デジタルハリウッド東京本校 ブログ

【海外就職希望者必見!】Jump into the world!
世界で活躍するCGアーティストに学ぶ
クリエイティブの真髄

2019-01-17

本科デジタルアーティスト専攻<全日1年制>のコンセプトの1つである”国内外を問わず、見る人に大きな感動を届けるアーティストを目指す”人材育成を実践するため、 『Jump into the world!世界で活躍するCGアーティストに学ぶクリエイティブの真髄』を東京および大阪で開催しました。


本専攻のテーマでもある”海外就職”を実現したアーティストをお招きした内容については、 「海外就職を叶えるまでのステップや海外でのCGアーティストとしての生活など、 実体験を聞くことができたので、 今後参考になった」、 「今まで聞いたことがない内容で、 とても勉強になった。 また、 セミナーを通して海外就職をより叶えたいと思った」等の感想も多くいただき、 大変好評をいただきました。


イベントの内容をダイジェストでご紹介いたします。

第1回 「イマイズミ式! 海外CGプロダクション就職セミナー」

今泉 隼介氏 (3DCGモデラー/株式会社モデリングブロス代表)
2000年に渡米。
カリフォルニア州立大学卒業後、 ロサンゼルスにあるZoic Studios( https://www.zoicstudios.com/ ) にてモデラーを務める。
アメリカ生活12年の後、 帰国。 帰国後はフリーランスモデラーとして映画、 コマーシャル等の映像制作に携わり、 専門学校講師として後進の育成にも務める。
得意分野は乗り物や背景などハードサーフェイスモデリング、 テクスチャリング。

今泉氏個人Twitterアカウント: @ShunImaizumi

アメリカならではの働き方!働き方の違いに驚きの声も・・・!

モデラーとして活躍されている今泉氏。
先ずは、 アメリカのCG企業での働き方についてからお話しいただきました 。

今泉氏が勤務されていたZoic Studiosでは、 家庭との両立のために朝5時に出社しているスタッフや、 出勤前にサーフィンをしてから出社するスタッフがいるとのこと。 フレックス制を採用している企業だからこその勤務体制の多様性や 学生の育成、 職種ごとの細かな分業など、 日本との働き方の違いに会場からは驚きの声があがりました。

また、 今泉氏のご経験から海外プロダクションへの就職に必要な要素をイ マイズミ式「3つのEと5つのステップ」としてお話しいただき、 海外就職までのどのようにステップを踏んで行くのかなど、 目標が明確になったという参加者が多くいらっしゃいました。

詳細レポートはこちらから:
https://school.dhw.co.jp/ school/tokyo/blog/20180701. html

第2回 Pixar Animation Studios アニメーター 原島朋幸氏による 「インクレディブル・ファミリー」メイキングセミナー>

原島 朋幸氏(アニメーター/Pixar Animation Studios)

神奈川県出身。 電気通信大学を卒業後エンジニアとして勤務している時にデジタル ハリウッドを知る。 デジタルハリウッド在籍中に作成したショートフィルムが1999 年にロスアンゼルスで開催されたシーグラフのエレクトロニックシ アターで上映される。

2001年に渡米しサンフランシスコの美大、 アカデミー・オブ・ アートでピクサーのアニメーターが教える通称ピクサークラスを履 修する。 アカデミー・オブ・アート在籍時にロスアンゼルスの老舗VFX Studioのリズム・アンド・ヒューズでアニメーション・ インターンとして「ガーフィールド2」の制作に携わる。

その後DreamWorks AnimationとPDI/ DreamWorksにてアニメーターとして「 ヒックとドラゴ1、 2」や「マダガスカル2、 3」などの制作に携わる。 ピクサーでは「アーロと少年」、 「ファインディング・ドリー」、 「カーズ/クロスロード」、 最新作「インクレディブル・ファミリー」の制作に携わる。

「リメンバー・ミー」 「インクレディブル・ファミリー」 の制作秘話!

アニメーターとして活躍されている原島氏。
「インクレディブル・ファミリー」 で原島氏が担当されたシーンを映しながら、 修正が加えられて最終的にどのようなシーンになったのかを解説し ていただきました。

簡単そうに見えるシーンでも、 キャラクターたちが話しながら移動していくシーンなどは難しく、 10秒ほどのシーンでも制作に1か月以上時間をかけているとのこ とで、 会場からは驚きの声があがりました。

また、 今回は特別に、 アカデミー賞も受賞した大ヒット作「リメンバー・ミー」 の制作についてもお話しいただき、 原島氏からのサプライズに会場からは歓声があがりました。
「アニメーターは、 彼らが動かされているのではなく、 自分たちで意思を持って動いていると見せることが大切です。 」と原島氏。
制作では、 キャラクターたちにどのような動きをつけていくかをアニメーター がアイデアを出し、 監督に提案していくとのこと。 「リメンバー・ミー」の解説では、 主人公ミゲルのちょっとした仕草が最初の提案から最終的にどのよ うな動きになったのかをお話しいただきました。

