デジタルハリウッドSTUDIO新宿 ブログ

ダストマンに聞く!
フリーランスという生き方

2022-10-08

こんにちは。

デジタルハリウッドSTUDIO新宿の山本です。


今回は2022年11月16日に開催された

『 ダストマンに聞く!フリーランスという生き方 』のイベント内容をお届けします!


自動販売機すらない人口100人の限界集落で映像制作のお仕事をはじめ8年目の大人気動画クリエイター「 ダストマン 」は、どのようなキャリアで今に至るのか。

フリーランスとして世を渡るサバイバル人生についてお話しいただきました!


フリーランスの実際の働き方が気になる方

どうやってフリーランスでお仕事を獲得するか気になる方

に、特にオススメの内容となっております。


イベントに参加できなかった方、興味のある方は是非ご覧ください!

登壇者のご紹介!

ダストマン



◇経歴◇

広島の限界集落暮らしの映像屋。廃校に事務所を構え、TVやWebのCMをメインにエフェクト・モーショングラフィックス・コンポジット業務を行っている。AfterEffectsのチュートリアルを主に発信しているYouTubeチャンネル『ダストマンTips』を運営。


◇参加者へコメント◇

人口100人の限界集落で映像制作業をはじめて8年目。自動販売機すらない場所で何をどうしてきたのか、これからどこに向かっていくのか。そんなサバイバル人生を珍しいキャリアの変な人として見てくれると嬉しいです。

ダストマンのサバイバル人生

今回のウェビナーではダストマンの独立前からこれまでについて語っていただきました。

このブログではフリーランスを始めたい方が気になる、フリーランスになってからお仕事を獲得するまでにフォーカスしてご紹介していきます。

ダストマンがどのようにして、独立してからお仕事を獲得していったのかを見ていきましょう!

1|フリーランスになるまで

現在はYouTubeでAfter Efectsのチュートリアル動画を投稿している傍ら、メインの業務としてCMや広告の動画制作を行っているダストマン。映像業界を目指そうと思ったのは20歳の頃。専門学校で漫画・イラストを学びながら独学でCGを勉強。自主制作のCG作品を広島の制作会社に持ち込み、アルバイトとして働き始める。


(ダストマン) アルバイトをしていた 映像制作会社にそのまま勤めることになったんですけど、制作会社の業務と自分のやりたことが違うことにフラストレーションを感じるようになったのと、単純に休みが少ないこともあって約3年働いてやめました。


そのタイミングで中学生くらいの時から漠然としたいと思っていた田舎暮らしも始めようと思い、当時付き合っていた彼女とも話し合って、結婚と田舎に移住するのと独立を同時にやりました。で、同時にやった結果、いろいろな問題を抱えることになりました。

2|独立1年目 お金、仕事、情報が無いの役満状態。

(ダストマン) まず家にお金がないし、仕事もない、情報もない、嫁は妊娠するっていう役満みたいな状況になりました。


お金 がないという問題に関しては、限界集落に移住したことによって生活費が大幅に削減できたことが良かったです。今は基本的に電気代とガス代しかかからないですし、水は井戸からくみ上げるのと、食料はご近所の農家さんからもらえたりするので、日本でかかるコストがほとんどかからないんですよね。


仕事 は、当たり前なんですが、独立して2週間は全く来ませんでした。なのでどうやったら仕事を獲得できるか考えて、とりあえず、当時流行っていたFacebookを活用しました。映像が必要そうな会社の社長さんのプロフィールからURLに飛んで、企画構成や絵コンテみたいなシートを勝手に送るっていうのをずっとやっていたんですよね。まったく手探りの状況で、恐らく累計で50社ぐらいに送ったんですけど、その中でレスポンスがあったのが10社ほどで、5,6社実際に映像を作ることになりました。製作費は、会社に勤めていた時に80万から150万で作っていたことを知っていて、相場観がわかっていたので、1人で作ることを考えて50万円で提案していました。


情報 も全然なかったのでクライアントの社長さんに、ビジネスってどうやったらいいのか相談していました。そうしたら、その社長さんのつてでお仕事を紹介してもらえたりなんてこともありました。


スキル に関しては、当時からそのCGの仕事とかやりたいなと思っていたし、SFの仕事をやりたいなと思っていたので、Afeter Effectsのチュートリアルを毎日やっていました。多分400本ぐらいやりましたね。

良い悪い関係なく、とりあえず全部やろうみたいな感じで、情報がなかった分、基準もわかんないし、自分が今どれぐらいなポジションにいるのかを全く見えてなかった状況だったんで、馬鹿は馬鹿なりにとりあえず走ってみるかみたいな感じで、ひたすらやってたといった感じです。

3|独立2年目 仕事を増やし、リモートワークへシフト

(ダストマン) 2年目になってお仕事が増えてきて、東京都か大阪とか福岡とかいろいろなところに行けるようになったんですけど、1つ問題が出てきて、全然田舎にいれないという状況になってしまったんですね。

