Unreal Engineとは

Unreal Engineとは

公開日:2026-06-25

ゲームや映像の世界に憧れて「Unreal Engine(アンリアルエンジン)を触ってみたい」と思っても、何ができて、どこから手をつければよいのか分かりにくいですよね。Unreal Engineは、プログラミング未経験の方でもノードをつなぐ感覚で開発を始められる一方、UE5の新機能を使えばプロの現場と同じ映像表現にも挑戦できる、懐の深いツールです。この記事では、基礎から、できること、UE5の主要機能、始め方と学習ロードマップ、料金やキャリアまでを、2026年6月時点の最新情報で整理してやさしく解説します。最後まで読めば、自分が次に何をすべきかが見えてくるはずです。

この記事の要点

Unreal Engineとは Epic Gamesが開発する、無料で使えるリアルタイム3D制作ツール。ゲーム・映像・建築・XRまで幅広く活用。
UE5の主要機能 Lumen・Nanite・Megascans(Fab)・MetaHumanで表現が進化。最新版はUE5.8(2026年6月)、次世代のUE6も発表済み。
始め方・学び方 Blueprintでノーコード開発が可能。小さく作って「完成させる」ことを軸に学習ロードマップを描く。
料金・キャリア 学習・個人利用は基本無料。CGデザイナーの平均年収は約509万円(厚労省 job tag・2024年時点)。

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは|Epic Gamesの無料ゲームエンジン

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは、ゲームや映像などのリアルタイム3Dコンテンツを制作するための統合開発ツールで、アメリカのEpic Games(エピックゲームズ)が開発しています。略してUEと表記され、世界で広く使われているゲームエンジンの一つです。ゲームエンジンとは、3Dの描画・物理演算・音・入力・当たり判定など、ゲームや映像づくりに必要な機能をひとまとめにした「制作の土台」となるソフトウェアのことです。

もともとは1998年に発売されたFPS(First-Person Shooter=一人称視点のシューティングゲーム)『Unreal』を開発するために生まれたエンジンで、以来20年以上にわたって進化を続けてきました。動作環境はクロスプラットフォームで、Windows・macといったPCはもちろん、PlayStation 5やXbox、Nintendo Switch、スマートフォン(iPhone・Android)向けのコンテンツ制作にも対応しています。エンジンのコア部分はC++というプログラミング言語で記述されており、高い処理性能と表現力を両立しているのが特徴です。

ちなみにUnreal Engineは、ギネス世界記録に「最も成功したビデオゲームエンジン」として認定された実績があります。公式ポータルやドキュメントは日本語にも対応しており、初学者でも情報を探しやすい環境が整ってきています。学習用としても、商用の本格開発でも、同じエンジンをそのまま使えるため、入口から仕事まで地続きで学べる点も大きな魅力といえるでしょう。

Unityとの違いと、どちらを選ぶべきか

ゲームエンジンの話題でUnrealとよく比較されるのがUnity(ユニティ)です。両者はゲーム開発の代表的な2大エンジンとされますが、優劣ではなく「得意分野の違い」で捉えるのがおすすめです。一般的に、Unityはスマートフォン向けゲームや2D、インディー開発、軽量な動作が求められる場面で選ばれやすく、Unreal Engineはハイエンドな3D表現やAAAタイトル(大規模・高予算の作品)、映像制作の分野で強みを発揮すると考えられます。

どちらを学ぶか迷う場合は、「自分が最終的に作りたいもの」から逆算するのが近道です。フォトリアルな3D表現や映像、大規模なゲームに惹かれるならUnreal Engineが有力な選択肢になります。なお、両方の基礎を理解しておくと、現場での選択肢が広がるという見方もできます。

Unreal Engineで何ができる?|ゲーム・映像・建築・XR

Unreal Engineは「ゲームエンジン」という名前から想像される範囲を超えて、いまや総合的なリアルタイム3D制作ツールへと進化しています。ここでは代表的な4つの活用分野を見ていきましょう。

① ゲーム開発(ほぼ全ジャンルに対応)

