インフォグラフィックとは?作り方とメリットを解説

公開日:2026-07-29

インフォグラフィックとは?作り方とメリットを解説

公開日:2026-07-29

「インフォグラフィックを作ってみたいけれど、何から手をつければいいかわからない」——企画書やSNS投稿、ブログ記事で複雑な情報を扱うたびに、そう感じたことはないでしょうか。インフォグラフィックとは、データや情報を図やイラスト、グラフといった視覚要素でまとめ、直感的に理解できるようにしたものです。専門的なデザインスキルがなくても、無料ツールと基本のコツさえ押さえれば「伝わる」ビジュアルを作成できます。

この記事の要約

インフォグラフィックとは 情報・データを図解やグラフ、イラストで1枚にまとめ、直感的に理解できるようにした表現手法
ビジネスでのメリット 情報伝達のスピード向上、SNSでのシェア促進、資料の説得力向上、情報設計スキルの証明
主な種類 チャート型・ピクトグラム型・タイムライン型・比較型など
作り方 目的整理→情報収集→構成設計→ツールで制作→仕上げチェックの5ステップ

インフォグラフィックとは?基本の定義と特徴

インフォグラフィック(infographic)とは、「information(情報)」と「graphic(図表)」を組み合わせた言葉で、文章だけでは伝わりにくい情報やデータを、図解・グラフ・イラスト・アイコンなどの視覚要素を使って1枚の画像やページにまとめたものを指します。道路標識や地図、駅構内のピクトグラムなども、広い意味でのインフォグラフィックの一種と考えられます。

専門知識がなくても直感的に内容を理解できる点が最大の特徴で、複雑な統計データや業務プロセス、比較情報などを扱う場面で特に効果を発揮しやすいとされています。総務省の情報通信白書でも、SNSや動画をはじめとした視覚的なコンテンツを介した情報流通は年々拡大傾向にあることが示されており、文章中心の情報発信だけでなく、視覚的にまとめる手法の重要性は今後も高まっていくと考えられます。

企業のオウンドメディアやニュースリリースでも、市場調査の結果や決算情報をインフォグラフィック化して発信する例が増えており、報道機関のデータジャーナリズムにおいても、統計データを図解で見せる手法が定着しています。

図解・グラフとの違い

似た言葉に「図解」がありますが、図解が文章の理解を補助する挿絵的な位置づけであることが多いのに対し、インフォグラフィックはそれ自体が独立したコンテンツとして機能する点が異なります。単純な「グラフ」が数値の可視化にとどまるのに対し、インフォグラフィックはグラフに加えてイラストやアイコン、タイトル、レイアウトデザインを組み合わせ、ストーリー性を持たせられる点が大きな違いといえます。

インフォグラフィックがビジネスで注目される理由|4つのメリット

インフォグラフィックは、企画書やプレゼン資料、ブログ記事、SNS投稿など幅広いビジネスシーンで活用が広がっています。代表的な4つのメリットを紹介します。

情報伝達 スピード向上
SNS シェア促進
社内資料 説得力向上
スキル 情報設計力の証明

情報伝達のスピードとインパクトが高まる

複雑な統計データや業務フローも、図やアイコンでまとめることで、読み手は文章を読み込まなくても要点を素早く把握できます。数値の羅列だけの資料よりも、視覚的に整理された資料の方が記憶にも残りやすいと考えられています。

SNSでのシェア・エンゲージメント向上につながる

インフォグラフィックは情報が1枚の画像として完結しているため、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookといったプラットフォームで拡散されやすいことが特徴です。閲覧者が「いいね」や保存、シェアといったアクションを起こしやすくなり、Webサイトへの流入やブランド認知の向上に寄与しやすくなります。

社内資料やプレゼンでの説得力が増す

経営会議や営業提案の場では、売上推移や市場データをインフォグラフィックとしてまとめておくことで、口頭説明への依存度を下げ、資料そのものに説得力を持たせることができます。

情報設計・編集スキルの証明になる

制作には、情報を取捨選択し優先順位をつけて配置する「情報設計」の視点が欠かせません。うまく作成できるようになると、社内外に自分のスキルを示すポートフォリオとしても活用しやすいでしょう。

インフォグラフィックの主な種類と使い分け方

インフォグラフィックには、伝えたい情報の性質に応じていくつかの型があります。代表的な4つの型を押さえておくと、目的に合わせた選択がしやすくなります。

型 特徴 向いている用途
1 チャート型・データ可視化型 市場規模・売上推移・アンケート結果
2 ピクトグラム型・アイコン活用型 統計・手順・多国籍向けコンテンツ
3 タイムライン型・プロセス図解型 沿革・導入フロー・スケジュール
4 比較型・ランキング型 ツール比較・料金プラン比較

ひとつの記事や資料の中でこれらの型を組み合わせることも多く、情報の性質ごとに最適な型を選ぶことが、わかりやすさを高める鍵になります。近年は、静止画にアニメーションを加えた「インフォグラフィック動画」も、採用広報やサービス紹介の分野で活用が広がっています。

初心者でも作れる!インフォグラフィック作成の5ステップ

デザインの専門知識がなくても、以下の手順に沿って進めることで、伝わるインフォグラフィックを作成しやすくなります。

1

目的とターゲットを整理する

「誰に」「何を」「どのような行動をとってほしいのか」を明確にします。

2

情報を収集し、絞り込む

信頼できる出典を確認しながら整理し、要点を1〜3個に絞り込みます。

3

構成・レイアウトを設計する(ラフ作成)

