コルタナとは|Microsoftの音声アシスタントの今

公開日:2026-09-29

コルタナとは|Microsoftの音声アシスタントの今

コルタナとは|Microsoftの音声アシスタントの今

公開日:2023-07-01(更新日:2026-09-29)

「コルタナさん」と話しかけていた記憶がある方も多いのではないでしょうか。Windows 10に搭載され、一時は広く知られた音声アシスタント「Cortana(コルタナ)」ですが、最近は耳にする機会が減ったと感じる方もいるかもしれません。本記事では、Cortanaがどのようなサービスだったのか、そして現在はどうなっているのかを、Microsoft公式の情報をもとに正確に解説します。

コルタナ(Cortana)とは|基本情報とサポート終了の現状

「Cortana(コルタナ)」とは、Microsoftが開発した音声認識型のAIアシスタントで、Windows 10に搭載されたことで広く知られるようになりました。話しかけることで、検索やリマインダー設定、アプリの起動などをサポートする機能として提供されていました。

まず結論からお伝えすると、Windows単体アプリとしてのCortana音声アシスタントは2023年春に廃止されています。また、Teams mobile・Microsoft Teamsディスプレイ・Microsoft Teams Rooms・Outlook mobile・Microsoft 365 mobileでのCortanaも2023年秋に廃止されました。つまり、2026年現在、Cortanaは主要な製品としてはすでに提供が終了しているということになります。Microsoftは代替手段として、Windows 11の「音声アクセス」やMicrosoft Copilotなどを案内しています。

「あのコルタナさんは今どうなったのか」と気になって検索した方は、まずこの事実を押さえておくとよいでしょう。以下では、Cortanaがどのような経緯で生まれ、なぜサポートが終了したのか、そして今後どうなっていくのかを詳しく解説します。

Cortanaの歴史|登場から普及まで

Cortanaは2014年に発表され、2015年にWindows 10に標準搭載されたとされており、これによって多くのユーザーにとって身近な存在になりました。名前の由来は、Microsoftのゲームシリーズ「Halo」に登場するAIキャラクターとされています。

その技術的な背景には、Microsoftが2007年に買収した音声認識企業Tellme Networksの技術や、検索エンジンBingで採用されているセマンティック検索データベース「Satori」を活用した自然言語処理があるとされています。単なる音声コマンドの認識にとどまらず、ユーザーの意図を汲み取った応答を目指した技術だったといえるでしょう。

登場当時は、AppleのSiri、AmazonのAlexa、GoogleのGoogleアシスタントと並ぶ音声アシスタントの1つとして注目を集め、パソコンだけでなくスマートフォンアプリやスマートスピーカーなど、複数のデバイスに展開されていきました。

Windows 10のタスクバーに常駐し、「コルタナさん、〇〇して」と話しかけるだけで、Web検索やアプリの起動、リマインダーの設定、天気予報の確認といった操作を行えることが大きな特徴でした。キーボードやマウスを使わずに手を止めたまま操作できる手軽さから、パソコン作業の合間に活用していたユーザーも少なくなかったでしょう。また、対応言語も順次拡大され、日本語を含む複数の言語でサービスが提供されていました。

Cortanaはいつ、なぜサポート終了したのか

Cortanaのサポート終了は、一度にすべてが終わったわけではなく、段階的に進められました。Microsoft公式のサポート情報によると、主なタイムラインは次の通りです。

  • Windows単体アプリとしてのCortana音声アシスタント:2023年春に廃止
  • Teams mobile・Teamsディスプレイ・Teams Rooms・Outlook mobile・Microsoft 365 mobileでのCortana:2023年秋に廃止
  • Outlook mobileの音声検索およびメールメッセージの読み上げ機能:2024年6月に廃止

このほか、Cortana搭載のスマートスピーカーやモバイルアプリ単体としての提供も、既に終了しているとみられます(正確な終了時期については公式情報での確証が得られていないため、本記事では具体的な年月日には触れません)。

Cortanaがサポート終了に至った明確な単一の理由についてMicrosoftは公式に述べていませんが、案内内容から見て取れるのは、単純な音声コマンドに応答する形式のアシスタントから、対話型でより高度なタスクをこなせるAIへと、Microsoftの製品戦略そのものが転換したという流れです。