FPS専用というかつてのイメージとは異なり、現在ではアクション、RPG、アドベンチャー、ホラー、格闘など、ほぼあらゆるジャンルのゲームを制作できます。大規模なAAAタイトルから個人・少人数のインディーゲームまで、規模を問わず採用されているのも特徴です。近年は国内のゲーム開発でも採用事例が増えており、UE5の登場でフォトリアルな表現の幅がさらに広がりました。

代表的な採用タイトルとしては、Epic Games自身が手がける『フォートナイト』のほか、『ファイナルファンタジーVII リメイク』シリーズ、ソウルライクRPG『Lies of P』、世界的にヒットした『Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)』などが知られています。一方で、すべての有名タイトルがUnreal製というわけではなく、開発元が独自エンジンを使う例も多いため、「どのエンジンで作られているか」を調べてみると、ツールごとの個性が見えてきて学びになります。

② 映像制作・バーチャルプロダクション

映画やドラマ、CM、MV(ミュージックビデオ)などの映像制作でも、Unreal Engineの活用が広がっています。特に注目されているのがバーチャルプロダクションという撮影手法です。これは、スタジオの大型LEDウォールにUEでつくった背景をリアルタイムに映し出し、その前で実写撮影を行う方法です。ロケに行かずに多彩な背景で撮影できる、被写体への照明や反射が自然になる、その場で背景を調整できるといった利点があります。ディズニーの実写ドラマ『マンダロリアン』の背景表現に使われたことで広く知られるようになりました。

③ 建築・自動車・製造のビジュアライゼーション

ゲームや映像以外でも、建築・自動車・製造といった業界で「ビジュアライゼーション(可視化)」の用途が増えています。たとえば、完成前の建物の内外観を仮想空間で歩いて確認したり、新型車のプロトタイプを3D空間で走らせて検討したりと、リアルタイムで設計やプレゼンテーションに活用されています。実物をつくる前に体験できるため、関係者の合意形成やコスト削減にもつながります。

④ メタバース・VR/AR(XR)

メタバースやVR/AR(仮想現実・拡張現実)といった次世代分野とも相性がよく、教育・医療・エンターテインメントなど多様な領域で導入が進んでいます。こうしたXR(クロスリアリティ)領域に興味がある方は、XR専攻(VR/AR/MR)のように専門的に学ぶ道もあります。映像分野により軸足を置きたい場合は、動画クリエイター専攻で映像表現を体系的に学ぶ選択肢もあります。

UE5の主要機能|Lumen・Nanite・Megascans・MetaHuman

「UE5」と呼ばれるUnreal Engine 5は、表現力とワークフローを大きく進化させたバージョンです。実務でよく話題になる主要機能を押さえておきましょう。

Lumen(ルーメン)|リアルタイムのライティング

Lumenは、光の反射や間接光を動的に計算する「グローバルイルミネーション」をリアルタイムで実現する機能です。従来は時間をかけて事前計算(ベイク)していたライティングを、シーンを編集しながらすぐに確認できるため、制作のスピードと品質の両立に貢献します。

Nanite(ナナイト)|超高密度なモデルを軽く扱う

Naniteは「仮想化ジオメトリ」と呼ばれる仕組みで、数億ポリゴン級の非常に細かい3Dモデルでも、必要な分だけ効率的に描画してくれます。これにより、ディテールを犠牲にせず大規模なシーンを構築しやすくなりました。

Megascans・Fab|高品質アセットの調達

リアルな質感づくりを支えるのが、実物をスキャンした高品質素材ライブラリ「Megascans(メガスキャン)」です。Epic Gamesのコンテンツマーケットプレイス「Fab(ファブ)」に統合され、2024年以降はモデルや素材の入手の窓口がFabに一本化されました。Megascansの一部アセットは無料で利用できます。

MetaHuman(メタヒューマン)|フォトリアルな人物表現

MetaHumanは、フォトリアルなデジタルヒューマン(仮想の人物)を比較的短時間で作成できるフレームワークです。2025年6月公開のUE5.6からは、MetaHumanをエンジン内で完結して制作できるようになり、ワークフローがより効率的になりました。

最新バージョンUE5.8(2026年6月公開)

