エフェクト アーティスト

お仕事内容・主な業務

エフェクトアーティストは、同じ「エフェクトアーティスト」という単語でも、職務領域や必要とされる技術が、企業や作品で異なります。主な業務内容は、爆発、炎、煙、液体、流体、物体の破壊、発光、魔法などの演出を通じて、ストーリーや作品そのものをよりダイナミックにしたり、現実世界で起こっているように再現性を高めたりすることです。

エフェクトは、大きく、2Dエフェクト、3Dエフェクト、物理シミュレーションの3つに分類できます。
企業によって細かい違いはあるものの、エフェクトアーティストは、基本、全てのエフェクトを一通り制作できるスキルを要求されます。携わる作品ごとに制作するものは異なりますが、マンガで見られるような集中線や魔法、人を囲むオーラなど、現実では見られないようなものをつくることもあります。

視覚効果であるエフェクト表現には、プログラムの一種であるスクリプトがよく使われます。そのため、プログラミングに関する知識や関心がある人は、エフェクトアーティストに向いています。Mayaなど、広く使用されている3DCGソフトだけでなく、高度なエフェクト制作に特化したHoudiniや、実写合成に特化したNukeなどのソフトを使用しているケースも多いです。そのため、ソフトを変更して3DCGを制作する際に、データの受渡しを円滑に行うスキルも不可欠です。

物理演算のシミュレーションは、設定条件によって結果が大きく左右されることがあります。設定によっては、シミュレーション結果が得られるまでに、長い時間がかかることもあります。そのことから、望み通りの結果が出るまで、何度も作業を繰り返したりしなければならないこともあります。
また、実際に起こる物理現象への関心や、実際の物理現象を観察する力、論理的思考力などを持っている人や理系の人にも向いている仕事とも言えます。その反面、エフェクトアーティストは、実際の科学実験や物理実験を行う業務ではないので、いつも物理的に正確な表現や結果が求められる訳ではありません。

シミュレーション結果の正確性よりも、レンダリングの速さや、作品のなかで画になる表現の方が優先されることもあります。そのため、想像力や発想力、クリエイティビティ、センスも重要になってきます。

3DCG業界や映像業界では、テクニカルの部分に強い人手は、慢性的な不足傾向にあります。加えて、エフェクトアーティストを志望する人の母数は多くないため、人員は不足しています。

こんな人にむいている

エフェクトを制作する際には、スクリプトがよく使われるため、プログラミングに関する知識や興味関心を持っている人は、エフェクトアーティストに向いています。3DCGは未経験でも、物理現象を扱うため、実際に起こる物理現象に対して関心を持っている人、実際の物理現象をじっくり見る観察力がある人、論理的思考力などを持っている人、理系の人なども、エフェクトアーティストに向いています。

必要なスキル

エフェクトを作るにあたっては、Mayaはもちろん、Houdiniなどの特別なエフェクト制作ソフトを使えるスキルが必要です。また、エフェクトは演出効果にあたるため、3DCGの全ての制作工程の知識を持っている必要があります。さらに、実際にはないエフェクトを作ることもあるので、発想力や想像力、芸術的なスキルやセンスも不可欠です。プリレンダラー(事前に生成、レンダリングされていること)の場合は、Maya、AfterEffects、3ds Max、Houdini、Nukeのスキルを持っていると役立ちます。リアルレンダラー(即時にレンダリングされること)の場合は、Unity、Unreal Engineなどのゲーム開発エンジンの基礎知識を持っていると、エフェクトアーティストとして役立ちます。