JPEGとは|特徴・PNGとの違い・用途に合わせた使い分け

公開日:2026-09-15

JPEGとは|特徴・PNGとの違い・用途に合わせた使い分け

JPEGとは|特徴・PNGとの違い・用途に合わせた使い分け

公開日:2025-08-01(更新日:2026-09-15)

写真やWebバナー、SNS投稿などで欠かせない「JPEG」は、約1,677万色を扱え、高い圧縮率で容量を抑えつつ滑らかなグラデーション表現を実現できる画像形式です。名前は聞いたことがあっても、JPGとの違いやPNG・GIFとの使い分けを正確に説明できる方は意外と少ないかもしれません。今回の記事では、JPEGとは何かや、JPGやPDF、PNG、GIFとの違い、メリット・デメリットまで幅広く紹介します。

JPEGとは?

「JPEG(ジェイペグ・Joint Photographic Experts Group)」とは、静止画像データの圧縮方式の1つです。拡張子には「.jpg」や「.jpeg」などが付与され、インターネット上ではPNGやGIFと並んでよく使われています。JPEGの名前は規格を制定した「Joint Photographic Experts Group」という国際的な組織に由来しており、1992年に規格として定められました。

JPEGの特徴は?

JPEGは、24ビット(約1,677万色)のフルカラーをサポートしています。繊細なグラデーションや自然な色を再現できるので多くの色を必要とする写真などの表現に向いており、高画質の状態での保存も可能です。

また、JPEGは最高画質で書き出してもPNGと比べて圧縮率が高く、低容量での保存が可能です。高画質のままで保存すると大きな容量のままですが、圧縮することで大量の画像を保存したい場面で便利です。JPEG形式は、写真の記録やインターネット上で大きな画像を表示したい時に多く使用されます。

写真など輪郭がはっきりとしていない色の変化が多いグラデーション表現などがキレイに再現され、色の変化を滑らかに再現できます。反面、シンプルでくっきりした表現はぼやけ、サイズも大きくなる傾向があります。

JPEGの主な用途

JPEGは写真やWeb画像など、色彩の多いビジュアルに最適な画像形式です。高圧縮でも画質を保ちやすく、幅広い媒体で活用されています。

画像容量を抑えつつ鮮やかな写真を表示できるため、SNS投稿やWebバナー、アイキャッチ画像に最適です。読み込みも速く、視認性と操作性の両立が可能です。

また、JPEG形式は、サイズが小さいためほとんどのブラウザでそれほど元の画質を変化させることなく表示ができます。多くの写真家は、撮影の際はRAW形式を使用することが多いとされていますが、オンラインでの公開時にはJPEG形式を使用する場面が一般的です

JPEGが誕生した背景

写真のような画像を電子データにして他者と共有する上で、受け取った人も再生ができるようにするために共通の圧縮方式が必要となり誕生しました。しかし、当時のコンピューターなどのメモリは現在よりも非常に少ないものでした。その上で高い圧縮率を再現してサイズを削減するには「可逆圧縮」では足りず、「非可逆圧縮」という方式がとられました

JPGとJPEGとの違いは?

「.jpg」「.jpeg」のようなファイル名の末尾についているドット以降の文字列を拡張子と呼び、ファイルの保存形式を表しています。

実は、この2つは拡張子が異なるのみで機能の面で違いはありません。どちらも「Joint Photographic Experts Group」が正式名称であり、「.jpg」「.jpeg」は頭文字をとった略語になります。

では、なぜ「.jpg」「.jpeg」の2種類の表記が混在しているのでしょうか。これは、1980年代に普及していたOSであるMS-DOSが関係しています。当時このOSの仕様では、ファイルの拡張子は英数3けたまでという制約(いわゆる8.3形式)がありました。しかし、現在普及しているOSでは拡張子のけた数の制約がなくなったため、「.jpeg」の拡張子も使われている状態になっています。今では、「.jpeg」だけではなく「.docx」や「.xlsx」のような英数4けたの拡張子も使われています。

それでは、どちらが主流で使われているのでしょうか。ご紹介した通り拡張子の文字数の違いのみになるので、ファイルの形式上、違いはありません。しかし、現在は「.jpg」の方が主流で使用されていることが多いです

PDF・PNG・GIF・WebPとの違いについて

PDFとは「Portable Document Format」の略称です。PDFは、PDFを読み取れる専用ソフトを用意すれば、あらゆる使用環境で画像や文章を忠実に再現することができるのがメリットです。JPEGなどの画像データは、まれに、ソフトウェアやOSによっては閲覧ができない場合があります。一方、PDFの編集や加工には有料の専用ソフトが必要になるというデメリットもあります。