詳細レポートはこちらから:
https://school.dhw.co.jp/ school/tokyo/blog/20180818. html

第3回 若杉遼氏による「海外CG アニメーターとして活躍するために、 今知っておきたいことセミナー」

若杉 遼氏(アニメーター/Sony Pictures Imageworks)

2012年にサンフランシスコの美術大学Academy of Art Universityを卒業後、 Pixar Animation StudiosにてCGアニメーターとしてキャリアを始める。

2015年よりアメリカのサンフランシスコからカナダのバンクー バーに移り、 現在はSony Pictures Imageworksに所属。

CGアニメーターとしての仕事の傍ら、 CGアニメーションに特化したオンラインスクール、 AnimationAidの創設者でもあり、 現在も運営のほか講師としてクラスも教えている。 これまでに参加した作品は、 「アングリーバード(2016)」、 「コウノトリ大作戦(2016)」「スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険(2017)」「 絵文字の国のジーン(2018)」「Smallfoot( 2018)」など

若杉氏個人Twitterアカウント:@Ryowaks

念願だったPixar Animation Studiosへの就職という夢を叶えたその道のり

アニメーターとして活躍されている若杉氏。
海外就職は、 Pixar Animation Studiosアニメーターとして働きたい! という夢からスタートしたとのこと。


夢を叶えるために、 若杉氏は日本の大学を卒業後、 アメリカ(サンフランシスコ)のAcademy of Art Universityへ留学。 学生時代は、 目標に向かって今の自分にできることを行う日々だったと若杉氏。 Academy of Art Universityを卒業後、 念願だったPixar Animation Studiosへの就職という夢を叶えました。

夢を見つけ叶えるまでを実際にご経験されたから若杉氏だからこそ のお話は、 夢を追いかけるみなさんも応援したいという気持ちが込められた内 容となっておりました。
参加者からは、 「 海外で働くとはどういうことなのかについて真剣に考える時間とな り、 視野が広がった。 また、 背中を押してくれるセミナーだった。 」との声がありました。

第4回 「ステルスワークス米岡流 海外就職とその後のキャリアパスを考えるセミナー」

米岡 馨氏 (エフェクトアーティスト/ステルスワークス)

2002~2011年にかけて、 アニマ(旧笹原組)、 アニマロイド、 デジタル・メディア・ラボ、 オムニバス・ジャパン、 など、 複数の国内プロダクションでCG制作に携わる。 2011年、 エフェクトアーティストとして、 PIXOMONDOのベルリンスタジオへ移籍。 2012年、 Scanline VFXのバンクーバースタジオへ移籍。 両社で学んだハリウッドクオリティのエフェクト制作を日本で実現 するため2014年に帰国。 2015年、 エフェクト専門プロダクションのステルスワークスを設立。 『evangelion : Another Impact(Confidential)』 『シン・ゴジラ』 『海賊とよばれた男』 『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』 『鋼の錬金術師』 など多くのメジャータイトルのヒーローショットのエフェクトを手 掛ける。

米岡氏個人Twitterアカウント: @Keiyoneoka

日本のVFXをハリウッドクオリティにしたいと日本に帰国を前提に海外へ。その志と達成した方法とは

エフェクトアーティストとして活躍されている米岡氏。
日本でもハリウッドクオリティのVFXを作りたいと考え、 日本に帰国することを前提に海外での就職を目指し活動した際に経 験した「失敗と成功」からお話しいただきました。


米岡氏の失敗は、 「いつかは海外就職をしたい。 」という考えの時期があったこと。 「いつか」では目標が漠然としすぎていて、 なかなか実現まで達成することは難しい。 この現状を打破するために、 米岡氏は「35歳までには海外で働く」と目標を具体的に設定し、 活動したことが成功へのカギであったとお話いただきました。 期限を設けて何かを行うことや待ちの姿勢ではなく、 自ら積極的に行動することが大切であると米岡氏。 参加者からは「このお話が、 とても心に響きました。 」という声がありました。