奥さんが子育てで大変そうだったのもあり、これは本末転倒だと思い、営業先を撮影技術はあるが、編集技術にちょっと欠けるビデオグラファーさんにスイッチしていきました。

そのビデオグラファーの方たちに、当時自分が持っていた仕事の撮影だけをお願いして、自分がディレクションと編集を行うという形態に変化してみました。このやり方にしたら、オンライン業務が可能になって、家に居れる時間も増えました。


あと、この頃に、当時流行り出していたインフォグラフィックスアニメーションのCMを完コピしてみたり、架空の商品があったらこんな感じに制作するだろうなっていうのを実際に作ってみて、クライアントに提案したりなんてこともしてました。

独立3年目 リモートワークの完成。YouTube投稿を始める。

(ダストマン) 2年目までは会社紹介の仕事が多かったんですけど、元々制作したかったのはCMだったので、3年目はCMの花形と呼ばれる車のCM、化粧品CM、通信会社のCMのどれか一つには携わりたいなと思っていました。

その中で、当時流行り始めていた車の自動ブレーキのCMに自分ができそうなエフェクトが出てきていたので、これができたらお仕事が増えるかもと考えて、世の中に出ているCMの完コピを2年目のインフォグラフィックスの時と同様に行いました。


それと営業先を、ビデオグラファーから映像プロダクションに変えました。映像プロダクションの中でも、地方の自分が仕事に加わってプラスになるような映像プロダクションを調べて、自分の自主制作を提出したりして営業をかけていました。


この頃に、ビデオグラファーさんとの交流イベントに招待されるようになったりと、ビデオグラファーの方とより多くのかかわりをもてるようになり、映像プロダクションとのつながりもできました。

なので独立3年目で僕のリモートワークがほぼほぼ完成した感じですね。


こんな感じで、1年目2年目3年目でかなり力業な営業スタイルをしていたので、だんだんと、集客がしんどく感じていたんですね。

そんな時期に、当時繋がりがあったVookさんからAfter Efectsの情報が日本にまだ少ないから情報発信をしてほしいというお願いが来たので、Vookで記事を書くのと同時にYoutebe投稿も始めました。

これからフリーランスを目指す人へ

(ダストマン) こうやって話していると全部出来レースで狙ってやっているように見えるんですけど、これはすべて結果論なんですよね。

本当にあんまり何も考えず、その時不満に思ったことを「どうやったらいいんだろう」って思ったことを、全部やってみたという感じです。その中の一部分を喋っているという感じなので、もちろんその中にはうまくいかなかったこともあります。


結局、僕が何をやってきたかというと欲望に素直に従ってきたんですよね。もちろん世の中の需要を考えて動く、マーケットイン的なやり方もあるんですけど、僕の場合は全然違っていて、自分のやりたいことを試行錯誤した結果、だんだん良くなってきたという感じですね。自分の欲望に従っているので不満も自然となくなってきました。


その中で僕が感じたことは、自分のやりたいことと社会に求められていくことを絶妙に調整していくことが大切ということですね。


今はググったら色々な情報が出てくると思うんですけど、成功した人のマネを今からやってもあんまり上手くいかないように、人生に再現性ってないと僕は思うんですよね。自分の人生はググっても出てこないので、不安だとは思うんですけど、逆にそこが自分の希少性なんだと思ってぜひ頑張ってみてください!

質問コーナー

Q:フリーランスになる前に就職した方がいいですか?

Aやる仕事内容によると思います。フリーランスって動画未経験からでも一応できるんですけど、限りなくハードモードになるかなって感じです。就職すると、映像制作っていうマーケットを理解できると思うのと、相場観もわかると思うので、なので個人的には就職できるならした方がいいと思います。

Q:フリーランスは何に一番お金がかかりますか?

Aこれはフリーランスに限らずだとは思うんですけど、人間は生きることにお金がかかるので、一番は家賃ですかね。


Q:現在フリーランスとして主にクラウドソーシングサイトやTwitter経由でお仕事を受け、基本的にはYouTube用の動画編集をしてお金をいただいているのですが、ここからのステップアップの具体的なイメージがなかなかつきません。将来的にはアーティストの映像などを作りたいと思っています。

A:お仕事を依頼する側は、どういう作品を作っているかっていうのをみないとお仕事を依頼できないんですよ。仕事はその人がアウトプットしているものの内容でしか来ないので、まずはマネでもいいのでやりたい仕事の作品を作って発信してみるのが良いと思います。


Q:日々チュートリアルを見ながらAEの使い方を学んでいますが、気づけばこなすだけで、時間がたつと忘れてしまったり、作ることだけで満足してしまったりと、成長を実感できません。

A:僕もチュートリアルを400本やったって言ったんですけど、ほとんど覚えていなくて、別に覚えていなくてもいいんですよね。記憶はYouTube側でやっていてくれているので、それを自分がやったっていう経験が最終的に記憶の引き出しになってくれていればと思っています。

最終的に仕事が来た時に、「なんかこれチュートリアルでやったな」って思えて、もう一回動画を見てできればいいかなって感じですね。

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