この時代に動画クリエイターとして生き残っていくために必要な“企画力”と“提案力”。
その“企画力/提案力”をより実践的に身につけるための、
STUDIO札幌限定のクライアントワーク実践型学習「お仕事TRYプログラム」。
moyuk SAPPORO内に店舗を構えるソニーストア 札幌様(以降敬称略)をクライアントに迎え、
店内のPR動画制作課題に取り組みます。
前編では➡️「クライアントへのヒアリング」から「企画発表」までの最初の1ヶ月の様子をお伝えし、
中編では➡️「プロ機材での撮影の挑戦」とその成果報告となる「中間発表」までの様子をお届けしました。
後編にあたる本記事では、
今期の「お仕事TRYプログラム」の取り組み最終レポートとして、
いよいよ最後の作品発表会までの様子をお伝えします!
編集作業!そして再び企画の本質と向き合う
撮影を終えた受講生たちの次のステップは、素材を元に編集を行い作品の完成を目指すことです。
それは、ただ切って繋げるという単純作業ではなく、
素材全体の色味などのトーンの調整や、限られた秒数に収めるための0.01秒単位での調整を行います。
編集を進める中で、
💭 シーンごとに伝えるべき大事なことは何か?
💭 本当に伝えるべき”ソニーストア 札幌”の魅力とは?
という企画の本質を改めて考える必要が出てきます。
そのたびに、田中トレーナーやスタッフと何度も何度も壁打ちをして、
企画を練り上げ、編集作業を進めていきました。
トラブル続きでも前進。作品が完成するまでの裏側
編集作業が開始して間もなく、一人の受講生が大きな壁にぶつかります。
それは、大事なラストシーンについて「どうしても納得ができない…」というもの。
ところが撮影の工程はすでに終了しており、追加で撮影をすることはできません。
それでも諦めることができず、トレーナーと相談する中でもう一度撮影のチャンスをいただけないかと直談判。
最終的にクライアントから快諾をいただき、最後の撮影チャンスが生まれます。
“より良いものを作りたい”という熱意が、クライアントにも伝わった瞬間でした。
また、撮影の途中、諸般の事情でキャストの変更を余儀なくされた受講生もいました。
思い描いていた構成が揺らぎ、モチベーションが落ちそうになる場面もありましたが、
大きく構成を練り直し、新たなキャストを探し、再び撮影に挑む。
“納得のいく作品に仕上げたい”という思いで、何度も試行錯誤を重ねていきました。
そうして、受講生たちの作品は一つ、また一つと形になり、ついに完成していきました。
プレゼンテーション準備とブラッシュアップ
お仕事TRYプログラム最後の関門は、
ソニーストア 札幌の担当者の方々への作品プレゼンテーションです。
一人の持ち時間は5分。
限られた時間の中で、作成した映像はどんなプロセスを経たのか、
そして作品にどんな想いを込めたのかをそれぞれ発表する必要があります。
当日の発表までの間、受講生たちは動画自体のブラッシュアップを続けながら、
プレゼンテーション資料を作成しフィードバックを受けます。
トレーナーやスタッフからのフィードバックでは、
プレゼンの基本構成についての指摘だけではなく
🗣 自分だからこそ表現できる伝え方とは何ですか?
🗣 相手に伝えたいことの本質は何だと思いますか?
という、核心を突くような指摘を受けながら、
本番に向けてさらにブラッシュアップを重ね準備していきます。
いよいよ発表本番!採用されたのは…?
