適切なプロンプトとは?その意味やプロンプトを取り扱う仕事を解説

適切なプロンプトとは?その意味やプロンプトを取り扱う仕事を解説

公開日:2024-04-23

AIの利用が広まるにつれ、「プロンプト」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。

今回は、適切なプロンプトとはどういったものか、その意味やプロンプトを取り扱う仕事を解説します。

【目次】

プロンプトとはどういう意味?

プロンプトの3つの種類

命令

補完

実演

適切なプロンプトとは?

プロンプトが使用されるシーン

業務効率化

コンテンツ作成

画像生成

プロンプトを取り扱うプロンプトエンジニアリングについて

プロンプトエンジニアの仕事内容

プロンプトを学ぶなら「デジタルハリウッド」

プロンプトエンジニアリングマスター講座

まとめ

プロンプトとはどういう意味?

プロンプト(Prompt)とは、AIとの対話やCLI(コマンドラインインタフェース)などとの対話形式のシステムにて、ユーザーが入力する指示のことです。ユーザーの質問や要求に対してAIが適切な回答や結果を生成するためには、具体的なプロンプトが必要です。明確でないプロンプトの場合は、AIの回答・結果も不適切で誤ったものになることがあります。


プロンプトの3つの種類


命令

○○について教えてほしい、翻訳してほしい、解説してほしいなどの命令はすべて命令のプロンプトに分類されます。基本的には命令形のプロンプトの使用が多いです。いかに命令を行って適切な回答を得ることができるかがAIを使いこなす上で重要です。


補完

途中まで入力したテキストの内容を踏まえて、その続きを補完してくれるのが補完のプロンプトです。例えば、文章の冒頭で6月であることとじめじめしていることを書いた場合、その後は「雨・梅雨」に関連した文章が続く可能性が高いです。まずは主語を作りその後の作成をAIにゆだねることができます。


実演

最初にユーザーが実例を示します。その例を基に推測してもらうのが実演のプロンプトです。

希望する回答や推測の形を実演して真似をさせます。

例えば、商品の強みをいくつか挙げ、実演してみせます。そのあとに新たな項目を示すことで強みなのか弱みなのかを推測してもらえます。

適切なプロンプトとは?

今回は、ChatGPTでのプロンプトの方法をご紹介します。


具体的な指示出しを行う

ChatGPTでのプロンプトは出来る限り具体的な指示を出しましょう。

プロンプトで具体的に与える情報の例は、成果物(ゴール)・参考にする情報・手順・方法・条件などです。


事例


「デジタルハリウッド専門スクールについて教えてください。」だけではなく、「デジタルハリウッド専門スクールの歴史について300文字にまとめてください」というように文字数の指定や何について知りたいのかを具体的に指示しましょう。


専門家になってもらう

「あなたは○○のプロです。○○の専門家です。」というようにChatGPTに特定の専門家になりきってもらうことで、回答の精度をあげることができます。専門的で具体的な回答が得られることが多いです。


事例


出力形式を指定

出力形式を具体的に指定するのもおすすめです。例えば、商品のスペックについて一覧で表記するよりも表形式、箇条書き、マークダウンで表現してほしいなど指示を出すことで、より分かりやすいアウトプットになる可能性があります。

・出力形式の参考

CSV、HTML、箇条書き、表形式、マークダウン

プロンプトが使用されるシーン


業務効率化

具体的な指示を出しておくことでルーティン作業などを効率化することが可能です。日々、手作業で行っている面倒な業務や仕事を省エネで取り組みたいという場合は、プロンプトを用いAIを使用することで業務の効率化につながる可能性があります。


コンテンツ作成

ブログや解説記事、その他コンテンツの作成にプロンプトを用いるケースが増えています。近年では、ChatGPTで生成された文章を使用するユーザーも非常に多くなっています。ゼロからコンテンツを作成するよりも効率的に作成を進めることができます。まずは、適切な条件や指示を与え、AIから受けた提案・回答を踏まえて人間が整えていくというフローで作成を進めることができます。


画像生成

命令のプロンプトを用いて、画像生成を行うことができます。画像生成では、細かな指示を行うことで理想の画像が生成されることも多くプロンプトが重要になってきます。

近年では、AIが描いたのか、人間が描いたのか判断ができないレベルの生成画像が出てきています。


プロンプトを取り扱うプロンプトエンジニアリングについて

プロンプトを取り扱う職業をプロンプトエンジニアリングと呼びます。プロンプトの重要性が増している現代において、プロンプトエンジニアリングの重要性も高まっています。


プロンプトエンジニアの仕事内容

プロンプトエンジニアの主な仕事内容は、AIから納得のいく回答を導き出すためのプロンプトを考えることです。命令文や指示文の設計を行います。

AIに関する知識だけではなく、自然言語処理の能力、プログラミングスキルも求められます。ChatGPTなどの生成AIの活用が進む今、プロンプトエンジニアはより重要性の増す職業になっていくことが考えられます。


プロンプトを学ぶなら「デジタルハリウッド」


プロンプトエンジニアリングマスター講座

デジタルハリウッド専門スクールには、生成AIを駆使した究極のスキルハックでクリエイティブとビジネスのプロセスを変える「プロンプトエンジニアリングマスター講座」という講座があります。デジタルハリウッドでは、プロンプトエンジニアリングがクリエイターにとって標準的なスキルになると考えています。本講座では、豊富なTipsと市場調査や企業分析、広告運用といったマーケティングで実践いただけるケーススタディも学ぶことが可能です。クリエイターだけではなく、DXを推進するビジネスパーソンにもご活用いただける講座となっております。


まとめ

プロンプトはやり方一つで、AIを使いこなせるかが決まります。適切なプロンプトが使えないとAIから適切な回答はかえってきません。今後はプロンプトをいかに使いこなせるかが仕事ができる人とみなされる可能性もあります。また、今の仕事にプロンプトを使いAIを活用することでより効率的に進めることができる可能性も高いです。プロンプトの重要性が高まる今、プロンプトについての学びを深めるのはいかがでしょうか。