デザイン関連|在宅|働き方図鑑

公開日:2023-07-01

在宅・フリーランスとはどんな働き方なのか・どんな仕事をするのか

フリーランスとして仕事をこなしていく場合、デザイン業務以外に企業体で行われている、営業活動や事務処理、経理に総務など全ての業務を全て自分で行うことが一般とされています。
拘束時間の設定や労働時間の制約もない為、居住の自由や、自分らしい働き方が出来るのが魅力となります。結婚・出産などで企業を離れた方で、子育ての空き時間等に専門スキルを活かしたい主婦のデザイナーなども活躍しています。特に、主婦として、また母親としての視点などをデザインに取り入れたいというクライアントも多くいるため、需要も多くあります。
広告代理店や印刷会社、制作プロダクションなどから依頼を受けるため案件は様々。企業のPRや広告、告知することが主に目的とされており、PhotoshopやIllustratorを使用しデザイン案件をこなしていきます。
また技術はもちろんのこと、どこから案件を見つけてくるかが課題となります。自身で営業も行わなければなりません。そのための動きとして2点ほど例をあげます。
まずはポートフォリオ(自ら手掛けたデザイン作品集)を作り営業するという手法で、手元の紙面のポートフォリオなどを見せる方法と、ポートフォリオサイトを作りどこでも誰でも見てもらえるようにする方法があります。クライアントからお仕事をもらうときには、デザイン、構成力を判断する材料となります。
2つめとしてはランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングの活用です。クライアントが募集している内容からデザインを提案しコンペ形式に受注をしていきます。
ポートフォリオを磨き上げ、業界での人脈からお仕事へ繋げていく。さらに案件サイトなど複数のチャンネルを使用し大きく稼げる可能性があるのがフリーランスの強みとなります。

在宅・フリーランスにはどんな人が向いているか

企業で請け負っているものを個人で請け負っていくためには信頼が大事です。ですので、クライアントとのやり取りで信頼をしてもらうためにも、納期を守る、連絡をきちんととるといった当たり前かつ大事なことをしっかりとできる自己管理能力に長けている人が望ましいでしょう。
もちろん制作物のクオリティややりとりにもすべて責任がかかってきますので、責任感が強い人も向いているでしょう。
企業の中で営業がとってきた仕事をするのとは違い、フリーランスは自身で仕事を掴んでいく必要があります。ですから、営業経験がある人はフリーランスとしても自分の営業をしていくことが出来るため、向いているといえるでしょう。また、営業をしない営業と言われている、自身のポートフォリオサイトや受注を管理するサイトを充実させ、SEOなどを強化していくことで、サイト上から仕事を受注していくこともできるため、Webマーケティングが得意な人や、ブログやSNSなどで自身をうまく発信できる人も向いているでしょう。最近では、ポートフォリオサイトを別途作らずとも、instagramやtumblr、noteなどのサービスを使い、自身の作品を掲載している人もいます。いずれにせよ、自己主張ができるということが向いている要素となります。このように、営業から、すべてのやりとりまで自身でこなしていくためにも、コミュニケーション能力のある人が求められます。
そして、デザイン対象や技術も日々移り変わっているため、最新の技術を自らキャッチアップをする必要があり、情報を収集する意欲のある人が向いています。

在宅・フリーランスでデザインの仕事をするには

フリーランスになる上で、まずはスキルを身につけましょう。グラフィックデザイナー、アートディレクターなどの職種を目指すにはまず土台としてAdobe Illustrator(イラストレーター)やAdobe Photoshop(フォトショップ)などのグラフィックソフトスキルを身に着け、WebデザイナーはHTMLやCSSなどのコーディングスキルおよびJavaScript などのプログラミングスキルを身に着けます。もちろんソフトスキルだけでなく、デザインルールの理解などの知識も必要です。そして、一般的には制作のフローを理解し実績を積むためにも制作会社に入った後にフリーランスになる人が多いです。様々な案件に携わることで自身の制作スキルの向上が見込めます。また、一度制作会社に入ることにより同業種の『人脈』を得ることができ、デザイナーが必要となったときにお声がけいただける環境が近道となります。
そういった人脈を使った受注のほかに、最近ではランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録することで、仕事を受注することもできるため、うまく活用するとよいでしょう。デジタルハリウッドでも、xWORKSといった企業とフリーランサーを案件で繋ぐサービスがあります。また、就職マッチングイベントのクリエイターズオーディションなどで、業務委託契約を結ぶ方法もあります。このように、様々な経路で仕事を受注できる道があります。
いきなりフリーランスになるのが不安な方は、まずは副業程度にはじめ、少しずつ受注を増やし、独立を目指すやり方もあります。
企業では大きな案件が多いですが、フリーランスになった場合には、名刺やチラシ、バナーやLP(ランディングページ:1ページで完結する広告などでよく使われるWebページ)などの案件が1人で回しやすいでしょう。身近に仲間がいれば、自身がアートディレクションをし、映像制作やコーディングなどを人に任せるといったフリーランスでありながらチームで働くやり方もありますので、人脈も広げていくとよいでしょう。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部