そうして迎えた本番当日。
発表は、ソニーストア 札幌のシアタールームにて行われました。
発表順が途中で変更になるというトラブルもありながら、
各々準備してきたことを全力でぶつけ、ソニーストア 札幌の担当者の方々も熱い視線で応えます。
全員の発表が終わり、いよいよ採用作品発表の時。
今回採用されたのは、「もう一度撮影のチャンスをください!」と直談判をした受講生でした。
ソニーストア 札幌担当者からのコメント 💬
「決め手となったのは、撮り直した最後のシーンです。みなさんの作品は、出来栄えがそれぞれで良かったですが、最後のシーンの締めが我々のイメージと近かったことが評価が高くなったポイントです。」
お仕事TRYプログラム完遂、そしてその先へ
ほどよい疲労感と、ほっとしたような安心感がにじむ充実した表情で、ソニーストア 札幌から帰ってきた受講生たち。
STUDIO札幌にて最後の振り返り会を行いました。
受講生たちのコメント
💬 クライアントの望む部分をしっかり理解できず、結果として自分のやりたい事が優先してしまいましたが、この反省を生かし、クリエイターとしてやっていく覚悟と進む方向性が決まりました。
💬 PR動画を企画から発表まで一連の流れを経験することが出来、今後の動画製作を作る上でもとても参考になりました。
また、視聴者やクライエントが求めるものや、どういう効果や、気持ちになってほしいかなど、製作する上で考える視点も学ぶことができ、良い経験になりました。
💬 事前準備(ヒアリング、企画、撮影場所、画角、カメラの設定など)がちゃんとできていないことが多かったので、全部の工程でつまづいた。そのあとの確認も何度もしないと作品の満足度も変わってくるので、意外と細かい作業が多かったが、仕事に就く前にわかって良かった。
💬 クライアントの意向と、自分のやりたい表現や自分の個性が、必ずしも一致しないこともある中で、この2つをどうシンクロさせていくのか?それがすごく難しかったと実感した。
お仕事TRYプログラムを終えたみなさんは、それぞれ今後の目標に向かって進むことになります。
田中トレーナーからのコメント
今回のプログラムでは、ただ動画を作る技術を学ぶだけではなく、
「企画力」「表現力」「伝わる力」の3つを実践的に身につけてもらいました。
まず企画力では、クライアントであるソニーストア 札幌様をどれだけ深く理解できるか。
その上で、どう解釈し、どう感じ、何を伝えたいのか?
つまり“自分なりの切り口”を見つけ出すプロセスを学びました。
次に表現力。
撮影では「画面に何を映し、何を映さないか」、
編集では「伝える順序・リズム・間合い・色調・音」などを0.01秒単位で考え、
限られた15秒の中に“伝えるカタチ”を落とし込む挑戦をしました。
そして伝わる力。
作品を見た初見の相手にどうすれば意図が届くのか。
映像そのものの完成度だけでなく、プレゼンテーションや言葉の選び方など、
「伝える」から「伝わる」へ昇華させるための実践を重ねました。
この過程の中で、
受講生たちは明確に3段階の進化を遂げたと思います。
最初は「何をすればいいかわからないから動けない」という状態から、
やがて「自分の作品を形にするために必要なことを考え、行動できる」段階へ。
最終的には、「絶対に良いものを作りたい」という情熱のもと、
足りない部分を自ら探し、仲間やトレーナーに相談しながら改善していく。
その姿は、まさにプロのクリエイターとしての成長そのものでした。
企画から撮影、編集、そして発表まで、
全ての工程を通して“提案力”とは何かを体感した4名の挑戦者たちに、心から拍手を送りたいと思います。
まとめ|AI時代に“選ばれる動画クリエイター”になるために必要な力とは
「AIに仕事を奪われない、提案力のある動画クリエイターになる。」
というコンセプトを元に始まったSTUDIO札幌限定の動画ディレクター専攻お仕事TRYプログラム。
第1期の開講となった今回は、4名の受講生が見事に駆け抜けました。
「提案力」という一言の中には、ただの技術だけではなく、
「クライアントに対する理解度」や「制作への熱意」そして「挑戦する自分と向き合う力」が含まれていました。
動画クリエイターの本当の価値は、
クライアントとの対話を通じて真のニーズを汲み取り、
それを具体的な提案として形にすること。
何度も壁にぶつかって、もがきながらも、それらを発揮して作品を創り実際に提案することを実践してきました。
きっとこれから、それぞれの道でその力をさらに磨きながら発揮していくことでしょう。
これからのご活躍に期待しています!
👨💻新しい挑戦で、新しい自分へ🧑🏻💻
磨いた企画・提案力は、働き方も生き方も変えていく。
STUDIO札幌では、Webデザインや動画制作のスキルを学べるだけではなく、プロとして必要な企画力・提案力や現場対応力まで網羅できる実践的なカリキュラムを多数ご用意しています。
「お仕事TRYプログラム」のように、リアルなクライアントワークを通じて得られる経験は、座学だけでは決して身につかないもの。
「できるかも」という気持ちが、「やってみたい!」という確信に変わる瞬間を、ぜひ体感してください。
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