WebGLとは

公開日:2023-07-01

WebGLはWeb Graphics Libraryの略で、Web上で3Dグラフィックスを描画するためのJavaScript API※です。

※APIとはApplication Programming Interfaceの頭文字です

WebGLの特徴

1.GPUを利用

WebGLはハードウェアのGPU、つまりグラフィックス処理能力を利用するため、高速かつリアルタイムな3D描画が可能です。WebGLを使用することで、ブラウザ上で滑らかなアニメーションやリアルなシーンの描画を実現することができるのです。

※ChromeでWebGLが使用できないときの対処法  詳細設定>システムを開く
「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」が有効になっているか確認し、有効になっていない場合、有効にしてブラウザを再起動する

2.デバイスに依存しない

WebGLはWebブラウザ上で動作するため、特定のデバイスに依存しません。Windows、Mac、Android、iOSなど、さまざまなプラットフォームやデバイスで一貫した3Dグラフィックスの表示が可能です。

これにより、ユーザーは追加のプラグインやソフトウェアのインストールなしに、WebGLを利用した3Dコンテンツにアクセスできます。

3.プログラム可能なシェーダー

WebGLでは、シェーダープログラムを使用して描画の各ステージをカスタマイズすることができます。シェーダープログラムには、頂点シェーダーとフラグメントシェーダーの2つの種類があります。

頂点シェーダーは、3Dモデルの形状や位置、回転などを制御します。頂点シェーダーは、モデルの頂点ごとに実行され、頂点の座標を変換したり、色やテクスチャ座標を計算するために使用されます。

一方、フラグメントシェーダーは、頂点シェーダーで計算された情報を元に、各ピクセルの色や明るさを制御します。フラグメントシェーダーは、画面上の各ピクセルごとに実行され、光の反射や影、テクスチャマッピングなどの視覚効果を計算します。

これらのシェーダープログラムを組み合わせることで、開発者は3Dモデルの外観や挙動を自由に制御することができます。そのため、WebGLを使って高度な視覚効果やリアルなシミュレーションを作成することができます。

WebGLを使った本科UI/UXデザイン専攻の卒業制作作品

3D Wheelchair Basketball

品川 謙一さん
東京本校

パラリンピックの花形競技である車いすバスケットボールをデジタルアート表現で紹介・応援するウェブサイトです。ページからページへの遷移をThree.jsを使った3D空間移動で表現し、デジタル空間内のバスケットボールコートに入り込んだような演出にしています。ウェブサイトでありながら、インスタレーション作品のような「デジタル空間の手触り」を感じられる表現を目指しました。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部