こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校です。
「モーションキャプチャー勉強会」
先日有志にてモーションキャプチャーについてクラスで集まって勉強していましたのでご紹介します。
第1回目もクラスで声を掛け合いながら試行錯誤しながら行っていました!
今回は
「リアルタイムモーションキャプチャー」
に挑戦ということで
我々スタッフもお邪魔してきました。
モーションキャプチャとは
人やモノの動きをデジタルデータにする技術
です。
CG業界はもちろん、医療やロボットなど幅広い業界で使われています。
キャプチャ(動きのデータを取り込む)方法は光学式・慣性式、ビデオ式などいくつかあり、それぞれに特徴があります。
東京本校で使用できるOptiTrackの機材は光学式と呼ばれるものです。
光学式※の
モーションキャプチャは複数のカメラを使用し、人体や物に取り付けたマーカーの位置をトラッキング(追跡)することで動きを取り込みます。
※光学式:複数カメラでキャプチャ空間を構築し、反射マーカーの位置をトラッキングする形式
カメラが赤外線の光を照射し、マーカーがその光を反射することにより、カメラがマーカーを認識します。
そして複数のカメラで得たマーカーの2次元位置情報を組み合わせ、3次元での位置情報を算出します。
他の方式と比較して人だけではなく物の動きもキャプチャできるので幅広い用途で使うことができます。
また、位置精度が非常に高いため、ハリウッド映画など再現性の高さを求められるCG現場で多く使われています。
リアルタイムキャプチャとは
Optitrackなどのモーションキャプチャー機材で取り込んだ実際のアクターの動きをモーションビルダーやUnityなどで、
制作したキャラクターにリアルタイムでアニメーションを反映させることができる技術です。
アクターが腕を振れば、ソフト内のキャラクターも腕を振り、高精度なものになると表情の細かい動き、フェイシャルアニメーションまでリアルタイムに落としむことができるようになりました。
この技術を利用し、名俳優が見せる細かい表情の芝居やCGで再現することが難しい人間の滑らかな動きなどを
フル3DCGキャラクターにその場で落とし込むことができるので、より魅力的なキャラクターの制作に大きく役立っています。
少し前まではこれらの高度なキャプチャには高価な専用の設備が必要で個人で制作を行うことが難しくなっていましたが、
最近では技術の進歩にりてスマートフォンと専用のアプリだけで等、個人でも利用が行えるようになってきました。
身近なところではVTuberがリアルタイムで配信を行うなどがあります。
実際の手順を簡単にご紹介!
1.カメラ用のポールを立て、カメラを取り付ける
カメラを取り付けるためのポールを取り付けます!
周りの人と協力してポールが真っ直ぐになっているか確認します!
ポールが設置出来たら、そのポールにモーションキャプチャ用のカメラを取り付けます!
2. LANケーブルを各カメラに繋げる
カメラの設置を終えたら、各カメラをLANケーブルでPCに繋げます!
8台分のカメラのケーブルを繋げるので足元に注意しながら作業していきます。
PCの準備に移ります!
3.「Motive」を起動して、カメラの位置を調整する
PCの電源を入れたら、「Motive」という専用ソフトを立ち上げます!
ソフトを立ち上げたら、8個のカメラが繋がっているので、誰か一人が先ほど取り付けた8個のポールの真ん中に立ち、PCで位置を確認しながらカメラの向きや位置を微調整していきます!
4.カメラの設定
①キャリブレーション
カメラを三次元の中に配置する。(3つの点をカメラに読み取らせる)
②地面の設定
空間の真ん中に専用の器具を置く。
(スーツを着た後、そこに人間が立ち、Tポーズをする。)
③人間(スーツ)の設定
スーツを着て、37個のマーカーを付ける。
5.人間の動きをキャプチャーする。
決めた動作をスーツを着ている人にしてもらい、その動作をキャプチャーする。
(歩く、座る、踊る等)
6.データの保存をして終了
いかがでしたでしょうか。
モーションキャプチャの流れをざっくり記載しましたが、イメージは湧いたでしょうか??
モーションキャプチャを使うと、座ったり、歩いたりの基本動作はもちろん、
ボクシングやダンスなど、複雑で細かい作業までリアルに表現することができます!
ブレイクダンスの動きまで...!
リアルに表現されていますね!!
この記事をきっかけにモーションキャプチャに興味を持った人が増えると嬉しいです!
クラスの様子は、いかがでしたでしょうか?
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