CGクリエイターを目指す方へ向けたイベント。「”鈴木卓矢”氏によるCG背景モデラーの世界」が開催されました。
鈴木氏のファンの方も、オンライン&オフライン共に、とってもたくさんの方にご参加いただきました!
時間も内容もたっぷりの勉強会の一部を少しだけ、ご紹介します!
登壇者 SAFEHOUSE, Inc. 鈴木 卓矢氏をご紹介!
取締役/背景モデリングSV
鈴木 卓矢 / Takuya Suzuki
Twitter:@takupomu
Senior ArtistとしてBlizzard EntertainmentのCinematics部署で背景のデザインからモデリングまでを担当し、多くの作品に携わる。
現在はドイツでArt Directorとしてリアルタイム映像制作で活躍しているErasmus Brosdauとタッグを組み、SAFEHOUSE inc.を設立。
さらに自身のスキルアップのためにフリーランスの背景モデラ―としても幅広いジャンルのアセット制作を請けている。
最近では後進を育てるために自身の経験を基にしたBlizzardと同じ環境レベルでのアーティスト教育をしている。
- 代表作 -
『World of Warcraft』『StarCraft2』『Diablo3』『海賊とよばれた男』『スターシップトゥルーパーズ:レッドプラネット』
気になるイベントの一部を公開!
■ 海外と日本の業界の違いについて
今の日本のゲーム業界について
・ゲーム業界の人手不足はすごい
・4年間かけて1作品作る
・ビッグタイトルにかかわる期間が長すぎる
・ゲーム会社ではなく映像会社に行っても、ゲームの仕事はできる
・たくさん映像作品に携わってから、ゲーム業界に行っても遅くない
自分のキャリアパスは最初の会社でほぼ半分決まってしまう
自分がどういう働き方をしたいかはよく考える必要があり
現在のアメリカのVFX業界
・鈴木さんがいた10年前とは異なり、アメリカのVFX業界の働き方は今『こま』のよう
・3年間ずっと石だけ作るというパターンの働き方も実在している
・アジア圏(韓国、シンガポール、など)でもハリウッドの制作会社のブランチができている
・時差のない環境で働ける環境が本当に増えてきている
自分のモチベーションをどこに置くかが大切
■ お仕事でのエピソード
データの作り方(整理)
仕事最終段階とかで「あれ?このデータどこやったっけ」とかよくなっていた
・自分のルールでも良いのでルール化して整理した方がいい
・自分でも見やすくなるし、クライアントさんにも怒られない。
しておいた方がいいというよりはしないといけない事
ジェネラリストの再評価
最近CG業界の状況も変わってきていて、昔はスペシャリストを集めるのが当たり前だったんですけど、最近はジェネラリスト(オールラウンダー)が重宝されていて注目されている
■ モデラーになるためには
リファレンスを集める能力
・人の真似をすること
・そういった参考物やリファレンスを集める能力が一番大事
・初心者の方はあまり何も見ずに作って、プロの方からのフィードバックでモチベーションが下がることも多いが、それでもリファレンスが大事!!!
人に見てもらう自己完結しない
SNSにも業界の人も沢山いるのでガンガンアタックしていいと思います。
Artとtechnology
・それらのアプローチを使って、鳥肌が立つような絵を作ることが今後は必要
・そしてチームワーク!!
・オリジナルを超えようとする意志が必要
もっと知りたい聞きたい方は、説明会にて、
スタッフから鈴木さんのエピソードを生でお話させていただきます!
■ イベントの様子
どんな人が参加している?
▼ご年齢
20代を中心に多くご参加いただきました。
他にも10代・30代・40代と幅広くこのイベントにご興味を持たれた印象です。
▼お住まいの都道府県
Zoom開催なだけに関西近隣だけでなく、様々な県からのご参加となりました!
▼満足度
全体的に満足度が高く、好評なご意見を
たくさんの方にいただけました!
▼参加者の声
形、色、ライト、配置、置くものによって印象が変わってくる面白さを改めて実感しました。
今後もたくさん作品を作り、自分を知っていくことや人から刺激を得ること、センスを磨くことを続けていきたいと思います。
鈴木さん、デジタルハリウッド大阪本校の皆さん、この度は有意義な機会を設けてくださりありがとうございました。
本日教えていただいたことを活かし、自己実現や社会貢献をするのがとても楽しみです。
背景モデラーとして2年働き、キャリアについて思い悩むことが多かったので大変励まされました!
楽しんで自分の時間をCGに注ごうと思います!
大変励みになるお言葉をたくさん聞かせていただき、モチベーションが上がりました。
また、今まで気づかなかったこともたくさんで、発見の連続で、大変勉強になりました。
本当に濃く貴重なお話を長い時間聞かせていただき、ありがとうございました。
本日学んだこと、はっとしたことをしっかりと記録し、これからの励みにさせていただきます。
具体的なキャリアについて考えるきっかけになりました。
例えば海外で働きたいと思っていても、なかなか海外で働い方から話を聞くことがなかったので、日本との違いがいまいちイメージしづらかったです。しかし今回のイベントで海外と日本のクリエイターの違いについて理解が深まりました。
また第一線で活躍されているかたがどのようなことを考えてモデリングをしているのか知ることで自分がこれから学ばなくてはいけない道筋が見えました。今は技術力や知識が足りていませんがこれからしっかりと身につけていこうと覚悟が決まりました。参加して本当によかったです。
努力していると思っている時点でまだまだで、夢中になるまでやり続けることが大事なんだと思いました。
やる気があってもなくても、とにかく手だけは動かしながら自分の表現したいものを突き詰めていきたいと思いました!
鈴木氏より「CGを学習している皆さんへ」
この講義を経て、将来に対して不安に思う事がいかにくだらない考えで、そんな時間があるならどうすればCGがうまくなれるのかを考えないと、っていう方向に意識が向けばいいなと思います。
どうなるかわからない未来の結果に恐れるよりも時間が流れてる今を一生懸命に頑張ればそのうちゴールがみえてくる。
そういう気持ちでいれば例えベストな結果にはならないかもしれないけど満足できる結果が必ずついてきます。
鈴木さんありがとうございました!
コースのご紹介
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あらゆる映像作品に用いられるようになった3Dコンピューター・グラフィックス(3DCG)。その制作に必要な技術をオリジナル作品を通じて基礎から業務レベルまで学びます。プロ使用の3DCGソフトウェアによる映像制作スキルの習得を軸に、観察力・表現力を向上させるテクスチャ演習、CG概論等、幅広く学習します。
※専科3DCGデザイナ-専攻はコア授業のみ。また、カリキュラム内容は更新される可能性があります。
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