本科UI/UXデザイン専攻

“誰かのために”を形にする。教員からWebデザイナーへ。30代からのキャリアチェンジ

卒業生のプロフィール

PROFILE

野村静夏さん

本科UI/UXデザイン専攻卒業

入学時年齢:20代後半

入学前
教員
卒業後
株式会社タガタメWebデザイナー

卒業生インタビュー

INTERVIEW

  • 現在のお仕事の内容について教えてください

    さまざまな分野に触れられる魅力ある仕事

    現在は Webサイトのデザインやコーディング、バナー制作 を中心に担当しています。特にお客様のサイト運用・保守に関わることが多く、マーケティング方針に合わせて「今月はこういう形でLPを修正していく」といった改善を行っています。

    扱うジャンルは幅広く、さまざまな分野に触れられるのも大きな魅力です。日々新しい発見があり、とても楽しく取り組んでいます。

    作業としてはこまごまとした作業が好きで、特にサイトの細かいパーツを作っているときはとても楽しいです。「ここにイラストを差し込んでみよう」「ちょっと可愛くしたいな」と工夫する作業が得意で、夢中になれる時間です。

    また、お客様からいただく情報は文字が中心ですが、それをどうやったらわかりやすく、見やすくできるかを考えて形にしていくプロセスも大好きです。

  • 働く中で印象に残っているエピソードやプロジェクトはありますか?

    完成させたときの達成感は格別

    初めてコーポレートサイト全体をデザインしたときの経験は特に印象に残っています。在学中にもLP制作は経験していましたが、サイト全体ではトンマナ(デザインの統一感)を意識して下層ページに反映していく作業が大変でありながら、とても楽しかったです。

    また、自分がデザインしたものを自分でコーディングする経験を通して、コーディングしやすいデザインを意識するようにもなりました。

    さらに、アプリのゲーム画面を作ったときには、思い通りに可愛く仕上がり、とても満足したことも印象に残っています。

  • 現在の働き方について教えてください

    とても自由度が高い職場

    働き方は基本リモートです。出社は人によって頻度が違いますが、私はだいたい月に一度くらいです。ミーティングもほとんどがオンラインで行われています。

    勤務時間も特に決まっておらず、自分のリズムに合わせて調整できるスタイルです。朝8時くらいから始めて早めに終わる日もあれば、10時くらいにスタートして夜まで作業する日も。気分やその日の予定に合わせて働けるので、とても自由度が高いです。最近は青森に行くのにハマっていて、よく青森からリモートで仕事をしており、それが許されるのがありがたいですね。


  • タガタメはどんな社風ですか?

    社名のとおり「誰かのため」の思いが根付いている

    入社してまず感じたのは、まさに社名のとおり「タガタメ(誰がため)」という思いが根付いていることです。お客様にどうしたらもっと喜んでもらえるか、何かできることはないか――そんな会話が日常のミーティングの中でも自然と出てくるのが素敵だなと感じています。

    「誰かのために」という考え方は、お客様だけでなく社員同士にも向けられていて、とても温かい雰囲気があります。また、自由度が高く個人を尊重する文化があるので、自分らしく働ける環境だと思います。

  • 異業種からのキャリアチェンジをしようと思ったきっかけを教えてください

    本気で取り組めば取り組むほど楽しくなったデザイン

    デジタルハリウッドに入学する前は、教員として高校生を教えていました。高校とは少し違う環境ではありましたが、生徒と向き合う日々はとても楽しく、実は最初は転職するつもりはなかったんです。私が教えていた学校は演技やデザインを学ぶ場所で、カリキュラム作りや広告制作にも携わりました。その中で私自身も「もっとデザインを学ばなきゃ」と思い、仕事と両立できる学びの場を探して出会ったのがデジタルハリウッドでした。

    通いながらデザインに触れるうちに面白さを感じ、本気で取り組むほど楽しいと実感しました。授業の資料を作る感覚とデザイン作業が似ていることから、「自分にもできるかもしれない」と思えたのが大きな転機でした。

  • Web業界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

    制約のある世界が面白い

    きっかけはデジタルハリウッドで受けた授業です。最初にグラフィックを学んでからWebに進むカリキュラムで、グラフィックとWebの違いを知りました。

    グラフィックは自由度が高い一方で、Webには規格やサイズなどの制約があります。「ここは○ピクセル」と測りながら、その中で工夫して最大限の表現をする。その制約の中でできることを考えるのが面白いと感じました。

    独学でコーディングに挑戦しては挫折していましたが、荒木先生の授業がわかりやすく、気づけばコーディングも楽しくなっていました。

  • 異業種からの転職に不安はありましたか?どう乗り越えましたか?

