子育てをしながらWebデザイン学習！両立出来たワケとは？【卒業生インタビュー】

黄 るうめい（こう るうめい）さん

専科 Web デザイナー専攻 7 月生として修了

卒業制作：藤原織布有限会社

■黄さんのプロフィールを教えてください

大学卒業後、アパレル会社に販売員として就職して、店長職を経験したあと、上の子を産んでからは 1 年半ほど育児休暇をいただいていました。現在は第二子の育休中です。計 9 年間同じ会社に勤めています。

■前職では、デザインや制作などに関わるお仕事はありましたか

デザインに直接関わる仕事ではなかったのですが、毎日コーディネートを組んで写真を撮影してブログに載せたりしていました。文章の行間など決まりが細かくあったので、そういったところを気にしてブログを構成する仕事はありました。

■9 年間、販売員として勤められていましたが Web デザインを学びたいと思ったキッカケ は？

元々、小学生の頃に趣味で WEB サイト作りをしていたので興味があったのと、大きなきっかけとしてはコロナ禍で緊急事態宣言がでて、自宅勤務になってしまったことでした。EC サイトを活用した接客アプローチを求められたりもしたので、その時に EC や Web ページの UI、デザインの重要性を再実感しました。こんな時代だからこそ、Web デザインを学んで、自分を育ててくれたアパレル業界に還元したいという想いから学習を始めました。

■子育て中の学習でしたが、苦労されたことはありますか？

入学後は出産したり、出産後も体調を崩してしまったりすることがあって大変でしたが、デジハリの制度で休学ができたので、その制度を使わせていただきながらなんとか学習を進めることができました。一人目を出産した後の育休中は、育児だけをやっていたので、将来を考えて悩むことも多かったです。そのため、二人目ができたときは、「WEB デザインをやるなら今しかない！」という気持ちだったので、大変なことがあっても、なんとかやり切れました。

■以前は独学で学習されていましたが、今回スクールに通われた理由は？

子どもがいる中で効率的に学習しようと思ったときに、独学だと下調べしてどういう手順でやっていくか等、一から準備しないと行けないので、「できなくはないだろうけど、今の私には最適な選択ではない」と考えました。そこで、きちんとカリキュラムが組まれているスクールがいいなと思って、デジハリで学習することを決めました。

■主婦ママクラスではなく通常のコースを選ばれましたが理由はありますか？

元々、子どもを連れて通える主婦ママクラスに入りたくて説明会を受けに行ったのですが、その当時は緊急事態宣言などでそれが出来ない時期だったのと、オンラインでの質問にも柔軟に対応していらっしゃったというのもあり、通常のコースに決めました。あとは、主婦ママクラスでは副業やフリーランスで仕事をしていく流れを目指す方が多いと聞きましたが、私は今の職場で今後貢献できるようスキルアップしたいという目標があったからというのもあります。実際に学び始めてからは、夫が休みの日に子ども達を見てもらって教室に通っていましたね。

■デジハリに通われて良かった点はありますか？

基礎がしっかり身に付くカリキュラムになっているので、学習する上で迷うことがほとんどなかった点と、困ったことがあるときに、スタッフさんに電話すると対応が早く、すごく安心感がありました。あとは育児もあったので、頻繁には通えなかったのですが、教室に行ったときは、その都度トレーナーの方々からプロならではの意見を頂けたり、内容の濃いアドバイスを聞けたのがとても良かったです！

■あまり教室に通えなかったとのことですが、自主学習のコツは？

とにかくわからないことはトライアンドエラーで、試して失敗したら調べてまた試すというのをやっていたのと、わからないところの動画教材を再度見返したりしていました。そうしている内に、最後には自然と身についていることが多かったです。本当に分からないことはメモに残しておいて、教室に行けるタイミングでまとめてトレーナーさんに聞くようにしていました。

■スケジュール管理も大変だったんじゃないですか？

カリキュラムがしっかり組まれていて、いつまでにどの課題をやらないといけないかの指標が分りやすくあったので、忙しい日で学習にあまり取り組めないときがあっても、スケジュールを立て直して取り戻すことができました。それでも手が付けられないことも多々あった為、時間が出来たときは集中的にやるようにしてい
ました。あと映像教材は基本 1.4 倍速で聞いていましたね（笑）

■そんな大変な中、素晴らしい卒業制作の作品を作られた黄さんですが、頑張った点を教え てください

クライアントの話を聞いていく中で、今まで BtoB 向けのサイトだったところを、BtoC に向けたブランディングサイトにするのがいいのではないかと思い、方向性を固めました。10 以上のサイトを見ている中で、見せ方が上手なサイトがたくさんあったので、モノがよく見える見せ方を中心に参考にさせていただきました。あとは、サイトに使えそうなアイディアをまとめたりもしていました。また、Google の検索結果の期間設定を最新にすることで、より良い新しい情報が得られるようにしていました。

■作品のこだわりを教えてください

創業 87 年の歴史ある織物屋さんで、独自の技術でタオル等の日用品を作っていらっしゃるのですが、ターゲット的にも女性の方が多いことや、衛生商品を取り扱っていらっしゃるということもあり、伝統を大切にしつつもトレンドが融合したシンプルで清潔感のあるビジュアルにしました。トップイメージには自ら撮影に参加して撮ったものを使用し、写真メインのサイトだからこそ、ビジュアルにはこだわりました。あとは、出来ていた商品一覧のページに撮影した写真を当てはめたとき、もっと統一感があった方がいいんじゃないかと、全て同じ角度から撮り直していただいたり、お互いにいいものを作りたいという想いが通じ合って、すごくいい循環が生まれたと思います。

▼黄さんの卒業制作の作品はこちら！

藤原織布有限会社

https://fujiwarashokufu.com/

■クライアントさんへのやり取りで気を付けたことは？

最初は直接会って打ち合わせをしましたが、途中のチェックをしていただく際には ZOOM やメール を使ってやり取りをさせていただきました。卒業制作で明確な期限があるものだったこともあり、締め切りをお伝えしてそれまでに返答をいただくようにしていました。

■学習前と学習後の気付きや変化はありましたか？

以前はデザインを見て、「おしゃれだな」「かっこいいな」と思うだけでしたが、学習を通して、色々な視点からデザインを考えるようになりました。Web サイトだけでなく、商品パッケージや街中の看板も注目して見るようになり、より深いところからデザインを考えられるようになったと思います。

■学習の中で一番頑張ったエピソードを教えてください。

限られた時間の中での学習だったので、いかに締め切りに間に合うようにカリキュラムを進めて課題等を済ませられるかがポイントでした。子ども二人の寝かしつけに時間がかかってしまい、自分の時間が取れるのが深夜から早朝しかない時もあり、睡眠時間を削ることもしばしばありましたね。夫や両親に頼れるときは頼っていましたが、基本的に日々のスケジュールは子ども中心だったため、卒業制作の時期は特に、自分の時間が取れるチャンスがあるときは全て制作に当てていました。

■とても苦労されたと思いますが、その上で WEB デザインは楽しいですか？

学習を始める前は、デザインは理解できてもコーディングはどうかな…と不安でしたが、学んでみたらどちらも楽しかったです。私は結構調べる事が好きなので、色々な情報の中から解決策を見つけて、できなかったことができた瞬間は嬉しいですね。

■学習を通して成長したポイントは？

やはりユーザー目線に立ってデザインを考えられるようになったことですかね。自分の得意分野で作りたいように作ることは簡単かもしれませんが、相手目線で考えながら作ることが一番難しいところだと思うので、感覚ではなく論理的な思考を持って制作ができるようになったことが一番大きく成長した部分だったと思います。