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CGとは|CGの種類・使うメリットからCG技術の歴史・将来性まで解説

CGとは|CGの種類・使うメリットからCG技術の歴史・将来性まで解説

公開日:2024-08-21

映像、広告、医療など幅広い分野でCGは使われるようになりました。私たちの生活でも身近な場面で見るようになったCGですが、今回は、そもそもCGとは何かといったことから、CGの種類・使うメリットからCG技術の歴史・将来性まで紹介します。

【目次】

CGとは?

「CG(シージー)」とは「Computer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)」の略であり、コンピュータを使って描かれた図形や画像のことを指します。またこれらを作成するための技術という意味もあります。

専用のグラフィックソフトを使用して本物そっくりの2次元や3次元のコンピューターグラフィックスを制作することができます。映画をはじめとする映像表現の中では欠かせない技術であり、CGを全く使わない作品はほぼ皆無となっています。

日本ではCGという言葉で通じますが、欧米では「CGI(Computer Generated Imagery:コンピューター・ジェネレイテッド・イマジューリー)」という場合があります。「コンピュータ(Computer)で生成された(Generated)画像(Image)」という意味です。

CGの種類について

CGには大きく分けて「2DCG」と「3DCG」という2つの種類があります。これらの区分は作成のプロセスによる区分とされ、作品としての区分はどちらで創られたかの大別はできません。2Dで描いた後に3Dで描かれた物を合成する、またその逆も頻繁に行われています。
またこれ以外にも、「CAD(キャド:Computer Aided Design)」という製図、設計をおこなうシステムもCGのひとつです。

2DCG

「2DCG」とは、「Two-dimensional Computer Graphics(2次元コンピュータグラフィックス)」の略です。コンピュータを用いて描く平面の絵を指し、使用するソフトには主にラスター形式のペイント系と、ベクター形式のドロー系の2つがあります。
2DCGはフラットなイラストや子供向けのテレビアニメ、ロゴデザインなどに多く用いられます。紙に描いた絵をスキャンしコンピュータでデジタル加工したり、ペンタブレットやマウスなど使いコンピュータ上で描くなどの手法があります。

3DCG

「3DCG」とは、「Three-dimensional Computer Graphics(3次元コンピュータグラフィックス)」の略です。
コンピュータを使って3次元空間(仮想空間)を作り、そこに仮想の立体物を配置し2Dの情報に変換することで立体的に見せる手法です。これを使うことでまるで実写の様な高品質で精細なグラフィックスを制作することができます。これまでは研究所や大企業でしか用いられることができませんでしたが、20世紀末ごろからの急激なコンピュータ技術の発展により、現在ではゲームなどでも用いられるようになりました。

CGを使うメリットとは?

CGを用いるメリットは複数あります。今回は3つのポイントに絞って紹介します。

現実で表現するのは難しいことやものを表現することができる

CGを使うことで現実では難しいことやものを映像で表現することが可能になります。

ゲーム内での想像の風景やキャラクターをCGを使うことで再現できたり、ファンタジー映画において魔法表現がCGを使うことでできるようになったり物理的な制約を受けずに、創造した世界観の表現ができます。

制作プロセスが短縮される

CGを使うことで、余計な情報を削除しやすく、不要な箇所の除去の手間やコストの削減につなげることができます。試作も短時間で行うことができるため制作プロセスの短縮化にもなります。最近、映画・アニメなどの映像においてCGが多用されているのもこういったプロセスの短縮化・効率化といったメリットがある点も理由の一つでしょう。

細かな部分まで表現を作りこむことができる

CGを用いることで細かな箇所まで質感や色味を作りこむことができます。企業の商品プロモーションでもCGの利用が進んでいますが、商品の素材感だけではなく、目に見えない内部の構造・動きといったこだわりを映像に表すことができる点がCGを利用する利点の一つです。

CGの歴史について

映画

本格的に映画に使われ始めたのは、1980年代前半に製作されたSF映画の頃からと言われていますが、技術や予算の問題で多くはCGに見せた手描きや光学合成を使用していたといわれています。1990年代中頃には世界初のフルCGのアニメーション映画が公開されています。