視線の流れを設計し、紙やメモに簡単な構成案を書き出します。

4

ツールでデザインを制作する

CanvaやAdobe Expressでレイアウトを組み、フォント・配色・アイコンを整えます。

5

仕上げチェックと書き出し

誤りや文字サイズ、スマホでの見やすさを確認し、規定サイズで書き出します。

「伝わる」デザインにするレイアウト・配色のコツ

情報を整理できても、レイアウトや配色が整っていないと読み手には伝わりません。

レイアウトの基本原則

視線の流れを意識し、余白を十分に確保します。1つのブロックに入れる情報量は絞り、要素同士の余白でグループ分けを明確にすることが読みやすさにつながります。最も伝えたい数値やキーワードを大きく目立たせる「ジャンプ率」の工夫も効果的です。

カラー設計(配色)のポイント

メインカラーを1色決め、アクセントカラーとベースカラーを組み合わせるとまとまりやすくなります。色数は多くても3〜4色程度に抑えるのが基本です。

Tips:色の見分けがつきにくい人への配慮

赤と緑の組み合わせなど、色の見分けがつきにくい人がいる配色は避け、色以外にもアイコンの形や太字などで情報の違いを示す工夫をすると、より多くの読み手にとって伝わりやすいデザインになります。

無料で使えるインフォグラフィック作成ツール3選

デザインの専門知識がなくても、テンプレートを活用すれば「伝わる」インフォグラフィックを自分で作成できます。

ツール 特徴 おすすめの人
Canva テンプレート数が豊富。日本語対応・操作が直感的 まず手を動かして試作したい初心者
Adobe Express Adobe Stock/Fontsと連携し素材が豊富。洗練された仕上がり 商用・ブランド資料の完成度を重視したい人
Visme・Easel.ly テンプレートやピクトグラム素材が充実 特定の型(データ系・ピクトグラム系)に特化したい人

情報設計・編集で失敗しないためのチェックリスト

デザインツールの使い方を覚えるだけでなく、情報をどう整理するか(情報設計・編集の視点)を押さえておくと、仕上がりの質が安定しやすくなります。

✓ 伝えたい要点は1〜3個に絞れているか
✓ 見出し・データ・補足・出典の役割が分かれているか
✓ 数値や統計には出典・調査時点を明記しているか
✓ 色や形だけに頼らず、誰が見ても情報の違いが分かるか
✓ 第三者が一読して意図を理解できるか

活用シーン別の具体例

プレゼン資料では売上推移や市場データの説得材料に、SNS投稿では業界のトレンドやノウハウの拡散コンテンツに、採用活動やIR資料では企業理念や事業の仕組みを伝える手段として活用されています。いずれの場面でも共通するのは、「伝えたい相手」を明確にするという考え方です。

コース詳細・無料相談はこちら

情報を「伝わる形」にまとめるスキルは、独学でも身につけられますが、体系的に学ぶことで習得スピードが上がりやすくなります。デジタルハリウッドでは、グラフィックデザインの基礎から実務レベルのスキルまで学べる講座を開講しています。

コース名:グラフィックデザイン講座(グラフィックデザイナー専攻)
習得スキル:色彩設計・レイアウト・タイポグラフィ・インフォグラフィックス 等
関連コース:Webデザイナー専攻
用語解説:インフォグラフィックとは(デジタルハリウッド公式用語辞典)

まとめ

インフォグラフィックとは、情報やデータを図・グラフ・イラストなどの視覚要素で1枚にまとめ、直感的な理解を促すコンテンツ形式です。情報伝達のスピード向上、SNSでのシェア促進、資料の説得力向上、情報設計スキルのアピールといったメリットがあり、企画書やプレゼン、ブログ、SNSなど幅広い場面で活用が広がっています。目的とターゲットの整理から始め、情報を絞り込んだうえでレイアウトと配色の基本を押さえることが「伝わる」デザインへの近道です。

よくある質問

Q. インフォグラフィックとポスターの違いは何ですか?

ポスターは訴求・告知を目的としたビジュアル全般を指す言葉であるのに対し、インフォグラフィックは「情報やデータをわかりやすく伝える」ことに主眼を置いた表現手法です。

Q. デザイン未経験でも本当に作れますか?

Canvaなどのテンプレートを活用すれば、デザイン未経験の方でも基本的なインフォグラフィックを作成できます。継続的な質の向上には、レイアウトや配色、情報設計の基礎を体系的に学ぶことが近道になると考えられます。

Q. 作成にどのくらいの時間がかかりますか?

情報量やデザインの作り込み具合によって個人差はありますが、テンプレートを活用したシンプルなものであれば数時間程度で仕上げられるケースが多いようです。

Q. 商用利用する場合に気をつけることはありますか?

無料ツールの素材やテンプレートには商用利用の条件がある場合があります。公開前に利用規約を確認し、統計データには出典と調査時点を明記しましょう。

Q. 配色に迷ったときはどうすればよいですか?

企業のブランドカラーやロゴの色を起点にするとまとまりやすくなります。デザインツールの配色提案機能の活用も有効です。

Q. SNSでの効果はどのように確認すればよいですか?

インプレッション数やシェア数、保存数などの指標を確認し、複数回のデータを蓄積して傾向を見ることで次の制作に活かせます。

Written By

デジタルハリウッドSTUDIO編集部

全国に展開する「デジタルハリウッドSTUDIO」の運営・広報チームです。Web・グラフィック・映像を学ぶ受講生一人ひとりの挑戦を日々サポートしてきた経験をもとに、現場のリアルな声や最新の学習トピックスを発信しています。