Unreal Engineは半年ごとを目安にバージョンアップを重ねており、2026年6月時点の最新安定版はUE5.8です。直前のUE5.7(2025年11月公開)に続くアップデートで、広大な地形をつくる「Mesh Terrain」、多数の動的ライトを扱える「MegaLights」の製品版化、負荷を抑えた照明モード「Lumen Lite」、大量のMetaHumanを群衆として配置できる機能、Webカメラ一台で全身の演技を取り込めるマーカーレスのモーションキャプチャなど、制作の幅を広げる機能が加わりました。なお、UE5.8はUE5系として計画されている最後の大型リリースとされ、今後の開発の主軸はUE6へと移っていきます。最新版の機能は更新されていくため、学習の際は公式情報もあわせて確認すると安心です。

そのほかの押さえておきたい機能

主役級の機能以外にも、制作を支える仕組みが多数用意されています。たとえば、爆発や煙・魔法のようなエフェクトをつくる「Niagara(ナイアガラ)」、布や破壊などのリアルな挙動を再現する物理エンジン「Chaos(カオス)」、広大なマップを分割して扱いやすくする「World Partition」、カメラワークや演出をタイムラインで組む「Sequencer(シーケンサー)」などです。名前を最初からすべて覚える必要はありませんが、「やりたい表現に対応する機能が用意されている」と知っておくと、学習の見通しが立てやすくなります。

次世代のUnreal Engine 6(UE6)も発表済み

さらにEpic Gamesは、次世代バージョン「Unreal Engine 6(UE6)」の構想も公表しています。UE6は、これまで別々だったUnreal EngineとUEFN(Unreal Editor for Fortnite=Fortnite向けの制作環境)を一つに統合し、より大規模で持続的なオンライン体験をつくれる基盤を目指すとされています。ゲームプレイの実装には「Verse(ヴァース)」という新しい仕組みが採り入れられる計画です。早期アクセス版は2027年末ごろを目標とされており、正式版の提供はその先になる見込みです。つまり、2026年6月時点で実際の制作に使う中心はあくまでUE5であり、UE6は「これから来る未来」として頭の片隅に置いておけば十分です。Epicは既存プロジェクトを引き継げるよう段階的に移行する方針を示しているため、いまUE5で学ぶことが無駄になる心配は小さいと考えられます。

プログラミング不要?Blueprintで始めるノーコード開発

Unreal Engineが未経験者に支持される大きな理由が、「Blueprint(ブループリント)」と呼ばれるビジュアルスクリプティング機能です。Blueprintは、あらかじめ用意された「ノード」と呼ばれる部品を線でつないでいくことで、キャラクターの動きやゲームの仕組みを、コードを書かずに組み立てられる仕組みです。

プログラミングの文法を覚える前に、まず「動くものをつくる楽しさ」を体験できるため、最初の一歩のハードルを下げてくれます。もちろん、本格的・大規模な開発ではC++を併用する場面もありますが、まずはBlueprintで全体像をつかみ、必要に応じてC++に踏み込んでいく学び方が一般的です。ノーコードから始めて、徐々にできることを広げていける点は、独学にもスクール学習にも適しているといえるでしょう。

なお、将来のUE6では実装の仕組みが段階的に進化していく計画が示されていますが、移行用の変換ツールの提供や互換性への配慮も併せて公表されています。Blueprintで身につける「処理の流れを組み立てる」という考え方そのものは、今後も役立つと考えられるため、いまから取り組む価値は十分にあります。

Unreal Engineの始め方|インストールと必要スペック

Unreal Engineは、基本的に無料でダウンロードして始められます。初めての方は、次のステップで進めるとスムーズです。

1

Epic Games Launcher を入手

公式サイトから「Epic Games Launcher(エピックゲームズ ランチャー)」をダウンロードしてインストールします。

2

エンジン本体をインストール

ランチャーの「Unreal Engine」タブからエンジン本体をインストールし、起動後に「新しいプロジェクトを作成」を選びます。

3

テンプレートから触り始める

目的に応じたテンプレートを選ぶと、最初から動く土台が用意されます。サンプルでキャラクターを歩かせる、ライティングを変えるなど小さな変化から試すのがおすすめです。

動作させるPCのスペックも気になるポイントです。快適に動かすための目安としては、64bitのWindowsまたはmacOS、16GB以上(できれば32GB)のメモリ、ある程度のVRAM(ビデオメモリ)を備えた専用GPU(グラフィックボード)、読み書きの速いSSDがあると安心です。必要環境はバージョンによって変わるため、導入前に公式ドキュメントで最新の推奨環境を確認することをおすすめします。手持ちのPCで動くか不安な場合は、まず無料で導入して動作を試し、本格的に取り組む段階で環境を見直すという進め方もあります。

未経験からの学習ロードマップ|何から始める?

