こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校スタッフです。
本科UI/UXデザイン専攻の受講生チーム制作のプロトタイプ『WAKUSEEDS』が、 第2回プロトタイピングコンテストで最優秀賞 を受賞されました。
この記事では、最優秀賞を獲得した『WAKUSEEDS』について、そしてプロトタイピングコンテストとは何か解説していきます。
そもそもプロトタイプとは
「プロトタイプ」とは、「試作品」を意味します。
アプリやゲームを作ろう!となった際に、いきなり作り始めるのではなく、まずプロトタイプを作成し、完成形のイメージを作ります。
見た目だけでなく操作性や機能なども盛り込み、クライアントや関係者に使ってもらい、使用時の感想や改善点を出してもらうのです。
このように、まず全体像を作って、その時点でユーザーからの評価を反映させることで、よりユーザビリティの高い製品を作ることができます。この開発手法を「プロトタイピング」と言います。
本科UI/UXデザイン専攻の授業では、プロトタイプを作成する際に Figma というツールを使用します。
プロトタイピングコンテストとは
プロトタイピングコンテストとは、日々新規事業作りに取り組む事業創造ファームdotDが主催する、エンジニアとデザイナーのためのコンテストです。
プログラミングのような実装は必須ではなく、ユーザー操作が検証できるプロトタイプのみ、つまり アイデアを形にし育てていく力 が競われます。
第2回のテーマは人それぞれ。申し込み時にSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)17項目から、自身の関心のあるテーマを最大3つ選択すると運営からテーマ候補が挙がるので、中から1つ選び作成していくというものでした。
想像力と情熱にあふれる数多くの応募が集まったようです…!
『WAKUSEEDS』制作チーム
本科UI/UXデザイン専攻
『WAKUSEEDS』のご紹介


ビジネスモデル

サービス概要

開催者用サイトデザイン

開催者用サイトデザイン

参加者用サイトデザイン
『WAKUSEEDS』
●制作チームコメント
こどもたちが主体的に学べるワークショップを通して、体験学習の機会を提供し、
年収や地域差による教育格差を解消しよう というアイデアです。
教員経験者や教育に興味を持っている人に、ワークショップの開催に必要なツールやプログラムを提供し、
専門知識がなくてもワークショップを開催できるようにサポートします。
ワークショップで提供するコンテンツについて、地方産業と連携することで、
地方のこどもが地元の産業に貢献する持続的なサイクルを実現 します。
●概要
・地方の子どもに体験学習の機会を提供する
・教員経験者や教育に興味を持っている人にワークショップ開催に必要なツールとプログラムを提供する
この2点を実現するサイトのプロトタイプです。
開催者は「ワークショップを開く」のタブから条件を入力し、開催したいワークショップを選びます。
選ぶとワークショップ開催にあたってのタスクを管理する画面が表示。過去に同じワークショップを開催した人のコメントも見ることができます。
参加者には場所や雰囲気、口コミや予算等条件を入力し検索する画面が表示。参加したいワークショップを選び予約をすることができます。
このように、ワークショップの掲載から予約までを一元管理できるだけでなく、開催者側へのサポートがあるというのがサイトの大きな特徴です。
●審査員のコメント
教育格差の問題に対して、個人がワークショップを開き教育機会を提供することで解決しようというアイデアです。この場合、参加側のターゲットは教育にお金をかけられない環境の家庭になると思われるため、参加者からの課金でマネタイズしていくのは現実的ではないかもしれません。しかし、地方産業からのCSR予算を考えている点は素晴らしいと思いました。
デザイン面では、世界観が統一されており、資料もシンプルで伝わりやすくまとめられていました。
また、アイデアボードからはチームで検討したプロセスが伝わってきました。楽しみながらテーマに向き合い、プロトタイプを制作していた過程が垣間見え、とても好印象です。
改善点としては、参加側の導線として、ワクワクしながら探せるようなアプローチがあれば、さらに魅力的になると感じました。
ワークショップをしたい大人がどれくらいいるのかという点は、事前に検証する必要があるかもしれません。
プロトタイプコンテストではどんな作品が評価されるのか
プロトタイプコンテストの評価基準は以下の5点です。
1.アイデアの独創性
- テーマに沿ったアプローチで、興味を引く要素や社会的意義を含んでいるか。
- 他にない斬新な視点で新しい価値や解決策を提供しているか。
2.検証可能性
- プロトタイプがユーザーの体験を実際に検証できるものか
- ユーザーニーズの調査や、技術的な課題の発見・解決のために、十分な試作品として機能しているか。
3.UI/UXの完成度
- デザインの一貫性、視覚的な魅力、使い勝手がしっかりと考えられているか。
- ユーザーがスムーズに目的を達成できる導線が整備されているか。
4.反復と改善の工夫
- 作成のプロセスにおいて、アイデアを発展させていく姿勢や工夫がみられるか。
- 試作品として、何度も改良・試行錯誤が可能な柔軟性があるか。
5.事業としての実現可能性
- コンセプトがビジネスとしての成長性や持続可能性を持っているか
デジタルハリウッドの本科UI/UXデザイン専攻とは
第2回プロトタイピングコンテストで最優秀賞を受賞した5名は、デジタルハリウッド東京本校の 本科UI/UXデザイン専攻 の受講生です。
彼らが受講している本科UI/UXデザイン専攻ではどんなことを学ぶことができるのか、ご紹介します!

本科UI/UXデザイン専攻
制作現場で求められるデザイン思考とUX、プログラミングスキルを1年で習得。
未経験から1年で企業から求められるデザイナーへ。
本科UI/UXデザイン専攻は、【グラフィックデザイン、Webデザイン、アプリデザイン、映像、プログラミング】と、あらゆる表現方法を学びます。
また、習得したいスキルに応じてコースを選択することができます。
・サービスデザインコース
UXを体系的に学び、顧客のニーズを捉えたサービス設計に特化
・インタラクションUI実装コース
ユーザーの使い勝手を向上させたインタラクションUIを実現させる
現役で実務案件の政策をしているクリエイターである講師陣 と、 移り変わりがとても早い業界情報を反映した最新のカリキュラム で、今求められているUI/UXデザインのスキルを身に着けることができます!
スキルを身に着けるだけではなく、就転職のサポートも万全。
有名企業から直接学ぶことができる在校生限定の 企業ゼミ 、企業の採用担当に自ら作品をアピールできる クリエイターズオーディション 、ポートフォリオや進路の相談ができる キャリアセンター など、WEBデザイン業界への就転職をしっかりサポートする体制が整っています。
もっと本科UI/UXデザイン専攻が知りたい!という方は、以下のリンクで詳しく紹介しているので是非チェックしてみてください!
スクール説明会、校舎案内も随時行っております。
「WEBデザイナーに憧れるけど、何を学んだらいいんだろう?」「自分はどのコースがいいんだろう?」「こういうデザインをしてみたい!」などなど、お気軽にご相談ください!
まとめ
本学生のプロトタイプが、コンテストで最優秀賞を受賞しました。
『WAKUSEEDS』制作チームの皆さん、受賞おめでとうございます!
これからの学習でさらに力を身に着けていく皆さんの、今後の制作物が非常に楽しみです。
説明会のご予約はコチラから!