Cortanaの後継|Microsoft Copilotへの移行

Cortanaのサポート終了にあたり、Microsoftは代替手段として複数のサービスを案内しています。具体的には、Windows 11に搭載されている「音声アクセス」、AI搭載のBingとして提供される「Microsoft Copilot」、そしてMicrosoft 365アプリに組み込まれた「Copilot」です。

中でもCopilotは、単なる音声コマンドの実行にとどまらず、文章作成の支援や複雑な質問への回答など、対話を通じてより幅広いタスクをサポートするAIアシスタントとして位置づけられています。Cortanaが目指していた「話しかけてサポートしてもらう」という体験は、形を変えてCopilotへと引き継がれているといえるでしょう。

Cortanaが主に決められた音声コマンドへの応答を中心としていたのに対し、Copilotは自然な文章でのやり取りを通じて、より柔軟にユーザーの意図をくみ取れる点が大きな違いです。生成AI技術の進化によって、音声アシスタントに求められる役割そのものが、単純な「操作の代行」から「思考のサポート」へと広がってきていることの表れともいえるでしょう。

音声アシスタントの現在地|Siri・Alexa・Googleアシスタントとの比較

Cortanaがサポート終了となった一方で、AppleのSiri、AmazonのAlexa、GoogleのGoogleアシスタントは、それぞれの企業のエコシステム(iPhoneやMacなど、Echoシリーズなど、Androidスマートフォンなど)の中で、現在も提供が続けられています。

どのサービスが優れているかを単純に比較することは難しいものですが、各社ともに音声アシスタント単体の機能拡充だけでなく、対話型AI(チャットボット型のAI)との統合を進めている点は共通しています。Cortanaの終了は、Microsoft1社に限った出来事ではなく、音声アシスタントという分野全体が、単純な音声操作から、より高度な対話型AIへと進化していく過程の一例と捉えることができるでしょう。

音声UI(VUI)の変遷からUI/UXデザインを学ぶ意義

Cortanaの登場から終了までの流れを振り返ると、音声ユーザーインターフェース(VUI)を含むUI/UXデザインの分野が、技術の進化やユーザーの行動変化にあわせて常に変わり続けていることがわかります。一時は多くのデバイスに搭載され、話題になった機能であっても、時代のニーズやより優れた技術の登場によって、役割を終えることがあるのです。

こうした変遷を理解しておくことは、これからUI/UXデザインを学ぶうえでも大切な視点になります。目の前のトレンドだけを追うのではなく、なぜそのインターフェースが生まれ、なぜ支持され、あるいはなぜ終わっていったのかという背景を考える力は、時代に合わせたデザインを提案できる人材になるための土台となるでしょう。

音声で操作するVUIは、画面をタップ・クリックする従来のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)とは異なる設計の考え方が求められます。何をどこまで音声だけで完結させ、どこから画面表示に頼るのか、ユーザーがストレスなく使い続けられる応答速度や言い回しはどのようなものかなど、検討すべき要素は多岐にわたります。Cortanaのようなサービスの盛衰を教材として学ぶことで、実際のプロダクト開発における意思決定の難しさや、ユーザー視点に立った設計の重要性を、より具体的にイメージできるようになるはずです。

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まとめ

Cortanaは、Microsoftが開発した音声認識型のAIアシスタントで、Windows 10搭載をきっかけに広く知られるようになりましたが、Windows単体アプリとしては2023年春に、Teams・Outlook等でも2023年秋から2024年6月にかけて段階的にサポートが終了しました。現在はMicrosoft Copilotなどへと機能が引き継がれています。Cortanaの盛衰は、UI/UXデザインという分野が常に変化し続けていることを示す一例といえるでしょう。本科UI/UXデザイン専攻の詳細では、こうした変化に対応できる実務スキルを体系的に学べるカリキュラムを紹介しています。

この記事のポイント

  • Cortanaは、Windows 10搭載で広く知られるようになったMicrosoftの音声アシスタント
  • Windows単体アプリは2023年春、Teams・Outlook等は2023年秋〜2024年6月に段階的にサポート終了
  • 後継としてWindows 11の音声アクセス、Bing、Microsoft 365のCopilot等が案内されている
  • Siri・Alexa・Googleアシスタントは各社エコシステムの中で提供が続いている
  • 音声UIの盛衰は、UI/UXデザインが常に変化し続ける分野であることを示す一例

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デジタルハリウッド 編集部

UI/UXデザイン・音声インターフェースの動向をわかりやすく発信。Microsoft公式情報に基づき、正確な現状把握を心がけて解説しています。