Youtuber

公開日:2023-07-01

Youtuberとは

動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」へ、自身が制作した動画を投稿するYouTuber。近年ではテレビや雑誌でも取り上げられることが増え、誰もが知る職業として認知されています。この記事では、YouTuberの仕事内容や必要なソフト、収入の仕組みなどを紹介していきます。


YouTuberにはさまざまなジャンルが存在します。投稿する動画のジャンルを決めた方がターゲットが明確になり、チャンネル登録数や動画再生数が伸びやすいというのが理由です。まずはどんなジャンルがあるのかを紹介します。


参考:


商品紹介・レビュー系YouTuber

商品を紹介するYouTuber。YouTubeで根強い人気のジャンルです。紹介されている商品は食べ物やおもちゃ、ガジェット系など実にさまざまです。


[代表例]

ヒカキンTV

カズチャンネル/Kazu Channel

瀬戸弘司 / Koji Seto


Vlog(ビデオブログ)系YouTuber

日常の日々を公開しているYouTuber。Vlogとはブログの動画版のことです。普段の食事やお出かけの様子などを投稿し、商品紹介を織り交ぜているYouTuberもいます。


[代表例]

in living.

岡奈 なな子の日常short movie

Yusuke Okawa大川優介


ゲーム実況系YouTuber

ゲームをしている様子を配信しているYouTuber。色んな種類のゲームをプレイし、リアクションやトークで視聴者を楽しませます。特に若い世代の男性から人気のあるジャンルです。


[代表例]

HikakinGames

まいぜんシスターズ

jun channel


メイク・ファッション系YouTuber

メイクやファッションを紹介するYouTuber。メイクの仕方や専門的な知識を紹介

したり、最新のコーディネートを発信したりと、主に女性からの支持が高いジャンルです。


[代表例]

sasakiasahi

ももちのクセが強すぎた。

Kawanishi Miki かわにしみき


バラエティ系YouTuber

バラエティ番組のような面白いネタを投稿するYouTuber。「〇〇」してみた。のような実験系からコント、ものまね、体を張る系などさまざまなサブジャンルが存在します。


[代表例]

はじめしゃちょー

東海オンエア

SUSHI RAMEN【Riku】

どんなソフトウェアを使うのか

YouTubeに動画を投稿する際には、動画編集ソフトを使った編集作業が必要です。

ソフトには有料のものと無料のものがあります。無料ソフトでも必要な機能はひと通り揃っているため、まずは無料ソフトからスタートし、更に高度な編集をしたいと思った際に有料ソフトに移行するのがよいでしょう。ここでは代表的な動画編集ソフトを有料・無料ともに紹介します。


有料ソフト①Adobe Premiere Pro

Adobe社が出している動画編集ソフトです。映像の切り貼りはもちろん、色彩、音、テロップも編集可能です。業務用に特化された上級者向けのソフトで、自由度高く映像編集が可能です。またエフェクトも編集できます。初心者向きにはPremiere Elementsというソフトもあり、直感的に初心者でも簡単に動画編集できるので、趣味などで映像を作る人はまずはPremiere Elementsから始めてみてもいいかもしれません。


有料ソフト②FinalCutPro

同じく映像編集ソフトでFinalCutProというソフトがあります。Adobe Premiere Pro
はサブスクリプションでFinalCutProは買い切りなので、一度買って長く使えばFinalCutProのほうがお得にはなりますが、一方で新しい機能などが使用できないことや、他のAdobeソフトとの互換性を考えるとこれから動画編集を始めるのであればAdobe Premiere Proのほうがおすすめです。


無料ソフト①iMovie

iMovieはApple製品に標準搭載されている動画編集ソフトです。MacやMac bookなどのPCはもちろんのこと、iPadやiPhoneでも使用することができ、基本的な動画編集の機能が揃っています。操作方法もシンプルで直観的にできるため、初めて動画編集をするというApple製品ユーザーの方には特におすすめです。

ただ、テキストの挿入位置が決まっていて自由に配置できない、フォントの種類が少ない、挿入できる音楽は1つまで、などのデメリットもあるため、動画編集に慣れてくると物足りなさを感じることもあるかもしれません。


参考:


無料ソフト②Aviutl

Aviutlも無料で使うことができる、基本的な動画編集の機能が備わったソフトです。一番の特長は動作が軽いこと。比較的スペックが低いパソコンでもサクサクと動くため、ストレスなく使うことができます。また拡張性が高く、プラグインを導入するとかなり高度なこともできるようになります。逆を言えば、プラグインに頼らないと使いづらい、導入も有料ソフトと比べると分かりづらく手間がかかる、というデメリットがあります。

YouTuberの収入

YouTuberとしての収入源は広告収入がメインとなります。広告の種類や再生回数によって変動するため、人によってかなりの収入差があり、月収0円に近いYouTuberもいれば、数百万円以上を稼ぐYouTuberもいます。


