2018年7月開講した 「Webデザイナー専攻」 の受講生の日浅 奈美子さん。
フリーランスでグラフィックデザインの仕事をしながらWebデザインを学び続け、つい先日卒業制作発表を終え、やっとWebデザイナーとしてのスタート地点に立てたと感じているそうです。派手な色使いとフォント(書体)が好きということで、インタビューには赤を中心としたファッションコーディネートで登場し、フォント愛を笑顔で語ってくれました。ちなみに一番好きなフォントは「筑紫フォント」だそうです。(デジタルハリウッドSTUDIO福岡が提携しているフォントワークス社の人気フォントのひとつ)
今回はそんな彼女に「なぜWeb制作を学んでいるのか?」「どうしてデジタルハリウッドSTUDIO福岡へ入学したのか?」「今後の目標は?」など詳しくうかがってみました。
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印刷会社でWeb制作チームの仕事ぶりを見て「かっこいい!」と憧れた
日浅さんは、もともとは本が好きで本を作る人になりたいと思い、大学の文学部を卒業後、印刷会社に就職。しかし本を作る仕組みを知らずに入社したため、配属されたのは文章を編集する部ではなく、企画やデザイン・編集をする部署に。表紙やパンフレット、ポスターを作るところで初めてMacを触り、右も左も分からないままグラフィックデザインの世界へ足を踏み入れたのが始まりだそうです。
印刷会社で経験を積んだあと、結婚を機会に福岡へ。一時は仕事を離れていましたが、広告制作の仕事を再開し、ご主人の転勤で熊本に移ったあとは雑誌社でフリーペーパーのデザインを担当。気がつけば13年間、デザインに携わっていたそうです。
そんな13年間のグラフィックデザイン経験をもつ日浅さんがなぜデジタルハリウッドSTUDIO福岡へ入学したのか聞いてみました。
日浅さんは印刷会社で働いていた頃、Web制作を担当するスタッフとのやり取りがあり、紙媒体のデザインや素材をもとにWebサイトが作られていく様子を見て、かっこいい!こんな風になりたい!と思っていたそうです。 これからは紙媒体のデザインだけじゃなく、Webデザインもできるようになる必要があると考えていたとき、ご主人の転職で福岡へ戻ることに。これを機会に務めていた熊本の会社を退職して、デジタルハリウッドSTUDIO福岡への入学を決意したのだそう。
企画立案・色彩・UI・UXなど仕事で役立つ知識を豊富に学べた!
受講を振り返ってもらうと、感想が溢れてきました。
「受講する前は毎週学校に通って、みんな揃って勉強をする一般的な授業スタイルを想像していましたが、実際は全然違っていて、自分のペースで自宅からオンライン学習ができるようになっていました。」
「自分のペースで勉強できるおかげで、わからないところは何度も繰り返し学習できたのでよかったです。」
「ほかにもみんな揃って勉強するライブ型の授業もあって、Web制作の応用的な技術はもちろん、企画立案、色彩、UI/UXに関する知識をひろく学ぶことができました。仕事で活かせる知識ばかりです。」
「これまで自分の中でモヤっとしたまま、なんとなくの意識や経験値でデザインしていたので、デジタルハリウッドSTUDIO福岡で目的を考え、理論的にデザインする考え方や制作フローを学べた事がもっとも衝撃的でした。」
「指導をいただいた講師のみなさんには、とても丁寧に教えていただきました。なかでも『デザインを提案するときになんとなくの印象でこっちの方が良いと提案するのではなく、根拠をもって説得力のある提案ができるようにしなさい』と教えられたひと言が、とても印象に残っています。自分のやり方ではまだまだ根拠や説得力に欠けるので、もっと勉強しないといけないなって気づかせていただきました。」
「大丈夫。何とかなる」の気持ちで、自分に負けないこと
学習にもっとも難しく感じた点は、Web制作の際に必要なHTML・CSSコーディングの学習だったそうです。「はじめてあの英数文字の羅列を見たときは意味がわからず拒絶反応がおきました(笑) 1ヶ月ほどコーディングの学習についていけず、挫折しそうになりましたが、動画教材で自分のペースで何度も学習を繰り返しているうちに、理解できるようになっていました。最初に見たとき理解できなかったものが、いまでは難しくないと思えるようになってきました。」
「とにかく『大丈夫。何とかなる。』の気持ちで焦らず、学び続けることが大事ですね。」
クラスメイトの努力が成長につながる姿をみて刺激に
受講クラスの雰囲気について訪ねると「私より若い方ばかりでしたが、若い人達から学ぶ事も多かったです。デザインのセンスや着眼点が人によって全然違うので面白かったです。」
「みなさんモチベーションが高く努力される人ばかりでした。私はグラフィックデザインの経験がありましたけど、多くのゼロから始める方たちが、6カ月の間に凄いスピードで成長していく様子には本当に驚かされました。」
また受講クラスのみなさんとのつながりについては「最初の頃、クラスのみなさん企画書づくりで苦戦していたんです。私はグラフィックデザインの経験があるので、Illustratorを使って企画書を制作してプレゼンテーションしたところ、クラスのみなさんから『どうやったらそんな風に作れるんですか?』と質問をいただいたんです。少しでも役に立てればと思って、できる範囲でアドバイスさせていただいたところ、クラスのみなさんが一生懸命に努力して役立ててくれました。卒業制作でも、若い方が作られる作品からたくさん刺激をもらいました。」
卒業制作は自身の実績を伝えるポートフォリオサイトを制作
■ 卒業制作作品/入学6ヶ月後/コンセプトは「私が伝わるポートフォリオサイト」。これまでのグラフィックデザイナーとしての制作実績を中心に、自身の制作ポリシーやスキル、人間性を伝えることを目的としたサイトを制作。
目標はWebも紙も制作できるデザイナーになりたい
今後の目標を聞いてみると「フリーランスとしてグラフィックデザインのお仕事をしていますが、今後はWebサイト制作もできるようになりたいです。まだまだ実績は足りないので、もっと勉強して『紙もWebも制作できます!』といえるようになるのが目標です。」
これから入学検討している人にアドバイスをお願いすると「紙媒体のデザイン経験がある方は、ぜひWebデザインも学んでいただきたいです。Webサイトの制作に必要なコーディングができる事と、デザインができる事は別物だと感じています。難しい壁があるかもしれませんが、グラフィックデザインの経験がある事でゼロから始めるよりは学習しやすいです。何より新しいスキルを身につけることで、これからのお仕事の幅は拡がると思います。」と日浅さん。
「あとお仕事をする上で大切なのは、自分が作りたいものを作るわけではないことです。依頼いただくお客様が必要としているものに自分の考えをうまくあわせて、着地点を作るのがデザイナーの仕事のひとつだと感じています。そのためには方向性の提示ができるだけの引き出しが必要になります。なので色々な事に興味をもっておく事が大切です。求められるのは自分がいいと思うものだけじゃないです。色々な価値観の人がいますので。」と締めくくってくれました。
スタッフ飯干