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【東京本校/イベントレポート】
本科デジタルアーティスト専攻
2019年4月生出願開始記念セミナー第2弾
藤原淳雄氏による
『海外生活12年、藤原氏に聞く! CGアニメーターとして海外で働くということ』

2018-12-19

こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校の鳥井です。


東京本校では、本科CGヴィジュアルアーティスト専攻2019年4月生出願開始記念にあたり、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』をはじめ数々のハリウッド映画制作に携わってきた藤原淳雄氏(Sony Pictures Imageworks シニアアニメーター・本学卒業生)に来日いただき、セミナーを開催いたしました。


翌週には、『CGアニメーションの基礎から学ぶキャラクターに命を与えるためのコツ』と題し、キャラクターアニメーションの基礎について学んでいただ1Dayのハンズオンセミナーも開催いたしました。


今回はセミナー、ハンズオンセミナーの様子をお伝えいたします!

ゲスト紹介

藤原 淳雄 氏
Sony Pictures Imageworks シニアアニメーター 
デジタルハリウッド卒業生

大阪府出身。東京でCGデザイナーとしてキャリアを開始。4年後の2006年よりカナダに移住し、CM・TVシリーズ・ゲーム・映画など様々なジャンル、複数の会社で経験を積む。オンラインスクールAnimationAidの発起人であり、2016年初頭の開校後は同校の講師、運営にも携わっている。


現在はバンクーバーのSony Pictures Imageworksに所属し、『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』や『ピクセル』『スーサイド・スクワッド』『ソーセージ・パーティー』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『絵文字の国のジーン』などの映画制作に携わる。『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 』は10月19日に日本公開。『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年公開予定。

今回のレポート記事は、セミナーもハンズオンセミナーも受講された、本科CG/VFX専攻の在校生 堀内美和さんが書いてくださいました!実際の参加者の生の声をぜひご覧ください。

セミナー『海外生活12年、藤原氏に聞く! CGアニメーターとして海外で働くということ』

アニメーターとしてのキャリアを歩まれてきた藤原さん。セミナーでは、大きくCGアニメーションに大切な考え方海外就職に向けての2つのテーマでお話しくださいました。早速、それぞれの詳細をご紹介します。

CGアニメーションに大切な考え方

藤原氏によると、アニメーターの仕事で大切なことは「 ストーリーを伝えること 」。ストーリーを伝えるためにアニメーションに大切なこととして

1 違和感のない物理表現、人体表現をすること
2 アニメーションの魅力的なデザイン
3 感情表現、演技


の3点を挙げていました。


これら3つを習得するためには、自分で考えたポーズを実際にやって違和感がないかどうか確認したり、ポーズをデッサンしてみたり、映画などから魅力的な演技やアニメーションを学んだりするなど、 様々な角度からアニメーションを観察することが大切 とのことでした。ご家族との生活でも、こんな表情・動きをするんだなぁと日々観察し、アニメーションの引き出しを増やしているそうです。


アニメーションの勉強としては、「 まず基礎を学ぶことが大切。その上で自分なりの工夫や発展をさせていくことも重要だ。 」というお話もありました。


「初心者はアニメーションの作成で質と量どちらを重視した方が良いか?」という受講生からの質問には、「初心者はまずは量をこなすことが大切。しかし、途中からは質を追求したアニメーションづくりをしたほうがいい」とお答えしていました。海外のVFXやアニメーション映画では、1ショットに1ヶ月以上の時間をかけることもあり、合格ラインの絵作りが期日までにできることよ りも、一歩先のクオリティを求められるからです。



感情やポーズのアニメーションを論理的に考え、言語化して説明できるくらい理解を深めるという考え方も、勉強になりました。

海外就職に向けて

次に、海外就職に必要な姿勢についてお話ししてくださいました。


海外就職のためには、企業のリクルーターと繋がりを持つことが重要で、完璧な状態でなくてもデモリールを今すぐ作り、募集をかけている企業に片っ端から申し込むことが大切だそうです。返事がこなくてもめげずに数ヶ月ごとに改善したデモリールを送ることによって、リクルーターが自分の存在や上達していることを認知してくれるし、そこから仕事に繋がることもあるというお話でした。

英語力に関しても、「 自信がないのを理由に英語が上達してから行動するのではなく、面接で英語力を上げるという姿勢だった。 」という言葉に刺激を受けました。作品や英語力に自信がなくても、まずは行動に移すことが大切なのだと学びました。


最後に、「 スタートは簡単に、続けるスイッチをいれる。 」という言葉をいただきました。
変化し続けることが安定になるため、新しいことに挑戦する姿勢をとても大切にしていらっしゃるというお話でした。色んなことにチャレンジした中で、これだ!というものを見つけ、それを仕事にして追求していくというスイッチを入れることが大切だとおっしゃっていました。


今回の講義では、色んなことにチャレンジすることの大切さ、好きな仕事をして人生を豊かにするとは何かを考えさせられました。これからCGを勉強するにあたって、私もいろんなことにチャレンジして世界を広げていきたいです。

~受講生の感想~

他にも参加者からは、こんな声をいただきました!


・無料でいいのかと思うくらいよかった。

・VFXとCGアニメの違いについて知れてよかったです。今、自分が苦しい時期にいるので、藤原さんの話を聞いて、自分が何をしたかったのか改めて思い出すことができました。

・アニメーターの本質は、ストーリーを伝えること、見ているときに物語に集中させる方法をたくさん学べたように思います。

・どの場所でもフットワーク軽くかつ自分のスタイルをしっかりと追究していこうと思う。


などなど、嬉しいメッセージをたくさんいただきました。

ハンズオンセミナー『CGアニメーションの基礎から学ぶキャラクターに命を与えるためのコツ』の模様をご紹介!

翌週に行われた1Dayのハンズオンセミナーは、藤原さんからの講義からスタートしました。70枚のスライドと盛りだくさんの内容でした!


entertainmentの語源から、”enter-”「間の」、”tain”「つかんで離さない」、”-ment”「~こと」、つまり「 ”心をつかんで離さないこと”が我々の仕事である 」というお言葉がとても印象に残っています。

教室で実際に身体を動かしたり、物を落としたりして物の動きを観察しながら、アニメーションを作っていました。授業中、一人ひとりに直接のご指導もしていらっしゃいました。合間の休憩時間にも、受講生がぞくぞくと藤原さんに質問をしたり、自分が制作した作品を見ていただいたり、「1つでも多く学ぼう!」という姿勢がとても伝わってきました。

とっても濃いハンズオンセミナー!!皆さんお疲れ様でした。最後に参加者で集合写真。
藤原さん、セミナー・ハンズオンセミナーともにありがとうございました!!
今回講師を務めていただいた、藤原淳雄さんのTwitterYoutubeチャンネルもぜひご覧ください。


今後も、東京本校で行っている様々なイベントをレポートしてまいります。どうぞお楽しみに!

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