デジタルハリウッドSTUDIO福岡 受講生の声

【受講生インタビューvol.4】 『六本松 蔦屋書店』のプロモーションデザインも手掛けた、九州TSUTAYAのデザイナー! 受講生が教えるSTUDIO福岡

2017-12-06

2017年5月に開講した 「Webデザイナー専攻」 の受講生の南野さん。これまでにキューバ、ニューヨーク、バルセロナ、マルタ島を訪れるなど「旅は心の栄養補給」という大の旅好き。また、週1回は趣味のラケットボールで汗を流すアクティブな彼女は、平日はさまざまなエンターテインメントに触れる職場!『九州TSUTAYA』のデザイナーとして働きながら、STUDIO福岡に通っている。

今年9月末オープンした 『六本松 蔦屋書店』 のオープンチラシやイベントフライヤー、 『TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免』 の店内サインや雑貨デザインも手掛けたそうで、今回は『六本松 蔦屋書店』内のカフェで、入学のきっかけや仕事でデザインしたもの、今後の目標など聞いてみました。

まずは"BOOK&CAFE"スタイルの『六本松蔦屋書店』レポートから!

食、旅、子育て、アート、ファッションをテーマに、本・音楽・映画を豊富に取りそろえ、日々のくらしを豊かにする時間と空間を提供する、"BOOK&CAFE"スタイルの『六本松 蔦屋書店』。

各ジャンルには、ライフスタイルを提案するコンシェルジュがいて、旅コンシェルジュは、世界を2周し、120ヵ国を巡った森卓也氏。そのほか、音楽コンシェルジュ、ファション雑貨コンシェルジュもいるのだとか。

店内には、アート展示やキッチンを含む6箇所のイベントスペースがあり、ポップアップショップ、トークショー、キッズイベント、インストアライブなど開催されるそう。

また、九州初上陸・新感覚コーヒー「スターバックス®ナイトロ コールドブリューコーヒー」が味わえる「スターバックス」をはじめ、サンドウィッチスタンド「BUY ME STAND」、スムージー&スープ店「Maazel Maazel」、文具・雑貨店「CONERSHOP」などが出店され、見どころ満載!

ゆっくりと堪能したいな...と思う気持ちをぐっと抑えて、インタビュースタートです。

はじめてデザインしたものは、バレエやフラダンスなどの稽古風景を紹介するフリーペーパー?

南野さんは、九州大学・経済学部を卒業後、就職活動していたが、趣味だったカメラを本格的に学びたい想いから、写真の専門学校に通うべく上京。

しばらくして、写真を学ぶ傍ら、東京都内のレンタルスタジオでアルバイトをはじめたそう。バレエ、演劇、各種ダンスなど、多目的に使用できる稽古場で、"夢に向かって稽古に励むアーティストの卵"から"各界一流の著名人"まで、ジャンルを超えたさまざまな人が集まる! とてもディープな場所だったらしいです...。

基本業務は、スタジオ管理全般だったそうですが、スタジオの上司が、グラフィックツール「Illustrator」の使い方を教えてくれ、これがデザインをはじめるきっかけに。

「当時スタジオを出入りするお客さんの宣材撮影(宣伝材料写真/アー写のカメラ撮影)を行っていて、その人脈×グラフィックツールのMIXで、バレエやフラダンスなどの稽古風景を紹介するフリーペーパーをデザイン/発行。それから名刺やチラシデザインをするなど、広がりを見せていったんです。とても楽しかった!」と南野さん。

学校卒業後も働いていたが、震災をきっかけに福岡へ戻ってきて、九州TSUTAYAに入社することへ。

入学のきっかけは、きちんと体系立ててデザインを学び、質を高めるため!

九州TSUTAYAに入社した当初、デザインはほとんど行っていなかったそうです。

はじめは店内サウンドレンタルの新作タイトル/特設コーナー向けのPOP制作をする程度だったらしいが、これまでデザイン経験があったことから、徐々にさまざまなツール作成をするように。

しかし、これまで独学でデザインしていたので、「このデザインで本当にいいのか?」「これではテンプレートをカスタマイズしているだけじゃないのか...?」

一人でデザインしていくことの壁に直面して「きちんとデザインを体系立てて学び、質を高めていきたい!仕事の効率化や納期短縮にもつなげたい!」と考えるようになり、STUDIO福岡への入学を決意される。

ビジュアルを作ることの意識だけでは、デザインができないことを痛感

「入学したことで仕事で活かせていることは?」と聞いてみると、「コンセプトワーク!」と即答だった南野さん。

独学でデザインしているときは、ビジュアルをつくることばかりを意識。企画する上でのフレームワークやコンセプトワークというものは、ただ形式的な作業の一部で、コンセプトワークをする意義を実感できていなかったそうです。

「Webサイト課題に入って、いざデザインをしていくと、どの情報をどこに配置した方が良いか?イベント情報が先か?新着情報が先か?キービジュアルは何がいいか? とても混乱しました...。Webサイトの目的や役割、ターゲットユーザーが定まってない。だから、コンセプトワークが大事なのか...!」と作品課題を通して、多くの気付きがあったことを語ってくれました。

「六本松 蔦屋書店」や「TSUTAYA BOOK GARAGE」で南野さんが手掛けたデザインのご紹介!

映画のジャンル数は多く、色選びが大変だったいう、レンタルコーナーのジャンルPOPデザイン。当校講師/カラーエンジニアにも相談して、アドバイスをもらい助かったそうです。

ファション雑貨「吉嗣商店」の店内サイン制作。コンシェルジュ吉嗣氏の家紋をモチーフにしてロゴマークをデザインしたそうです。

TSUTAYAオリジナルの雑貨デザインや店内サインを手がけた「TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免」は、日本の店舗/空間デザインを紹介する雑誌『商店建築』でも特集されている。

店内デジタルサイネージ(電子看板)の広告デザインやイベント告知画像。これをきっかけにLP(ランディング・ページ)やバナー制作を行うようになったのだとか。

今後、デザインチームを作り、CIやブランディングにも挑戦したい!

今後の目標を聞いてみると、「まずは、九州TSUTAYAのコーポレートサイト制作」という南野さん。

というのも今回、受講にあたって会社の支援もあり、Webサイトの仕上がりについてはプレッシャーを感じているそうです...。

「ただ、クラスメイトと一緒に学び、みんなの作品を見たり、意見交換すると、自分には無いアイデアや表現ばかりで参考になる。いい刺激や影響を受けるので、(自身の作品も)一人だけでは到達できないカタチになっていくのを実感できる!」とのこと。

「今後はデザインチームを作り、CI(コーポレート・アイデンティティー)やブランディングの仕事にも挑戦してみたい。いつかクラスメイトと仕事ができたら、本当に最高ですよね!」とワクワクした表情で話してくれました。

スタッフ崎元

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