公開日:2023-07-01
「Final Cut Pro(ファイナルカット・プロ)」とは、アメリカの『Apple社』が開発・提供する製品です。
「mac OS(マック オーエス)」環境下のみで使用する事ができる動画編集ソフトウェアで、ノンリニアビデオ編集を目的として開発が進められています。操作画面がシンプルな構成であるにも関わらず機能が非常に優れており、アマチュアからプロまで広く使用されています。また、導入費用が安価ですがテキストエフェクトなどの機能も豊富なことから最近ではYouTuberにも愛用されています。
App Storeから購入すると¥34,800-(2019年5月現在)ですが、フリートライアルも可能で30日間の無料体験ができます。
Final Cut Pro X
現在使用されているもののほとんどは、「Final Cut Pro X」というソフトウェアです。2011年の登場時は、ソフトの内容がFinal Cut Proと比べ大きく変更されており、多くのユーザーはそのままFinal Cut Proを使い続けていました。ところが2017年以降、最新のOSではFinal Cut Pro(ver.7まで登場)が使用できなくなりました。しかし、Final Cut Pro Xは登場時から無料アップデートによる進化を続けており、非常に優秀な動画編集ソフトウェアとして成長を遂げ、現在では多くのユーザーに愛用されています。
Final Cut Pro Xでできること
豊富なテキストエフェクトを備えており、テロップの装飾やアニメーションを簡単に加えることができることや、レイヤーを重ねて同一画面内で複数のコマ割りができたり、イラストを載せたりすることができるためYouTube用の動画の他にも音楽関連のムービー制作にも適しています。また動画自体にもエフェクトをかけることができるため、まるで雨が降っている様な映像や、懐かしいイメージの映像、映画の様な質感などを生み出すことができます。また、手書きの文字の挿入や、マスクエフェクトといった機能により動画の中にマスクをかけることできます。
Final Cut Pro Xの機能
「ProRes RAW」という非可逆 映像圧縮フォーマットへの対応や、HDRの対応、8Kといったフル解像度や360度VR(バーチャルリアリティ)ビデオの編集、モーショングラフィックスにも対応しています。また、H265やHEIFなどのフォーマットにも対応しています。
高度なカラーグレーディングや、手ぶれ補正、レンズフレアなどの修正も容易に行うことができます。また他社の製品に比べてMac用に作られていることから、Macへの負担が少なく済みます。
商用・非商用について
App Storeサポートセンターでは、iTunesの商品は個人・非商用目的に限っての使用権利が与えられるものとされています。そのため、基本的にはFinal Cut Pro Xはプロユースができないと言われていますが、法人用の「Apple Store for Business」というビジネス向けストアでもライセンスを購入することができ、ライセンスごとにコンテンツコードが配布されます。