「インストールしたものの、何から学べばいいか分からない」という声はとても多く聞かれます。未経験から進める場合は、次のような順序が取り組みやすいでしょう。まずは公式の「ラーニング」やチュートリアル動画で、画面の見方や基本操作に慣れることから始めます。次に、「ボールを転がす」「小さな部屋をつくる」といったごく小さな課題で、ひとつずつ機能を試します。そのうえで、短いミニゲームや数十秒の映像など、規模の小さい作品を「最後まで完成させる」経験を積み、改良しながらポートフォリオ(作品集)に育てていきます。

上達のコツ:小さく作って「完成させる」

最初から大作を目指すよりも、小さくても完成までやり切るサイクルを何度も回すことが、上達への近道だと考えられます。完成の達成感が次の学習のモチベーションにもつながります。

つまずきやすいポイントと対策

Unreal Engineは機能が非常に豊富なため、初学者は「どこから手をつければいいか分からず迷子になる」「英語の情報が多くて読み解けない」「高負荷で動作が重く、挫折してしまう」といった壁に当たりがちです。対策としては、学ぶ範囲を欲張らずに絞ること、そして何より「小さくても完成させる」ことを優先するのが効果的だと考えられます。うまくいかないときは、いったん一つ前のチュートリアルに戻って基礎を固め直すのも有効です。

おすすめの学習教材・情報源

何から手をつけるか迷ったら、まずは公式の学習リソースから始めるのがおすすめです。Unreal Engine公式の「ラーニング」には、初学者向けの動画チュートリアルやサンプルプロジェクトが用意されており、画面を見ながら手を動かして学べます。あわせて、用語や操作を調べられる公式ドキュメント(日本語対応)も心強い味方です。書籍で体系的に学びたい場合は、ダンジョンづくりやミニゲーム制作を通して操作を覚えられる入門書から入ると、挫折しにくいと言われています。大切なのは、情報を集めすぎて手が止まらないこと。「一つの教材を、最後までやり切る」ことを意識すると、確かな手応えにつながります。

独学の限界と、スクールという選択肢

独学は手軽に始められる一方で、体系立てて学びにくい、つまずいたときに質問できる相手がいない、モチベーションが続きにくい、といった難しさもあります。特に、Unreal Engineは扱える範囲が広いぶん、「自分の目標に対して、今どこを学ぶべきか」を独力で判断し続けるのは簡単ではありません。短期間で実務レベルを目指したい方や、現場で通用する制作フローまで体系立てて身につけたい方は、専門スクールでプロの講師から学び、フィードバックを受けながら作品を仕上げていくことも有力な選択肢です。

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現代的なゲーム・映像の開発フロー|プリプロダクションからプロダクションまで

チームで制作を進める現場では、Unreal Engineは「みんなが集まる共通の制作基盤」として機能します。開発全体の流れを理解しておくと、自分がどの工程に関わりたいのかが見えてきます。一般的な制作フローは、大きく3つの段階に分かれます。

1

プリプロダクション(企画・設計)

企画やコンセプトを固め、コンセプトアートや仕様を整理。完成イメージを試作する「プリビズ」でチームの方向性を共有し、後工程の手戻りを減らします。

2

プロダクション(制作・実装)

モデリング・テクスチャ・リギング・アニメーションなどのアセット制作と、ステージを組む「レベルデザイン」を並行。BlueprintやC++で動きを実装し、Lumenでライティングを整えます。

3

ポストプロダクション(最適化・仕上げ)

