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【イベントレポート】出張公開イベント『”地域”で生きる。クリエイティブ思考から学ぶ共創と私の生き方 in内子町』を開催しました!(前編)

2023-02-02

こんにちは。デジタルハリウッドSTUDIO松山/千葉 スタッフのまなさんです。


突然ですが

「今、地域がアツい!」


地方・地域にこそ今の時代はチャンスがあります。
そのチャンスとは一体何なのか?どうやってそれを活かすのか?気になりますよね。


今回は「地域で生きる」シリーズ第二弾「クリエイティブ思考から学ぶ共創と私の生き方」と題し、愛媛県喜多郡内子町を舞台に、出張公開トークイベント&ワークショップを行いましたので、その様子をご紹介いたします!


イベントレポートは前編・後編の二部構成になっており、今回は【前編】です。

ゲスト紹介

いちげ氏

メルカドデザイン(デザイナー)


東京生まれ。退職後夫婦での世界一周の旅を経て、愛媛県に移住。現在内子町に暮らすフリーランス・デザイナー。2015年頃から松野町・内子町を中心に愛媛県内の観光パンフレットなど実績案件多数。デザイナー業のかたわら、初心者向けクリエイターズオンラインコミュニティ『いちげ温泉』を主宰。全国の地方に暮らす初心者クリエイター60名以上が参加中。現在は、移住促進コミュニティ『内子ヘイジュー!』も運営。


▼クリエイターズコミュニティ『いちげ温泉』
https://mercado-d.com/ichige_onsen/

武市 栞奈

起業家×複業家

愛媛県松山市出身。関西の大学を卒業後、地方銀行にUターン就職し、法人営業としてコンサルティング業に従事。2021年に独立し、まどんなクリエイトを創業した。"社長さんの「こまった」を「助かった」に変える"をコンセプトに、中小企業向けにIT関連支援や個人向けに起業・創業支援を行う。また、愛媛県松山市のコワーキングスペース「マツヤマンスペース」のコミュニティマネジャーも務め、地域課題解決のサポートを行っている。

ワークショップ講師紹介

清水 麻奈美

Webデザイナー・パーソナルコーチ

デジタルハリウッドSTUDIO松山/千葉 専属コーチ

新卒でANAグループに入社し、成田空港でのグランドスタッフや管理部門、法人営業を経験。第一子育休中にデジタルハリウッドSTUDIO新宿 Webデザイナー専攻主婦ママクラス卒業。デザインの学びをきっかけに「想いの言語化」の重要性に気づき、第二子妊娠中にコーチングスクールに入学・修了。ライフワークとして様々な場で「自分らしい生き方」を望む人々を支援している。おすすめの旅行先はアイスランド・スリランカ。

▶︎ホームページ:https://midyou.jp/


ファシリテーター紹介

みむら かずや

さくら印刷スクール事業部マネージャー

STUDIO千葉・STUDIO松山統括マネージャー

1982年生まれ。2017年よりデジタルハリウッド㈱へ入社後、東京本校にて本科UI/UXD専攻やCGGYM等の運営を担当。その後STUDIO新宿・渋谷に異動し、Webデザイナー専攻主婦ママクラスの運営や新講座開発、STUDIO吉祥寺の立ち上げ等を担当する。2020年11月より(株)さくら印刷が運営するSTUDIO千葉のマネジメントを行い、同時に故郷にてSTUDIO松山を創設。これまでに500名以上のクリエイターの育成・キャリアカウンセリングを行うと同時に、個人でもコミュニティデザイナーとして業界・ 職種を超えた交流の場を設計・企画している。

愛媛県南予地域の玄関口である内子町で出張開催


COWORKING-HUB nanyo sign(南予サイン)

愛媛県南予地域の玄関口である内子町に構える、移住相談窓口を併設したコワーキングスペース。

場所は内子駅から歩いて約10分ほど、内子まちづくり商店街の中にあるビジターセンターの裏手にあります。

プロジェクトが生まれ、コミュニティに加わることのできる場所。

みなさんにとっての大切な「ヒト・コト・モノ」に出会えるハブとなる、心地よい場所です。


住所:〒791-3301 愛媛県喜多郡内子町内子2023 内子まちの駅 Nanze2F

URL:https://ehimelife.net/coworking/

オープニング:地方にこそチャンスがある


社会環境が刻々と変化する中、人々の生き方や働き方への意識が変わりはじめています。

コロナ禍によって、もはや大都市にいるメリットが減ったということもできます。

ゆったりとした時間、豊かな自然、人との繋がり。そして磨けば光るブランドの原石が地方にはまだまだあります。


地方にいるからこそ出会える人、出来ることがある。

地方は面白い。 地方ならではの、たくさんの機会に恵まれています。



そして地方企業や地方組織、地方自治体は今、デザイナーやデジタルクリエイティブ人材を必要としています。

愛媛県でもデジタル人材育成に向けて県が動き出しました。

私たちの生きる未来が想像以上に変化してきているからこそ、変化に対応できる人材が必要なのです。

第一部:移住デザイナーいちげ氏に聞くセルフブランディング

「東京の仕事をやめたのだから、東京にいる必要がない」と地方移住を決意

第一部のゲスト・いちげさんは、内子町在住のフリーランスデザイナー。

東京生まれ・東京育ち。
東京のデザイン・アート会社での多忙な仕事を退職した後、奥様の一言がきっかけで世界一周の旅に出ました。

約1年間、夫婦で32カ国を周遊!