詳細レポートはこちらから:
https://school.dhw.co.jp/ school/tokyo/blog/20180925. html

第5回 山田義也氏による『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』メイキングセミナー

山田 義也氏
Industrial Light & Magic(Senior Generalist Artist) 
デジタルハリウッド卒業生

広島県出身。大学卒業後一般企業に就職したが、デジタルハリウッドのUSA校(DHIMA)を雑誌で知り1998年に渡米。卒業後就職したミュージックビデオメインのブティックプロダクションの社長がHydraulx社を起業するのに伴い立ち上げメンバーとして参加。約12年モデリングスーパーバイザーとして同社でアセットデベロップとショットワークを経験した後に2012年から現在のIndustrial Light & Magic社でシニアジェネラリストとして活動中。これまで『スターウォーズ:フォースの覚醒』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『スターウォーズ:ラストジェダイ』や『トランスフォーマー』『アベンジャーズ』など60本近くのハリウッド映画に参加。またリンキンパークやレッドホットチリペッパーズ等のミュージックビデオのVFXも担当しており、コマーシャルなどを含めると作品数は100本近くになる。最新作はドウェイン ジョンソン主演の『スカイスクレーパー』2018/9/21より日本公開。

STAR WARSシリーズの舞台裏とは

スーパーバイザーからの指示を参考に、アセット(絵を構成するもの)の制作過程では約3000-4000のモデリングやテクスチャを行うジェネラリストとしてのお仕事をご紹介いただきました。

ブロップメント(質感設定)も専用ソフトを使い、違和感の無いよう環境に合わせた設定を行っているとのこと。徐々に一つの舞台を作っていくというお話を聞き、「こうしてあのSTAR WARSシリーズの世界が作られていくんだ!」という受講生も興奮しながら聞いていました。

詳細レポートはこちらから:

https://school.dhw.co.jp/school/tokyo/blog/20181107.html

第6回 『海外生活12年、藤原氏に聞く!
CGアニメーターとして海外で働くということ』

藤原 淳雄 氏
Sony Pictures Imageworks シニアアニメーター 
デジタルハリウッド卒業生

大阪府出身。東京でCGデザイナーとしてキャリアを開始。4年後の2006年よりカナダに移住し、CM・TVシリーズ・ゲーム・映画など様々なジャンル、複数の会社で経験を積む。オンラインスクールAnimationAidの発起人であり、2016年初頭の開校後は同校の講師、運営にも携わっている。


現在はバンクーバーのSony Pictures Imageworksに所属し、『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』や『ピクセル』『スーサイド・スクワッド』『ソーセージ・パーティー』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『絵文字の国のジーン』などの映画制作に携わる。『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 』は10月19日に日本公開。『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年公開予定。

藤原氏個人Twitterアカウント: @atsuox

CGアニメーションに大切な考え方

アニメーターとしてのキャリアを歩まれてきた藤原さん。セミナーでは、大きくCGアニメーションに大切な考え方と海外就職に向けての2つのテーマでお話しくださいました。

藤原氏によると、アニメーターの仕事で大切なことは「 ストーリーを伝えること 」。ストーリーを伝えるためにアニメーションに大切なこととして

1 違和感のない物理表現、人体表現をすること
2 アニメーションの魅力的なデザイン
3 感情表現、演技


の3点を挙げていました。


これら3つを習得するためには、自分で考えたポーズを実際にやって違和感がないかどうか確認したり、ポーズをデッサンしてみたり、映画などから魅力的な演技やアニメーションを学んだりするなど、 様々な角度からアニメーションを観察することが大切 とのことでした。ご家族との生活でも、こんな表情・動きをするんだなぁと日々観察し、アニメーションの引き出しを増やしているそうです。


詳しいレポートはこちらから:

https://school.dhw.co.jp/school/tokyo/blog/20181219.html

デジタルハリウッドでは、今後も、 国内外を問わず、 見る人に大きな感動を届けるアーティストを目指している方々を応援し、 今後も受講生や入学を検討されている方へ、 これからの参考になるようなイベントを開催していきます。

社会人向け専門スクール・デジタルハリウッド東京本校では、 世界に通用する”本物の力”を身につけるフラッグシップの本科コース(週2日/週4日全日制)を展開しております。


【本科デジタルアーティスト専攻<全日/選抜制>】

見る人に大きな感動を届ける3DCGクリエイターとして国内外と問わず活躍できるスキルを習得します。 「世界に挑戦したい」、 「こんな作品を作りたい」などの強い夢をお持ちの方だけのための全日選抜制です。

開講時期 : 4月
期間・曜日:1年間 [全日4日制]
対象者:クリエイティブ経験者。 3DCG・映像業界への就業をしたい方。





【本科CG/VFX専攻】

3DCG、 VFX、 あらゆる映像制作に必要な技術を1年かけて基礎から応用まで幅広く学ぶカリキュラムです。 その制作に必要な技術を、 オリジナル作品制作を通じて実務レベルまで引き上げます。

開講時期 : 4月/9月
期間・曜日:1年間 [平日2日]または[週末1日+平日夜1日]
対象者:未経験から入学可。 3DCG・映像業界への就業をしたい方。

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