ゲーム

1970年代前半に3Dを使った迷路ゲームが海外で登場し普及していきました。日本では1980年代後半から1990年代前半にかけて多くのゲーム機が登場して以降、3DCGのゲームが急激に増えています。

アニメ

日本のアニメでは1980年代前半辺りから利用されており、1990年代前半頃にはテレビアニメで実写とCGの融合が使われました。

デザイン

日本でCGによるデザインが一般化し始めたのは1980年代中頃からです。1987年に「Macintosh II」(初のカラー表示)が発売され、その後周辺機器も充実し広く普及していきました。

CG技術の将来性について

CGの技術は目まぐるしいスピードで進化しています。現在でも、映像だけに限らず様々な分野でCG技術の活用はされつつありますが、今後も医療・美容・広告・教育・物作り・エンタメなど様々な分野で活用が期待されます。

最近では、AI技術の発展もものすごいスピードで進んでおり、CGでさえAIの活用で自動生成ができる時代になってきました。その一方で、AIを用いたCG制作をしていくのかといった倫理観が問われる場面も増えてきています。

さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)がどこの業界・分野でも重要になってきており、今後ますますリアルでは表現の難しい映像表現を作りだすことのできるCGは求められるのではないかと思われます。

CGソフトの選び方

CGソフトは、多数ありますが、無料で使えるソフトもあれば有料で使えるものもあります。今回は、メジャーなソフトをそれぞれ無料・有料に分けて紹介します。

無料ソフト

無料ソフトで有名なソフトは「Blender(ブレンダー)」です。ブレンダーはオープンソースのソフトで誰でも無料で利用ができます。拡張機能やプラグインも数多くあります。プロや実際の映画・映像業界でも利用されています。

日本語にも対応しているので、CGに興味はあるけどまずは無料で始めてみたいという方にはおすすめのソフトです。

有料ソフト

有料ソフトは数多くありますが、CG制作の現場において最も使われているソフトは「Maya(マヤ)」というソフトです。ディズニーやハリウッドといった本格的な映像を作る現場のみならず、多くの制作現場で実際に用いられていることの多いソフトです。Mayaとセットで「3ds max」という有料ソフトも使われることの多いソフトです。

決して安い費用ではありませんが、本気でCGデザイナーを目指す方であれば、スキルや知識を身につけておいた方が良いソフトと言えます。

ゲーム制作に関わるための勉強をするなら“デジタルハリウッド”

最近では、ゲーム制作においてCG活用は切っても切り離せません。壮大で迫力のあるCGグラフィックがあるおかげでゲームにリアリティを持たせることができます。実際にゲーム制作に携わりたいと思う方も増えています。

ゲーム制作でCGデザイナーとして未経験から活躍したいという方におすすめなのが、「デジタルハリウッド専門スクール」です。独学でCGスキルを身につけることもできますが、最短で体系だったカリキュラムで就職・転職を目指したい場合、1年で受講ができるデジタルハリウッド専門スクールのCGコースをおすすめします。


本科CG/VFX専攻

専科3DCGデザイナー専攻


有料ソフトで紹介したMayaはどちらのコースでも学ぶことができます。また、学生の間は学生版を無料で利用することが可能です。

独学の場合は、モチベーションが保ちづらいという点もありますが、専門スクールの場合は、同じ志を持ったクラスメイトがたくさんいるためモチベーションも保ちやすい環境です。

未経験からCGを学びCG業界を目指したいと思っていらっしゃる方は、まずはデジタルハリウッド専門スクールの説明会にお越しください。お一人お一人にあわせたカウンセリングや最適なコースをご案内させていただきます。

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まとめ

今回は、CGとは何か、CGの種類・使うメリットからCG技術の歴史・将来性といった内容を紹介してきました。CGは将来的にも、様々な分野・業界で必要とされる技術であるといえます。今後、CG技術は益々発展すると考えられ、CGを使うことのできる人材もさらに求められるでしょう。興味をお持ちの方、まずはCGソフトを触ってみてください。さらに興味を持ち、未経験からCGクリエイターを目指したいと思った方はぜひ1度デジタルハリウッド専門スクールへ相談に来てみてください!CGクリエイターを目指す皆様を応援しています!

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著者:デジタルハリウッド スクール 編集部