AIの登場で、私たちはどう変わるべきなのか?
デジタルハリウッドSTUDIO松本にて行った「AIで、私たちの仕事はどう変わるのか? AI時代に求められること」の開催レポートです!
当日は、デジタルハリウッドSTUDIO松本の受講生・卒業生を中心に約10名が参加。
少人数ならではの距離の近い雰囲気の中、AIによってWeb・クリエイティブの仕事がどう変わっていくのか、そしてこれから何を学び、どんな力を身につけていくべきなのかを一緒に考える時間となりました!
登壇者紹介
登壇者は株式会社ステッチ 代表取締役社長の細谷洋平さん。
株式会社ステッチは、1997年の設立の広告製作会社。デジタル技術とクリエイティブ力を駆使して企業の支援を行い、特に大手企業や行政のWEBサイト構築や内製化の推進、人材育成を行っています。
【実績例】
ルミネ・NEWoManJR東日本、グループ各社、アサヒビール、サントリー、パナソニック
「AIの差」ではなく、「使う人の差」が成果の差になる
AIを使えば、誰でも同じ成果を出せるのか?
講演では、ここも重要なポイントとして取り上げられていました。
結論としては、AIとしての性能の差ではなく、「使う人」の差が性能差として現れる…ということです。
使う人が元々持っている知識によって、
・何をどう聞き、考えさせるのか
・何を選び、どう使っていくのか
が変わり、結果として得られる成果も大きく変わってしまう、とのこと!
がむしゃらに色々な生成AI、対話AIなどを使ったり、プログラミングできるというわけではない…ということですね。
これからの時代では、AIそのものを知っていること以上に、AIを使って何を実現するのかを考える力が重要になっていきます。
AI時代に求められる「3つの力」
講演では、これからの時代に求められる力を大きく3つに整理しました。
① 知識・経験
② 考える力・構想する力
③ 共感・行動力
AIは情報を検索し、整理し、分析し、仮説をつくることができます。そのため、「知識・経験」と「考える・構想する力」は、AIによって大きく拡張していくことができます。
・AIによって得られる結果を選んで決めていくこと
・選ぶ人の能力が大切なこと
…は、第一回講義やこの講義の前段でお話を頂きましたが、今回もっとも重要なのは、ただ知識や能力が高いということだけが重要というわけではない…という点です。
「何を実現するのか」を決め、相手を理解し、人を巻き込み、一緒に行動していくこと。これはAIが蔓延る現代で、まだ人に求められるとても重要な役割です。
AIが力を得た世の中でも、意外と人の「暖かさ」は求められています。
AIが「知ること」「考えること」を支援してくれる時代だからこそ、こうした共感し、行動し、人と一緒に実現する力の価値は、むしろ高まっていきます!
講演では、それを
「知っている人」から「実現できる人」へ。
という言葉で表現していました。
販売・飲食などの接客業に追い風!
あれ?もしかして…と思う方もいるかもしれませんが、実はこの大AI時代だからこそ、 「人と関わる仕事」と「Web・IT職」の掛け算が強く なります。
飲食や販売などの接客業で培われる、相手の気持ちをくみ取る力や、状況に応じて考え、行動する力は、AIには代替しにくい大切なスキルです。
だからこそ、接客の経験にデジタルやWebの知識を掛け合わせることで、これまでの経験を新しいキャリアにつなげることができます!
AIに任せられることはAIに任せ、人だからこそできることに、これまで以上に力を注ぐ。今こそ、これまでの経験を活かしながら、新しいスキルを身につけることが重要です。
AIの台頭で新しく必要になる知識
最後に、講演後半では、AIによって生まれつつある新しい仕事についても紹介されていました。
これらの業務は、実際に教室にご依頼があるお仕事の中でもよく聞かれるものになっています。。!
LLMO
これは、端的にいうとAI検索最適化です。
これまでWebサイトでは、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるためのSEOが重要でした。
しかし、ChatGPTやGeminiをはじめとするAIサービスを使って、「検索する」のではなく「AIに聞く」という行動が広がり始めています。
その結果、Webサイトにも従来のSEOだけではなく、AIが内容を理解し、回答の中で引用しやすい情報設計が求められるようになっています!
LLMOは、単にサイトを「つくって納品する」のではなく、企業と継続的に伴走しながら成果をつくっていく、新しいWeb制作者の仕事にもつながります。
セキュリティとAIガバナンス
AIが便利になる一方、サイバー攻撃にもAIが使われるようになり、攻撃の自動化・高度化が進んでいます。
企業や組織の規模にかかわらず、Webサイトやシステムの脆弱性対策は、これまで以上に重要になってきているのです。
さいごに
最後には参加者から
「これまでのSEOとは何が違うのか」
「Web制作者として、具体的に何を意識すればよいのか」
「これから企業のWebサイトには、どのような情報設計が必要になるのか」
などの質問をいただき、意見なども交えながらAI時代のWeb・クリエイティブの仕事について深く考える講座となりました!
特にLLMOをはじめとする新しいWeb領域への関心も高く、これからの学びや仕事につながるヒントを、それぞれが持ち帰る機会になったのではないかと思います。