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デザイナーだけじゃない!
就活前に知っておきたいWeb業界のお仕事

2021-04-09

「Webデザインに興味はあるけど、文系の私には無理?」「ポートフォリオの作り方がわからない!」「美大卒じゃないと採用されないって本当?」と、Web業界での就活に悩んでいる人はいませんか?


そんな悩み多き学生の皆さんに、「スキルや学歴よりも大切なものがある」と話すのは、Web業界の人事部で採用を担当している、株式会社博報堂アイ・スタジオの八島さんと株式会社グッドパッチの井上さん。2021年2月にデジタルハリウッドSTUDIOで開催された「大学生の学びを応援!適職診断つき!タイプ別でみる Web 業界のお仕事」では、採用担当者が忖度なしで学生の質問に答えました。


この記事では、さまざまな質問が飛び交ったイベントの内容を、前後編でお届けします。Web業界の基本情報から、多くの学生が気になっているインターン事情就活で有利なポートフォリオの作り方まで、Web業界の就活情報が満載です!

就活前に知っておきたい!採用試験の「課題」って何?

一言で「新卒採用試験」といっても、業界によって進め方はさまざま。Web業界では、一体どのように進められているのでしょうか? 二人の採用担当者にQ&A形式で詳しく聞きました。登壇したのは、株式会社博報堂アイ・スタジオの八島彩美さんと、株式会社グッドパッチの井上亜優さんです。

引用:イベントスライド
Q.1 クリエイティブ職の課題について、詳しく教えてください。

井上 :UIデザイナーの選考では、ポートフォリオを提出していただき、会社として求めている技術や考え方があるのか、今後のポテンシャルがあるかどうかを見ています。UXデザイナーの選考では、「どんなUXデザイナーになりたいか」「なぜUXデザイナーを目指しているのか」などのテーマでレポートを書いて提出していただき、その後、さらにリサーチなどの課題があります。


※「UIデザイナー」と「UXデザイナー」の違いについては、前編の記事で詳しく解説しています。

引用:イベントスライド
Q.2 新卒の採用時期・選考方法・年齢制限について教えてください。

井上 :弊社は通年採用を行っております。

もちろん、採用人数も設けていますが、優秀な学生さんがいれば採用しますので、締め切り時期は特に決まっていません。年齢制限はありませんが、他社での就業経験がある場合、中途扱いとさせていただきます。


八島 :弊社は例年通りであれば、3月1日からエントリーを開始し、3月下旬に締め切って4月から選考スタートです。選考方法は職種によって違いますが、ES提出、課題提出、適正テスト、面接1,2回で内定というのが基本的な流れです。

総合職は動画の提出やグループワークがあり、クリエイティブ職はESと同時にポートフォリオの提出もお願いしています。年齢の制限はありませんが、選考対象となる卒業期間は決まっています。

Q.3 新卒採用では、何を重視していますか?

八島 :どの職種でも、「積極的でポジティブ、自主的に動いて最後まであきらめずに挑戦できる人かどうか」を重視しています。例えば面接で部活動の話が出たら、始めたきっかけや目的、目標、結果について質問することで、その人の姿勢や粘り強さを見ています。


井上 :弊社が最も重視しているのは「会社のビジョンとミッションに共感しているかどうか」です。社内で活躍している人はビジョン、ミッションの共感度が高いので、ここは外せないですね。

ちなみに、選考ではスーツよりも普段の雰囲気を知ることができるのでぜひ私服で参加してくださいね。

Q.4 Webデザインを独学で学んでいます。美大や専門学校に通っていなくても、Webデザイナーになれますか?

八島 :独学でも必要なスキルが身についていれば評価対象になりますし、むしろスキルを取得するために自主的に頑張っているのは素晴らしいことなので、自信を持ってもらえたらと思います。

よく学生さんから「理系じゃないとダメ?」「文系出身者はいる?」「Webデザインの勉強はしたことがないけど大丈夫?」と聞かれますが、弊社はマインドや姿勢を重視しているので、総合職であればスキルがなくても意欲さえあれば問題ありません。

