので、ウェブデザインでフリーランスになっても、ほとんど変わっていません。お勤めに出ていたら子育ても難しくなりますが、フリーランスだから子育てとも両立出来ているのだと思います。

髙橋さん　前職は会社員でした。結構なポジションを任されていたんですよ。デジハリを受講して１－２か月ほどで退職しました。古い体質も残る企業でしたから、退職した当時は随分生活が変わりましたが、フリーランスとなって、休みと仕事の切れ目がつけにくい生活にはなってきています。

木村さん　デジハリを受講した当時は前職を退職したあとだったので、その時点で生活環境は大きく変わっていました。その後はある程度スケジュールに余裕を持たせ、自由に時間を使えるように心がけていました。

- 仕事と休みのバランスはとれていますか？

田口さん　現在のフリーランスになってからも、根っから仕事が大好き。深夜２時まで頑張って、早朝５時に起きる習慣が続いています。パソコンの前にいる時間がとっても好きなんです。ただ、体調を崩したことがあって、ときには整体に通ってリフレッシュしています。

髙橋さん　先日、実家に帰省して、久しぶりに休んだという感じです。デザインにも取り組んでいますが、まだまだ時間がかかってしまいます。

木村さん　身体は十分休ませるように心がけています。１日の仕事と休みのバランスが大丈夫か、自分自身でメンテナンスを几帳面にするようにしています。

- 仕事に集中したいときはどうしますか？

田口さん　在宅での仕事なので、キッチンの隣で仕事をしていると、そばで子供がしゃべりっぱなしという場面も少なくありません。それでも家での仕事がいいので、子どもの寝静まった夜に発揮するようにしています。邪魔が入っても、すぐ仕事モードに戻れるように、自然となっています。

髙橋さん　自宅での仕事は苦手です。コワーキングスペースを借りて仕事をしています。これなら騒々しくもなく、集中できます。

木村さん　自宅で仕事をしていますが、幸いにも集中しやすい環境ではあります。すぐ集中できるタイプなのですかね。集中するあまり、生活がないがしろにならないように気を付けています。集中しやすい空間づくりは、ちょっとした工夫でも出来ると思いますよ。

田口さん　仕事とプライベートとの区別については、生活しながら仕事をしているという感じなので、特に区別していません。家事をしながら、仕事もこなすのが当たり前になっています。ごちゃごちゃになっているといえば、そうかもしれませんね。

木村さん　人によって向き不向きもあり、違いがあって当然ですよ。絶対こうしないと、フリーランスは出来ないというものではないですよね。

開業独立について聞きたい！

- 開業するときに、どんな準備をしましたか？

田口さん　私は前職からの習慣でもありましたが、すべての仕事について工数を記録しました。どれくらいで出来る仕事かを意識しました。締め切りや納期などが大事という意識が強かったですね。

髙橋さん　Web業界とは縁のないところからの転職だったので、ストイックに貯金して、安心してフリーランスの準備が出来るよう整えました。創業支援センターにも通って独立について勉強しました。

木村さん　税金や各種届出のこと、財務管理など基本的なことは調べました。会計ソフトを活用したり、契約書等の取り扱いや、仕事上のトラブルにどう対応するか、リスクヘッジについても学びました。安心して仕事に打ち込めるためには大切なことだと思います。商業高校で簿記など学んではいましたが、改めて学びなおしました。一方で自分のポートフォリオも作り直しました。お客様に自分のことを信頼してもらうためです。

- 開業する前後でフリーランスのイメージは変わりましたか？

田口さん　自分の腕一本で生活もきっちりしなければいけないし。覚悟が必要というイメージは変わっていません。でも、思ったより何とかなると、少し気を抜ける場面も感じますよ。

髙橋さん　デジハリを卒業した時は就職も視野に入れていました。フリーランスになって、同業の方とお話する機会もありますが、やはり自分でイメージしていた人が多い業界だと感じました。努力家で客観的に自分を見つめることの出来る人が多いのかなと思いますね。

木村さん　イメージに変わりはありませんが、フリーランスになるのは人それぞれに動機があったり、手段をもっているなあと感じることはありますが、それほど差はないようにも感じます。