7月30日開催の「息の長いフリーランスが経験した失敗と改善」イベントにお越しいただけなかった方のために、イベントレポートをまとめました!
約11年ものフリーランスWEBデザイナー経歴を持つ鬼頭祐毅(きとうゆうき)さん。その長い歴史の中でももちろん失敗もたくさんあったそうです。失敗は誰しも付きものですが、それをどう改善するかが大切です。
これからフリーランスWEBデザイナーになって活躍したい方は、是非参考にご覧くださいね。
【目次】
▼イベント登壇者紹介
■鬼頭祐毅(きとうゆうき)
1985年京都生まれ。
Web制作部署を経て2011年に独立。サイト企画・写真撮影・デザイン・CMS構築をメイン業務として、企業や団体、アーティストなどのwebサイト制作を手がける。京都やローカルといった軸の制作も多く、繋がりの中でより良くより前へ進めるような仕事を心がける。ワーケーションで地方に滞在しながら制作することも多い。WEB制作フリーランス 11年目。
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▼イベントの様子
▼イベント内容まとめ
1. 失敗と改善① 仕事と時間
失敗談 :フリーランスにとって仕事をしている時間は24時間仕事ができてしまう。
その為、クライアントさんと話すために移動する時間や、打ち合わせをしている時間、書類作成などに準備時間など、デザインやコーディングなど制作すること以外も仕事に時間を費やし、制作時間が取れなかった失敗。
改善策 :会社員時代と違い、事務や営業活動、ディレクションなど制作以外の細かい仕事もすべて自分一人でやらないといけない認識を持ち、クライアントの為にも良い仕事ができるよう余裕のあるスケジュールで仕事を受けていった。
2.失敗と改善② 能力の現在地を把握する
失敗談 :フリーランスになりたての頃は、「まずは依頼を受けていこう」というスタンスでどんな仕事も受けていたので、経験のない仕事内容でも次々に受けていった。
チャレンジをすることは悪くないが、思ってもいないところでアクシデントが起きたり、ひたすら同じ問題に時間を取られたりなど、作業に時間が取れず、クライアントにも迷惑をかけてしまった失敗。
改善策 :自分の能力の現在地が、Webデザイナー業界で見た時にどの位のポジションにあるか、把握できていなかったので、どれくらいのことが出来るのかを言語化することと、出来る内容がクライアントに需要がある事がどうかを把握する事。また、クライアントに依頼された際も、経験のないことは「未経験」という事を伝え、できない可能性も伝えつつ、「やってみたい」という気持ちを伝える。そして同意をもらえたら依頼を受けるという真摯な仕事の受け方にした。
3.失敗と改善③ 自分の金額をもつ
失敗談 :フリーランスの方で、自分の見積書を持たない方は結構いらっしゃいます。原因としては、見積りの細かい付け方が分からないことや、相場に合わせて自分の金額を持たないということ。また、クライアントと話す際、お金の話が苦手で自信をもって金額を提示することができないという失敗。
改善策 :②で培った自分の能力のポジション把握し、制作にかかった時間で金額を決めず、納品物のクオリティで金額を持つことが大切。理由は、仮に受けたWebサイトの依頼が初めての経験の場合、調べる時間なども含め、1週間かかったけど、次回同じ依頼が来たときはコードを使いまわせるので、制作時間が短縮され、時間で金額を決めてしまうと一定の金額にならないから。また、金額を持つ際、ゴールがないので、自分が納得のいく金額になっているかを意識すること。
4.失敗と改善④ 株式会社わたし
失敗談 :フリーランスになると、一人で仕事することで、出社時間がないので遅刻がない状況になったこと、誰からも怒られないこと。気楽で良いように見えますが、すべて自己管理をしないといけないです。
例えば、何かを失敗すると、クライアントからそれ以降仕事の依頼が来ないこともあるのでシビアで落とし穴があること。
改善策 :フリーランスも会社でも、やる事は一緒で、会社であれば各部署の方がやっている営業・事務・経理・人事など業務をする人が分かれているだけで、フリーランスだとすべてまるっと一人で抱える事になる。自分一人でやる意識を付けて、やれる業務量を把握し、できないところは出来る方に仕事を振り、自分がキャパオーバーにならないようにする。
また健康診断を会社から促されるわけではないので、体力面なども自己管理をすることを心掛ける。
5.フリーランスとして生きていくために「学ぼう、そして考えよう」
フリーランスは自分で決めることが多いので、自分と対話する時間を大切にすること。
また未経験のことでもチャレンジしてみて、失敗から学び、どう改善していくか考えていくことが、フリーランスとして長く生きるコツなんだと思います。
6. 参加者の声を聞いてみました!
石田有沙さん(2022年 4月生)
鬼頭さんご本人が大変コミュニケーション能力が高く、お話が上手な方だったので、フリーランスとして活躍していくにはそういう人間性も必要なのだと思いました。
特に質問に答えていただいたとき、ただ答えるだけでなくそこから派生したお話もしてくださり、サービス精神が旺盛な方だからこそフリーランスとして通用していらっしゃるのだと感じました。
中山 祐希さん(2022年 5月生)
普段あまり聞くことがないフリーランスの方のリアルな働き方をじっくり聞くことができて良かったです。漠然としたイメージしかなかったフリーランスの働き方が今日のお話を聞いて、少し自分ごととしてイメージすることができました。
まだ経験のない事でも「やってみたいです」と答え、経験や実績を増やしていった鬼頭さん。
失敗と改善を繰り返して、11年間クライアントの信頼を得られています。
そんな鬼頭さんのような、フリーランスWEBデザイナーを目指したい方は、まずはWEBデザインスキルを付けるところから始めましょう。
デジタルハリウッドでは、そんな未来のデザイナーたちを応援し、デザイナーとして活動するための基盤を作るために最適は環境です。
これからWEBデザイン学習をはじめたい!と思う方は、ぜひ、スクール説明会にお越しくださいね。