クリエイティブ職やエンジニア職の場合は最低限のスキルが必要になりますが、出身学部によって優劣をつけることはないので安心してください。

掲載作品数は10個がベスト!「ポートフォリオ」作り方のコツ

次に、Web業界の就活で悩みがちなポートフォリオの作り方について聞きました。掲載する個数や判断基準など、気になるポイントが盛りだくさんです。

Q.1 ポートフォリオに掲載する制作物の目安となる個数を教えてください。

八島 :10点前後あると、それなりのボリュームに見えると思います。でも点数より作品の中身を重視しているので、ターゲットや背景、どういう考えでその作品を作成したのか、というところまで、ぜひ分かるように書いていただきたいです。


井上 :弊社も同意見です。少し付け加えるとすれば、選考を受ける会社がどんな作品を求めているのかを考えてポートフォリオを作成すると、自ずと抑えるべきポイントが見えてくるのではないでしょうか。

Q.2 UIデザイナーを採用する場合、どんな判断基準でポートフォリオを見ていますか?

井上 :ビジュアルと情報設計です。ユーザー目線での情報設計と、最終的に目にするビジュアルどちらに強みがあるのか、またバランスよく作成できる方なのかを考えながらポートフォリオを見ています。

Q.3 エンジニア職のポートフォリオで重視していることは?

井上 :活用している言語とフレームワークがマッチしているか、相手目線のコードになっているかどうかを見ています。


八島 :弊社も基本は同様です。見やすさや分かりやすさ、なぜその開発言語を選んだのか、などを見ています。

ポートフォリオ診断&模擬面接① 作品の魅力を伝える方法は?

引用:イベントスライド

続いて、デジタルハリウッドSTUDIO専科Webデザイナー専攻の卒業生が実際に制作したポートフォリオを使って模擬面接を行いました。

まずは、現在大学生の奥村奈々さんの作品から。

大学で英文学を学び、言葉に力をもらった経験があるという奥村さんは、今の気分に合う名言が見つかる名言診断サイト「ことばのちから」を制作しました。

奥村さんは大学で約80人にアンケート調査を実施した他、競合サイトの調査も行いました。既存のサイトは堅苦しいものが多かったことから、今回制作したサイトは親しみやすさを重視したそうです。この作品について、実際の就職面接さながらに、人事担当者のお二人に質問をしていただきました。


講評:株式会社博報堂アイ・スタジオ 八島

八島 :親しみやすいサイトにしたというお話でしたが、制作時に考えていたターゲットと期待していた効果について、もう少し詳しく教えてください。


奥村 :ターゲットは、私の同世代です。大学でアンケート調査を行ったところ「悩んだときに音楽の歌詞に力をもらう」というコメントもあり、今以上に言葉への興味関心を深められたらと考えて作りました。


八島 :なるほど。明るいプレゼンで好印象でしたし、作品もキレイにまとまっていすね!ただ、もう少し作品を制作した背景を具体的に知りたかったですね。

なぜ堅苦しいイメージのサイトだといけないのか、というところまで深堀りして説明できていたら、ロジックが立ち、納得感が生まれるので、より作品の魅力が伝わったと思います。

講評:株式会社グッドパッチ 井上

井上 :名言診断には、どのようなロジックが使われていますか?


奥村 :基本的にHTMLとCSSで構築しています。JavaScriptのjQueryをネット上で検索して改良し、質問の内容や分岐をオリジナルのものに変更しました。


井上 :そうなんですね。細部へのこだわりが感じられるサイトですが、私も惜しいなぁと思いました。

八島さんのお話と同様に、弊社でも「Why」の部分をとても大事にしています。そこに触れながら説明してもらえたらと感じました。

でも、葉っぱが落ちてくる動きを入れたり、キャラクターの絵を自分で描いたりと工夫が詰まっていて、好印象のサービスになっていると思います。


ポートフォリオ診断&模擬面接② 説得力が増すプレゼンとは

引用:イベントスライド

次に、同じく現在大学生の佐藤沙織さんの模擬面接を行いました。佐藤さんが制作したのは、美術制作指導、学童保育、英語指導を行う「あす加アカデミー」の新規Webサイトです。

佐藤さんは「体験教室の参加者の増加」を目的として、SEO対策を施したWebサイトを制作しました。明るくて活発な教室の雰囲気を反映し、ユーザーに優しいサイトを目指したそうです。この作品についても、人事担当者のお二人に質問と評価を聞きました。

引用:「あす加アカデミー」
講評:株式会社博報堂アイ・スタジオ 八島

八島 :SEO対策をしているということでしたが、具体的にどのような対策をしたのでしょうか?