    目の前の課題に真剣に取り組む

    最初は不安もありましたが、仕事を続けながら新しい道も模索し、「クリエイターズオーディションに出よう!卒業制作を頑張ろう!」と決め、スキマ時間も寝る時間も惜しんで取り組みました。夢にも出てくるくらい、毎日が充実していました。

    クラスの同期も意識の高い仲間たちで、「負けてられない、頑張らなくちゃ」と思える環境でした。普段は教える立場でしたが、週末は学ぶ側に回る生活も楽しく、自分を励ます原動力になりました。

  • デジタルハリウッドでの学びが今の仕事にどう活きていますか?

    「自分にない視点」を取り入れる力

    企画を立ててプレゼンする経験や、他の人の視点を取り入れる経験は今の仕事で活きています。ディレクターから渡されるワイヤーフレームをデザインに落とし込む際、UXの授業で学んだペルソナや他者目線を意識しています。

    また、Slackでの最新情報共有などの経験から、技術やツールの移り変わりに対応しながら学び続ける姿勢も身につきました。

  • 在学中に取り組んだ制作物やポートフォリオで意識した点はありますか?

    自分の思考や工夫が伝わるポートフォリオ

    在学中はとにかく作ることに集中しました。課題だけでなく、自分で考えた作品もポートフォリオに加えました。コンペのチャンスもあれば「とりあえず挑戦してみよう!」という気持ちで挑戦しました。

    ポートフォリオには、どれだけ考えたか、どんな道筋でアイデアを形にしたか、ターゲットのことをどれだけ想って作ったかを意識して載せるようにしました。こうして、自分の思考や工夫が伝わるポートフォリオになったと思います。

  • 転職活動はどのように進めましたか?

    デザイナーとしての転職活動はクリエイターズオーディションが中心

    まずクリエイターズオーディションの準備を進めつつ、デザイナー以外の職も視野に入れて一般的な求人サイトにも登録していました。今の会社はクリエイターズオーディションに挑戦したことでお声がけいただいたのがきっかけなので、最終的にデザイナーとしての転職活動はクリエイターズオーディションのみでしたね。

  • 今後チャレンジしてみたいことやキャリアの展望はありますか?

    よりお客様に寄り添ったデザインや提案を心がけています

    これまで、デザイナーとしてはディレクターさんを通してお客様とやりとりすることが多かったのですが、最近はお客様と直接やりとりする機会が少しずつ増えてきました。今後はよりお客様に寄り添ったデザインやUXを意識した提案ができるようにしたいと思っています。

    また、現在もいろいろなチャレンジをさせてもらっているので、その経験を活かしつつ、一つひとつ丁寧に取り組んで成長していきたいです。

  • 異業種からクリエイティブ業界へのチャレンジを考えている方へ、アドバイスをお願 いします。

    やりたいと思ったらぜひ挑戦してほしい

    私は30代で転職したので、当時は「遅いかな」と悩むこともありました。でも、思い切って挑戦してみて、頑張った分だけ結果が返ってきたと実感しています。年齢を気にする方もいるかもしれませんが、やりたいと思ったらぜひ挑戦してほしいです。

    在学中も授業を1回受けた後に録画を見返すなどして、宿題と学びを両立させていました。「学生のうちになんとかやってやろう!」という気持ちが強かったです。簡単に手に職をつけられるわけではありませんが、年上の方でも学びを活かして転職された方も多く、年齢に関係なく挑戦できる環境だと思います。

  • デジタルハリウッドでの学びを検討している方に向けて、ひとことメッセージをお願 いします

    自分が「もっと学びたい」と思ったときに、とことん勉強できる環境がある

    私がデジタルハリウッドに入る前は知らなかったのですが、業界のさまざまな場所で卒業生の方が活躍されていることに驚きました。タガタメの社員やパートナーの方の中にも卒業生の方がいらっしゃり、実際に一緒にお仕事をする機会も多いです。

    それだけの成果が出るカリキュラムや環境が整っていると実感しています。自分が「もっと学びたい」と思ったときに、とことん勉強できる環境があるのも魅力です。私自身も在学中は授業を受けるだけでなく、録画を繰り返し視聴して理解を深めるなど、徹底的に学習に向き合ってきました。本気で学びたい人にはぜひおすすめしたいです!