卒業生のプロフィール
PROFILE

石澤 秀次郎 さん
本科CG/VFX専攻卒業
入学時年齢:26歳
- 入学前
- アパレル社員
- 卒業後
- 制作会社勤務を経てクリエイティブ・インテグレーション・カンパニーEPOCH代表
卒業生インタビュー
INTERVIEW
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- デジタルハリウッドで学ぶキッカケは何だったのでしょうか?
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趣味から本格的な道へ
もともとはアパレル業界にいました。でも、学生時代から自分でWebをいじっていたり、VJとしてクラブイベントに映像を流したりもしていたので、「これからの時代はインターネットだ」と思い、本格的に学ぼうと社会人になりお金を貯め、デジタルハリウッドに通い始めました。
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- デジタルハリウッドではどんな学びや経験がありましたか?
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本気で努力して、本気で諦めたことに意味があったと思う
自身の興味から、WebコースとCGコースを並行して受講しました。CGに関してはモデリングは楽しかったけれどアニメーション制作が、Webに関しては細かなコーディングが、神経質すぎる自分の性格に合わないな、と感じていました。
今でも覚えているのですが、中間課題で自分なりに頑張ってモデリングしたとき、クラスメイトの美芸大に在学している方がつくった作品が衝撃的で。「自分はクリエイターとしては敵わないな」と痛感したんです。ある意味挫折した、夢破れた瞬間でしたね。
それでも、モデリングをしたものがレンダリングで出てきたときに思いうかべたとおりになって出てくるとワクワクしましたし、週に何度も徹夜し(※デジタルハリウッドではオールナイトフリータイムという夜間を通して学校の施設が利用可能です)、卒業制作まで頑張って通い続けました。 自分の意思で通い、本気で学び、そして夢に敗れた、その経験は今でも僕の原点です。仲間と徹夜して朝にカレーを食べたな、なんていう思い出も、細かく思い出せるくらい濃い時間でした。起業後の苦しいときの支えにもなっている気がします。
自分の進路に迷っている人、自分はクリエイターに向いていないかもと思っている人にこそ「それでも一生懸命やった経験は、必ずどこかであなたを支えてくれる」と伝えたいですし、そんな人と一緒に働きたいですね。
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- 卒業後のキャリアや起業のきっかけを教えてください
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起業後クラスメイトもジョイン!
卒業後、Web制作会社に就職。その後、映像とWebの両軸で活動できるスキルを活かし、転職先ではWebディレクターとして活動をしました。その時のキャリア面談で「課長・部長、そしてゆくゆくは部署を作り、いずれ会社化したい」というキャリアビジョンを発表しました。最初は社内起業予定だったのですが紆余曲折あり、退職しての起業となってしまたんですね。なので最初は1人で現場に出て、営業もやって、監督のマネジメントまでこなす日々が続き、とにかくめまぐるしかったです。そんな中、会社で一緒に働いてくれる人が欲しいと思ったときに声をかけたのが、デジタルハリウッドのクラスメイトで自分が衝撃を受けた課題を出していた方でした。その後10年以上EPOCHで働いてくれていたのでご縁ですよね。
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- プロデュース業の魅力を教えてください
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自分の想像を超えるアウトプットに出会える!
もともとは自分自身がクリエイターとして活躍したいという思いがありました。しかし、頭の中に描くビジョンがあまりに鮮明で大きすぎて、自分の手ではそれを完全に再現できず、自分自身の限界を思い知るような感覚で、創作を続けるほどに「自分では足りない」と感じてしまうようになりました。
そんな中で出会ったのが、圧倒的な才能を持ったクリエイターたち。彼らに任せたことで、自分の想像を超えるアウトプットが返ってきたとき、「これこそがプロデュース業の醍醐味だ」と感じたんです。自分が思い描いていた未来を飛び越えるようなものを作れる面白味を感じました。
選手としてはうまくいかなかったけれど、コーチや監督という立場で価値を発揮する道もあるというのと同じだと思うのですが、でもそれはプレイヤーとしての経験があるからこそですよね。
かつては「自分で作らなきゃ意味がない」と思っていましたが、必ずしも自分で作る必要はないと気づいたから今があります。「何を思い描き、どういう体験を世の中に届けるか」を考えること自体がクリエイティブだと思います。
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- 今後のEPOCHの展望を教えてください
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自分の想像を超えるアウトプットに出会える!
これからEPOCHでは、新規事業としてイラストレーターのマネジメントに取り組んでいく予定です。AIの進化によって、「もう人が描かなくてもいいんじゃない?」という声も確かに増えています。でも僕自身はそうは思っていません。
たとえば、冷凍食品って便利だけど、やっぱり「冷凍食品だな」と分かる。逆に、手仕込みで丁寧に作られた料理には温かみがあって、味だけじゃなくプロセスにも価値があると感じられます。クリエイティブの世界も同じで、作り手の思いや工夫、手を動かす過程にこそ惹かれる時代になっていくと思うんです。
AIもツールとしてはとても便利で、活用の仕方によっては大きな力になります。でも、本当にうまく使える人って、結局は「自分で作った経験がある人」なんですよね。ちゃんと仕込みをして、AIも使いつつ最後の手仕上げまでやれる人は、まるでコース料理のように完成度の高い作品を出せる。
だからこそ、これからは「技術があるかどうか」だけでなく、「どんな視点で世界を見ているか」「どんなふうに面白がって、何を届けようとしているか」が重要になってくると思っています。ツールに縛られず、表現の本質を大事にしている人たちと一緒に仕事がしたいし、そういうクリエイターを支えていける存在でありたいと思っています。
OFFICE




石澤さんは新規事業にも積極的に取り組まれています。
最後に、石澤さんが代表を務める会社および関連サービスをご紹介いたします。

EPOCH Inc.
https://www.epoch-inc.jp
統合的なコンセプトを主軸にメディア横断した多様な広告クリエイティブやブランドデザイン、ブランディングの戦略・企画・演出・実行を行うCREATIVE AGENCYです。

TIME MACHINE(株式会社タイムマシーン)
https://time-machine.co.jp
AI、ITテクノロジーを駆使したサービスを提供する事で無駄を省き、未来に価値ある時間を生み出すサービスを開発しています。

スケコン
https://schecon.com
スケコンは、営業/社内会議/接待/趣味など空き時間の確認や、複数⼈での⾯倒な調整において、効率的にかつスマートに時間調整する事ができるスケジュール調整サービスです。

おかねチップス
https://okanechips.mei-kyu.com
おかねチップスはフリーランスや副業で働く方々に向けて、お金や仕事、働き方に関する役立つ情報を発信しています。