JPEGは高画質のまま保存ができるので写真や画像の印刷に向いています。一方でPDFはテキストの再現性が高いため文章の印刷をするのに適していると言えるでしょう。それぞれ性質が異なるので、印刷する目的やデータの内容に合わせて使い分けるのがおすすめです。

PNGとは「Portable Network Graphics」の略称です。PNGは「ピン」もしくは「ピング」と呼ばれます。JPEGは、圧縮前のデータに復元はできませんがPNGでは可能な点がメリットの一つです。加えて、透過処理もできる点も便利です。ただし、JPEGと比較してPNGは容量が大きくなることもあります。容量が大きくなることでページの表示速度に影響が出る可能性もあるため注意が必要です。加工を繰り返す画像に関しては、JPEGですとノイズが目立ってしまうこともあるのでPNGを使用するなど、うまく使い分けましょう。

GIFとは「Graphics Interchange Format」の略称です。GIFは「ジフ」と呼ばれます。GIFは、JPEGと違い圧縮した画像を元の画質に戻すことが可能です。GIFならではのメリットとしては、データ容量が小さく、透過処理が可能、そしてアニメーションを作ることができるという点が挙げられます。一方、JPEGに比べGIFは色の数に制限があります。そのため、単色や色数の少ないイラストではノイズのないものが作りやすいですが、写真などの複数の色を使用する際は再現性に欠けてしまうことが多いでしょう。

このほか、近年ではWebPやAVIFといった新しい画像形式も登場しており、主要ブラウザで対応が進んでいます。JPEGと比べてファイルサイズを抑えやすい形式として使われる場面が増えていますが、JPEGは現在も最も広く対応した定番の画像形式であり、目的や使用環境に応じてこれらの形式を使い分けることが大切です。

JPEGのメリット・デメリット

JPEGはファイルサイズを大幅に小さくすることが可能で、高い圧縮率を誇ります。一般的な画像加工ソフトでは圧縮率を選択できるものが多く、目的によって圧縮率や画質を設定して希望のサイズにすることができます。

一方で、JPEGは非可逆圧縮のため、圧縮後は元の品質には戻すことができなくなります。一度サイズを小さくしたり、元の画像をそのまま上書き保存を繰り返すと徐々に劣化していきます。数回の上書き保存ではそこまで目立ちませんが、画像加工を仕事にしている人は注意が必要です。また、JPEGは圧縮率を高くするほどモスキートノイズやブロックノイズ(いずれも圧縮の過程で生じる画質の乱れ)が現れ、劣化が目立つようになります。

さらに、背景透過に対応していない点も注意点であり、PNGなどとは異なり背景の透過ができないため目的に応じて使い分けが必要です。

他の画像形式への変換について

JPEGから、例えばPNGやGIF、PDFなどの他のファイル形式に変換することは可能です。拡張子は、Windowsのデフォルトの機能で変換することができます。用途に応じた専用のツールを使う方法もあるため、必要に応じて調べてみるとよいでしょう。

まとめ|画像形式の基礎を実務に活かすなら

本記事では、JPEGの特徴や主な用途をメインに紹介しました。扱う素材(データ)によってJPEGが合う・合わないがあるため、JPEG、PNG、GIF、PDF、WebPといった画像形式それぞれの特徴を理解し、使いこなせるようにしていきましょう

こうした画像形式の基礎知識は、実際にデザインツールを使いながら学ぶことでより深く理解できます。体系的に学びたい方は、グラフィックデザイン系講座の詳細を確認してみることをおすすめします。

画像形式の基礎を実務で活かすなら

JPEGをはじめとする画像形式の正しい理解は、Web制作やグラフィックデザインの実務に欠かせない基礎知識です。デジタルハリウッドでは、未経験からでもデザイン・画像編集の実務スキルを体系的に学べる環境が整っています。

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この記事のポイント

  • JPEGとは、静止画像データの圧縮方式の1つで、1992年に規格として定められた
  • 24ビット(約1,677万色)のフルカラーに対応し、圧縮率が高くグラデーション表現に向いている
  • 「.jpg」と「.jpeg」は機能面で違いはなく、MS-DOS時代の拡張子のけた数制約に由来する表記のゆれ
  • PDF・PNG・GIFとはそれぞれ特徴が異なり、近年はWebPやAVIFといった新しい形式も普及が進んでいる
  • 非可逆圧縮による劣化・背景透過非対応といったデメリットもあり、用途に応じた使い分けが大切

JPEG、PNG、GIF、PDF、WebPそれぞれの特徴を理解し、目的に合った画像形式を選べるようになりましょう。

デジタルハリウッド 編集部

クリエイティブ分野の学び直し・スキルアップに役立つ情報を発信。DTP・Web制作の実務知識からキャリア形成まで、専門スクール運営で培った知見をもとに解説しています。

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