動作の最適化やデバッグ、表現の磨き込み(ポリッシュ)を行い、各プラットフォーム向けにビルドして仕上げます。

こうした一連の流れを理解しておくと、チームでの連携がスムーズになり、未経験から現場に入ったときにも全体像を見失わずに済みます。職種ごとに担当は分かれていても、同じUnreal Engine上で作業するため、互いの仕事を理解していることが円滑な連携につながります。

Unreal Engineのキャリアと将来性|年収・求人・需要

学んだスキルが仕事につながるのかは、誰もが気になるところです。Unreal Engineに関わる職種は幅広く、ゲームの動きや仕組みを実装する「ゲームプログラマー」、世界観をつくり込む「3DCG/背景アーティスト」、アーティストとエンジニアの橋渡しをする「テクニカルアーティスト」、撮影現場でリアルタイム背景を操作する「バーチャルプロダクションのオペレーター」などがあります。同じスキルでも、関わり方によってゲーム・映像・産業用途と進む先が変わるのが面白いところです。

CGデザイナーの平均年収 約509万円 厚労省 job tag(2024年時点)
活躍フィールド 3領域+ ゲーム/映像/産業可視化
学習開始コスト 0円 UEは無料で導入可

年収の目安として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag(じょぶたぐ)」によると、CGデザイナー(CG制作者)の平均年収はおよそ509万円とされています(2024年時点)。もちろん、年収は経験・スキル・案件規模・企業によって大きく変わるため、あくまで参考値です。実際の求人を見ると、転職サービスのdodaなどにはUnreal Engine関連の募集が数多く掲載されており、年収レンジにも幅があります。需要の面では、ゲームに加えて映像・バーチャルプロダクションの分野でUnreal Engineを扱える人材が求められる場面が増えています。職種ごとの仕事内容はクリエイターのお仕事図鑑、多様な働き方はクリエイターの働き方図鑑も参考になります。

Unreal Engineの料金・ライセンス|無料の範囲とロイヤリティ

Unreal Engineは、学習や個人制作の範囲であれば基本的に無料で利用できます。費用が関わってくるのは、主に商用でゲームをリリースして一定以上の売上が出た場合です。

基本利用料 0円 学習・個人・小規模は無料
ゲームのロイヤリティ 5% 生涯売上100万USD超の部分
EGS同時配信なら 3.5% Launch Everywhere条件

ゲーム用途では、製品ごとの生涯売上が100万米ドルを超えた部分に対して5%のロイヤリティ(使用料)をEpic Gamesに支払う仕組みです。さらに、Epic Games Store(エピックゲームズストア)に他ストアと同時かそれ以前に配信する「Launch Everywhere with Epic」の条件を満たすと、料率が3.5%に軽減されます。なお、Epic Games Store経由の売上にはロイヤリティがかかりません。一方、映像制作や建築可視化といった非ゲーム用途では、売上が一定規模を超える企業に対してシート単位の年間サブスクリプション型のライセンスが用意されています。逆にいえば、これから学ぶ個人や学生、小規模な制作であれば、実質的に無料で本格的な開発に取り組めるということです。

デジタルハリウッドでUnreal Engineを学ぶ|未経験からプロへ

「独学だけでは不安」「現場で通用するレベルまで体系的に学びたい」という方には、専門スクールという選択肢があります。デジタルハリウッドの本科CG/VFX専攻では、Unreal Engineを含むCG/VFX制作を、プロの現場を見据えて1年で集中的に学べます。3DCGの基礎からじっくり積み上げたい方は3DCGデザイナー専攻、VR/ARなどの空間表現に進みたい方はXR専攻など、目指す方向に合わせて学びを選べます。

ここで一点、学びの方向性について補足します。本科CG/VFX専攻でのUnreal Engineの扱いは、「プレイできるゲームそのものを一本完成させる」ことを目的にするのではなく、Maya(マヤ)などの3DCGツールと連携しながら、背景や世界観をリアルタイムで成立させることに重きを置いています。ゲームのプログラムを一から組むというより、映像にもゲームにも通じる「世界観をつくる力」を磨くイメージです。とはいえ、現場で広く使われるUnreal Engineの制作フローを理解しておくことは、ゲーム業界への就職・転職においても有利に働くと考えられます。