帰国後、今後の生活拠点を考えたときに 「東京の仕事をやめたのだから、東京にいる必要がない」 と地方移住を決意。

それから車中泊で夫婦で移住先探しの旅を経て、辿り着いたのは愛媛県でした。

(移住当初は愛媛県の南予に位置する松野町に住み、その後、現在お住まいの内子町に移住されています)


移住先でデザインの仕事が舞い込んできた

東京での会社員の生活に疲弊したいちげさん。
移住先でも就職するつもりはなく、選択肢は「フリーランス」一択。


しかもデザイン・アートの会社で疲弊しドロップアウトした身。同じ業界には戻りたくなかった。

でも家族を支えるためには稼がないといけない。


葛藤の中で 「一番効率よく収入を得られるスキルは?」と自分に問いかけた答えが「デザイン」 でした。


現在は愛媛県内のデザインを多数手がけておられ、なんと その実績は100件以上


移住当初は東京の仕事をリモートで受けていたいちげさん。

収入に困ることはなかったものの「せっかく移住したから地元の仕事をしたい」と始めた自主制作が転機に。


地元の民俗芸能「五つ鹿踊り」をイラストに描き、ポストカードにして「道の駅に置いてもらおうかな」と役場に持って行ったところ…


「いちげさんってこういう事ができるんですね!」


初めて自分とスキルを認知してもらうことができ、そこからデザインの仕事が舞い込むようになりました!

9年間、いまだに継続して移住した地元からお仕事がもらえています。

東京から移住してきたデザイナーは地域の「宝」

複数の案件を同時に進めなければならないほど多忙になったいちげさん。

田舎にもデザインの仕事ってこんなにあるんだという驚きを紐解いてみたところ、ある答えにたどり着きました。

  • 都会だと、自分のようなデザイナーやイラストレーターはごまんといる
  • 仕事はたくさんあるが、それを奪い合っている
  • そもそも、自分を見つけてもらうこと自体が大変だ

いちげさんの当時住んでいた愛媛県松野町は、人口4,000人を切っている愛媛県の中でもっとも小さな自治体。


そんな松野町にとって、いちげさんとは

  • 東京から移住してきたデザイナー
  • 松野町に魅力を感じ、住んでくれている
  • 町に魅力を感じ、発信してくれるクリエイター

であり、松野町にとっては「宝」のような唯一無二の存在。


つまり、 田舎に住んでいることがアドバンテージになった のです。


オンラインコミュニティ運営もビジネスに

クリエイターズオンラインコミュニティ『いちげ温泉』は、いちげさんの実体験を元に、全国各地の地方に暮らすクリエイター向けに知識やノウハウをシェアする繋がりです。


現在は、そこから派生し、内子町移住促進のコミュニティ『内子ヘイジュー』の運営を自治体から委託されています。

デザイナー業にとどまらず、オンラインコミュニティ運営も1つのビジネスとして成立させています。

業務内容に価値があるのではなく、自分自身に価値がある

会場参加者から「相場感が東京と地方では違うので、フリーランスは特に値段の決め方が難しい」と相談がありました。

相場はない。自分が相場。 といちげさんは言います。


相場感というのは、都会と地方で異なりますし、取引先が行政・企業・個人によっても変わります。


大事なことは「自分の相場感を相手に押し付けない」こと。


そして、値段が多少安かったとしても、自分が「興味があるからやってみたい!」と思った仕事はやってみる。

相手の気持ちを投資と思って受け取る。


世間の相場は無視してOK!


取引相手と自分の間で いったいいくらの価値がある仕事なのか を擦り合わせるのが何より大事です。

そして、ずっと一定の金額でお仕事を受け続けるのではなく、毎回調整していくことも必要です。



もし取引相手から「見積もりください」と言われた場合。

自分の相場を押し付けて興味のある案件が流れてしまうのを避けたい場合は、逆に「ご予算に合わせます」と言ってみる。


または「その仕事にかける時間(修正対応含む)・労力」を考えたときに「自分がいくら貰えればストレスにならないか」を考えてみる。


「これじゃあ安すぎる」「こんなに貰えるなら」と、自分にとってどうストレスがかかってくるかを想像すると、そこで判断できます。つまり、それが、自分の相場。


結局のところ、見積もりに一定の基準はないので、セルフマネジメント力と営業力が求められます。


「業務内容に価値があるのではなく、自分自身に価値がある」と捉えて、提供価値を自分で理解しておく必要がありますね。


さぁ、自分の価値はどう考えればいいのか?


ということで、ここからは私、まなさんが担当する第二部のワークショップへ続きます…

続きはイベントレポート後編へ

  • コーチングのアプローチを使ったワークショップとは?
  • そもそも、コーチングとは何?
  • どんな結果が得られるの?

ぜひ続きはイベントレポート後編をご覧ください!


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