佐藤 :ワードプレスのSEOのプラグイン、コード、画像の軽量化を重視し、ライトハウスなどのツールも使いながら、点数を見て対策を行いました。現在のサイトは90点以上です。


八島 :そうでしたか。ターゲットを意識したデザインで好印象でしたし、練習の成果が伝わってくるプレゼンでした!教室が抱えている課題の背景にある問題にも言及すると、今回のデザインやSEO対策に対する納得力が増すと思いました。

講評:株式会社グッドパッチ 井上

井上 :「あす加アカデミー」を競合他社と比較したとき、強みは何だと思いましたか?また、その強みをWebサイトのなかでどうやって表現したのか、教えてください。


佐藤 :実際に教室を訪ね、活発な雰囲気が一番の特徴だと感じました。他の絵画教室や学童保育はふんわりしたイメージのWebサイトが多かったので、明るいメインカラーで差別化を図りました。


井上 :わかりました。目的や手段など、思考した道筋や努力が素晴らしいなと思いました。惜しいのですが、課題をもとにペルソナを作って制作するとよりよい作品に仕上がると思います。


いざ、就職活動!Web業界はスタートが早いって本当?

最後は、就職活動について。実際に就職活動を経験した大学生は、どのようにWebデザインのスキルを身につけて、就活に挑んだのでしょうか。

デジタルハリウッドSTUDIO卒業生の奥村さんと佐藤さんに加え、在学中の櫻田治朗くんにも話を聞きました。

Q.1 Webデザインの勉強ができるスクールはいくつもありますが、何を重視して選びましたか?

奥村 :自分のペースでスキルアップできるかどうか、です。集団学習だとなんとなくできるような気分になってしまうことが多いので、個別指導で手厚く教えてくれるデジタルハリウッドSTUDIOを選びました。


佐藤 :プログラミングやデザインなど幅広く学びたかったので、カリキュラムの充実度に注目しました。またオンラインの授業に加えて、ライブ授業で講師の方に直接教えてもらえる実践的な講座も受講したかったので、デジタルハリウッドSTUDIOを選びました。


Q.2 受講中大変だったことと、受講してよかったと思うことを教えてください。

佐藤 :テスト期間に、大学の勉強とデジハリの勉強を両立させるのが大変でした。

でも、そのおかげでタスク管理能力と、臨機応変に乗り越える力が身についたと感じています。


櫻田 :僕も課題が多い時期は大変でした。でも、トレーナーの先生や社会人の友達と話をして、会社員になって働く以外にもたくさんの道があることを知り、世界が広がりました。

未来の選択肢が増えたのは、大きな収穫だったと思います。

Q.3 他の業界と比べると、Web業界は比較的早い段階で採用試験が始まると聞いたことがあります。就職活動を始めた時期と、内定をもらった時期について、詳しく教えてください。

奥村 :私は大学2年生の12月に就活を始めて、翌年の3月に終わりました。Web業界はたしかに選考が早く、一般的な就職活動とはスケジュールが異なります。しかし、「通年採用」や「ポテンシャル採用」をしている企業も多いため、焦る必要はないと思います。


選考では、「何のためにデザインを学んでいるのか」「Webデザイナーとしてどんなものを作りたいか」など、簡単に答えのでない質問も多かったので、きちんと回答を準備して臨むのがおすすめです。

ポートフォリオの作成や課題など、一般的な就活とは毛色が違うWeb業界の就活。今回のイベントでは、最低限の知識やスキルだけでなく、「デザインや熱意を言葉で伝える力」が求められることがわかりました。

Web業界を目指す皆さん、ぜひ一度、自分の作品を言葉で説明してみてはいかがでしょうか?

デジタルハリウッドSTUDIOは、皆さんの就職活動の成功を祈っています。



取材・文/華井由利奈 構成/鳥井美沙、山崎有紀(デジタルハリウッド株式会社)



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<説明会について>
1.カウンセリングで疑問を解消
2.学校・コース/カリキュラムの詳細を解説
3.卒業生作品・実績をポートフォリオでご紹介
4.あなたの目的に合った就転職プランのご提案
5.学習環境・設備のご案内
6.ご希望の方には体験もご案内

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