実際に、本科CG/VFX専攻の卒業制作では、Unreal Engineを活用した作品も生まれています。

▲ 本科CG/VFX専攻の卒業制作より。Unreal Engineを活用した作品例です。

デジタルハリウッドはこれまでに10万人以上の修了生を輩出してきた実績があり、現役クリエイターの講師や卒業生インタビューから、リアルな制作・キャリアの様子を知ることができます。学習後の就職・転職サポート体制が整っているほか、対象講座では専門実践教育訓練給付金(最大70%)の対象講座など、学費負担を抑える制度を活用できる場合もあります(2026年度の対象可否は要確認)。どのコースや学び方が合うかは一人ひとり異なります。まずは無料の説明会で、ご自身の目標や状況に合わせて個別に相談してみることをおすすめします。

コース名:本科CG/VFX専攻(Unreal Engineを学べるコース)
関連コース:3DCGデザイナー専攻/XR専攻
サポート:就職・転職サポート/給付金対象講座あり
受講形態:通学/全国36校舎・オンライン相談可

説明会無料・個別相談OK・経済産業省リスキリング支援事業対象講座あり

Unreal Engineに関するよくある質問(FAQ)

UnityとUnreal Engine、どちらを学ぶべきですか?
作りたいものから選ぶのがおすすめです。スマホ向けや2D、インディー開発に関心があるならUnity、フォトリアルな3D表現や映像、大規模なゲームに惹かれるならUnreal Engineが有力です。優劣ではなく、得意分野の違いで考えるとよいでしょう。
プログラミング未経験でも始められますか?
始められます。Blueprintというノードをつなぐ仕組みを使えば、コードを書かずに動くものをつくれます。慣れてきたら、必要に応じてC++に少しずつ踏み込んでいく学び方が一般的です。
Macでも使えますか?
使えます。Unreal EngineはWindowsとmacOSの両方に対応したクロスプラットフォームのツールです。ただし、快適に動かすにはある程度のスペックが必要なため、導入前に公式の推奨環境を確認しておくと安心です。
習得までどのくらいかかりますか?
目標レベルや学習時間、これまでの経験によって個人差が大きいため、一概には言えません。基本操作に慣れるだけなら短期間でも可能ですが、実務レベルを目指す場合は計画的に継続して学ぶことが大切です。学習ペースや目標は、スクールの無料相談で具体的に相談することもできます。
商用利用は無料ですか?
学習や個人制作は基本的に無料です。ゲームを商用リリースして生涯売上が100万米ドルを超えた場合などに、超過分へロイヤリティが発生します。
これから学ぶなら、UE5とUE6のどちらを使えばいいですか?
2026年6月時点で実際の制作に使う中心はUE5です。UE6は早期アクセスが2027年末ごろを目標とされた将来のバージョンで、段階的な移行や変換ツールの提供が示されています。まずはUE5で基礎と制作の流れを身につけておけば、UE6の時代にもスムーズに移行しやすいと考えられます。

まとめ|Unreal Engineは「リアルタイム3D」の総合ツール

  • Unreal EngineはEpic Gamesが開発するリアルタイム3D制作ツールで、ゲームだけでなく映像・建築・XRなど幅広い分野で活用されている
  • UE5ではLumen・Nanite・Megascans(Fab)・MetaHumanなどが表現を進化させ、最新版はUE5.8。次世代のUE6も発表済み(早期アクセスは2027年末目標)
  • Blueprintを使えばプログラミング未経験でも開発を始められ、無料で導入できる
  • 小さく作って「完成させる」ことを軸に学習を進め、必要に応じてスクールという選択肢も検討できる

まずは小さな一歩から触れてみて、もし本気でクリエイターを目指したくなったら、プロの現場を見据えた学び方を知ることが次のステップになります。あなたの「作ってみたい」を形にする一歩を、今日から始めてみてください。

Written By

デジタルハリウッド スクール 編集部

Web・映像・3DCG・デザインを学ぶ受講生一人ひとりの挑戦を日々サポートしてきた経験をもとに、現場のリアルな声や最新の学習トピックスを発信しています。

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著者:デジタルハリウッド スクール 編集部