YouTuberの収入の仕組み

広告収入

最も知られているのがGoogleアドセンス広告です。投稿した動画内に広告が表示され、その再生回数に応じて広告料が支払われます。お金の流れは「広告主→YouTube→YouTuber」となります。広告の単価は種類にもよりますが、1再生あたり0.05~0.1円が相場と言われています。トップYouTuberのようにマネジメント事務所に所属する場合は、広告収益のうち一定割合(事務所によっても異なりますが、相場は2~5割程度)がマネジメント料として事務所に入ります。


参考:


広告収入以外の方法

広告以外にも、動画のライブ配信中に視聴者からコメントと支援金を受け付けられるスーパーチャット、月額制の特別コンテンツを発信するメンバーシップ、直接依頼を受けた企業の商品等を動画で紹介することで宣伝料をもらう企業案件など、複数の収入を得る方法があります。いずれもある程度視聴者数が増えてきた場合に有効な方法です。


参考:


YouTuberの平均月収

広告収入は広告の単価や表示回数によるため、正確な収入額を知ることは困難ですが、チャンネル登録者数を指標とした大まかな収入の目安が以下になります。


チャンネル登録者数 広告収入の目安(月額)
1,000人 2,000~5,000円
5,000人 4万~7万円
10,000人 10万~20万円
50,000人 50万~100万円

だいたいチャンネル登録数10,000人を超えるあたりから広告収入のみで生計を立てられるYouTuberが増えてくると言われています。


参考:

YouTuberの将来性は?

Youtubeの市場規模は今後も拡大すると言われています。ユーザー層や動画の使い方もさらに広がり、生活の一部として今後ますます浸透していきます。また5Gの普及で、高速通信化により動画視聴が伸びるとも言われており、将来性は高いと言えます。

しかし発信者が増えて競争が激化し、視聴率を獲得するのがさらに難しくなることも予想されます。その中で生き残るには他者と差別化を図る工夫が必要となるでしょう。

YouTuberになるには

YouTuberになるために特別な資格は必要なく、参入障壁の低い仕事です。しかしYouTuberとしてある程度の収入を得るためには、動画撮影や編集のスキル、視聴者を惹きつけるコンテンツを制作するためのアイデアと根気強さ、トレンドを知る情報収集力などが求められます。

まとめ

YouTuberは、華やかで夢のある仕事に見えるかもしれません。しかし収入を得るためには、知名度アップのため頻繁に動画を投稿する、試行錯誤しながら企画を生み出す、短い動画の撮影や編集に数時間以上かけるなど、地道な努力の積み重ねが必要です。

簡単な仕事ではありませんが、YouTuberとしての活動や学習を通して、動画撮影・編集スキル、企画力、マーケティング視点、戦略性など多くのビジネススキルを得ることができ、自身の仕事の可能性を広げることができるでしょう。

将来性は?

現在、映像の需要は伸び続けています。今まで静止画や紙面だったものが映像に代わり、広告も動画広告市場が拡大し続けています。ただし、参入障壁が低いこともあり、簡単な動画編集だけでは職業にしていくのは難しくなってきているのが現状です。映像を制作できることはもちろんのこと、クライアントが何を求めているかを把握する力、スムーズに仕事を進められるコミュニケーション能力、制作した映像が視聴者にきちんと届くデザインスキルなどがあることが求められます。加えて、動画広告などで成果を出すためのマーケティングスキルもあるとよいでしょう。このように、クライアントと寄り添い、視聴者に響く映像を作れることで映像クリエイターとして生き残ることができるのです。

なるには

なり方はこちらで紹介しています。

必要な機材

撮影に必要なもの

カメラ

ビデオカメラはもちろんのこと、最近では一眼レフカメラにも動画撮影機能が搭載されており、ぼかしのきいたきれいな映像を撮ることが可能です。

また、iPhoneをはじめとしたモバイルデバイスについているカメラもどんどん機能がよくなっており、2016年の段階で、映画『シン・ゴジラ』にはiPhoneだけで撮影したシーンがあったことで注目されました。


三脚

ブレがない映像を撮るときに三脚は欠かせません。また、場所を取らずに固定できる一脚もあります。長時間の固定には三脚、移動が多い中での撮影は一脚など使用用途に合わせて使い分けるといいでしょう。


レフ板

逆光などのシーンでも被写体をきれいに見せるためにレフ板を使います。折りたためるレフ板が売っており、持ちが媚にも便利です。もし、レフ板がない場合は、白い画用紙などでも簡易レフ板として役割を果たしてくれるので、とっさに必要になった時などは代用品でもありかもしれません。

編集に必要なもの

PC

先にあげたPremiere Pro やAfterEffectsといったソフトを使うにはまずPCが必要です。Adobe製品はMacでもWindowsでもどちらでも起動できます。


ソフト

使用するソフトをそろえる必要があります。どんなソフトウェアを使うのかの項目を参考に、必要ソフトを揃えてみてください。

その他のお仕事

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部